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HOME   »   MLB  »  [MLBオールスター2017] 投手力が上回った試合
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[7月11日・マーリンズパーク]
アメリカンリーグAL 2-1 NLナショナルリーグ(延長10回)

 例年同様に素晴らしいプレーヤーに彩られた「夢のゲーム」でしたが、2017年はピッチャー陣の頑張りが目立ちました。

 NLの先発はマックス・シャーザー投手(ナショナルズ)。
 1回表、ランナーを置いてALの3番、現在売出し中のルーキー、アーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)を迎えました。オールスターゲームでの先発登板も含めて経験十分のシャーザー投手ですが、ジャッジ選手への投球は慎重を極めました。カウント3-2から変化球を外角に投じて空振りの三振としたのです。
 シャーザー投手の「実績と意地」が感じられる対決でした。

 ALの先発はクリス・セール投手(レッドソックス)。
 1イニングで交替したシャーザー投手とは異なり、セール投手は2イニングを投げました。NL打線に3安打は許しましたけれども、要所を締めて零封しました。

 この2先発投手の頑張り、安打は許したものの、「絶対に抑える」という強い意志を感じさせる投球が、試合を締まったものにしたと感じます。

 その後ALは、ベタンセス、バルガス、キンツラー、サンタナ、オズナ、デベンスキー、キンブレル、ミラーと投手を繋ぎました。
 NLは、ニシェク、マルティネス、ウッド、グレインキー、ハンド、ホランド、ジャンセン、デービスと投手を繋いだのです。

 そして、両チームの投手陣は、MLBを代表する打線を9回1失点に抑え込んだのです。

 オールスターゲームは、年によって打撃戦になることもあれば、投手戦になることもあるのですが、2017年は投手戦だったということになります。

 久しぶりに延長戦に縺れ込んだゲームは、延長10回表、ALのロビンソン・カノー選手(マリナーズ)がホームランを放ち、決着しました。
 こうした展開ですから、MVPはカノー選手となったのです。

 レギュラーシーズンのゲームであれば、100球前後の投球を任せられる、両リーグのエース級先発投手が1~2イニングを任せられた時の投球の凄さが、特に印象的でした。
 各々の投手の投球フォームが「超スローモーション映像」で流されたこともあって、まさに「腕も折れんばかりの投球」を観ることが出来たのです。

 愚妻が「あれだけ腕を酷使するのだから、故障するのも当然ね」と感心していました。

 もちろん、この「腕も折れんばかり」に観える投球フォームは理に適ったもので、「この投げ方とバランスであれば故障の心配はない」という、NHK-BS放送の小宮山氏の解説を聞いて、安心した次第です。

 今年から、オールスターゲームの勝利リーグがワールドシリーズの開幕戦を取るというルールが適用されなくなりました。
 本当の理由は知りませんけれども、ひょっとすると「この権利を取るために、オールスターゲームが真剣勝負になってしまい、面白くない」といった指摘に応えるルール変更だったのかも知れません。

 「オールスターゲームは、もっと和気あいあいとしたもの」になるべきであり、「華やかな打ち合いが望ましい」という見方もあるのでしょうか。

 しかし、ゲーム内容は、そうした狙い?とは裏腹に、息づまるような投手戦となりました。
 両リーグを代表する投手たちが「己のプライド」にかけて、両リーグを代表する打線を抑え込んだのです。

 登板する投手達の表情には「和んだ様子」は皆無で、「まなじりを決した」雰囲気が漂い続けました。
 最初は、少し華やいだ空気が漂っていた野手、打席に入る野手達も次第に本気モードになり、フィールドでは「世界最高レベルのプレー」が展開されたのです。

 ベースボールの頂点に居るプレーヤー達のプライドの高さを、改めて感じた、素晴らしいゲームでした。
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