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HOME   »   陸上競技  »  [世界陸上2017] 大接戦が続いた男女の100m・200m
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 世界大会における短距離競走、特に100mと200mは、本来「接戦」となるべき種目です。

 世界のトップスプリンターが自らの技とパワーを磨き、世界一を決めるレースに臨むのですから、大きな差は付かないはずなのです。

 かつては、100m競走なら「50cmは大差」と言われていました。
 
 ところが、カール・ルイス選手が登場したころからでしょうか、男女を通じて「大会の中心選手」「スーパースター」が登場するようになり、100m・200mでも1位と2位に大きな差、1m以上という「大差」が付いてしまうレースが増えました。

 ウサイン・ボルト選手の2008年北京オリンピックのレースでは、残り20m辺りからボルト選手は他のランナーを見ながら、上半身を横に向けて悠々とゴールインしましたし、2009年ベルリンの時には3~4mの差を付けて9秒58という驚異的な世界新記録をマークしました。

 これらは「ウサイン・ボルトの圧倒的な強さ」を示す事例ですから、何の問題も無いものですけれども、所謂陸上競技短距離の世界大会としては「異例のシーン」だったという見方もあるのでしょぅ。

 今大会は、その「異例のシーン」が観られませんでした。
 普通の(変な言い方で恐縮です)世界一決定レースだったのです。

 男子100mは、優勝したガトリン選手が9秒92、2位のコールマン選手との差は0.02秒、3位のボルト選手と0.03秒と、1/100秒単位の勝負でした。

 女子100mも、優勝したボウイ選手のタイムは10秒85、2位のタルー選手との差は0.01秒の僅差でした。

 男子200mは、優勝したグリエフ選手のタイムが20秒11、2位のバンニーキルク選手、3位のリチャーズ選手との差は0.02秒、2位と3位は1/100秒未満の差でした。

 女子200mも、優勝したシパーズ選手が22秒05、2位のタルー選手との差は0.03秒だったのです。

 大差がつくことが多かった、近時の世界大会短距離種目が、突如?通常の様子になった感があります。
 言い方は良くないかもしれませんが、「本来の形」のレースになったのではないでしょうか。(良し悪しを言っているのではありません)

 世界陸上2017ロンドン大会は、短距離種目についていえば、「力量が図抜けたランナーが居なかった大会」ということになるのでしょう。

 私は、カール・ルイス選手やマイケル・ジョンソン選手、ウサイン・ボルト選手といったスーパースターの存在も大好きですが、研ぎ澄まされた感性と技術を持って1/100秒を争う、「世界最高峰の大接戦」も、たまらなく好きなのです。

 こうした「大接戦」は、スタートの1歩目からゴールの1歩までドラマがあります。
 レース映像を何度見直しても、新しい発見があるのです。

 さて、東京オリンピック2020の短距離種目は、「スーバスター型」になるのか「大接戦型」になるのか、これからの3年間がとても興味深いところです。
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