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 例年通り、10月の第一日曜日、2017年は10月1日、こちらは例年とは異なりシャンティー競馬場において開催される、第96回凱旋門賞の検討です。

 凱旋門賞については、本ブログでも毎年のように採り上げていますから、その傾向は概ねお分かりのこととは思いますが、少しお浚いをしておきましょう。

① 欧州馬が強い。

 過去95回のレースで、欧州以外の国の調教馬は優勝したことがありません。
 これは厳然たる事実です。

② フランス馬が強い。

 欧州馬の中でも、地元フランス馬が66回優勝していますから、3レースに2レース以上の確率ですので、圧倒的な強さと言って良いでしょう。

 但し、最近の10年では、フランス馬が4勝、アイルランド馬が3勝、イギリス馬が2勝、ドイツ馬が1勝となっていますから、勢力図が拡大しているとも言えそうです。

③ 3歳馬が強く、近年は3歳牝馬の活躍が目立つ。

 国際大レースの中で凱旋門賞に際立つ特徴は「3歳馬の強さ」でしょう。過去59勝もしています。
 これは「斤量の有利さ」が如実に表れている事象でしょう。

 「3歳56.5kg、4歳以上59.5kg、牝馬は△1.5kg」というレギュレーションですから、3歳牡馬は56.5kg、4歳以上牡馬は59.5㎏と、3㎏の斤量差があるのです。相当大きなハンディキャップ差だと感じます。

 これが3歳牝馬となると55㎏ですから、その差は4.5kgとなります。
 そもそも55㎏という絶対値が、こうした大レースでは「軽い」と思いますし、4.5㎏差は大差です。

 さて、以上の傾向から、凱旋門賞2017の出走馬を観ると、明快な本命馬が居ます。
 馬番17番のエネイブル(イギリス)です。

 3歳牝馬のエネイブルは、ここまで7戦6勝・3着1回、特に近時5戦は5連勝、内G1レースを4連勝という抜群の成績です。
 さらに凄いのは、「2400mのスペシャリスト」というところでしょう。
 4連勝のG1レースは、イギリスオークス、アイルランドオークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ヨークシャーオークスといずれも2400mのレース(イギリスオークスは12ハロン6ヤードですから2420m位になりますが、これは2400mのレースと言って良いでしょう)なのです。

 特筆すべきは、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2017の優勝でしょう。欧州三大レースの一角を占めるレースであり、牡馬を相手にしての優勝ですから、その価値は重いものです。

 加えて、キングジョージとヨークシャーオークスは「稍重」馬場での優勝ですから、重い馬場になりそうな凱旋門賞2017の馬場にも適性が有ることになります。

 これは「大本命」でしょう。
 コンディションが整っていれば、エネイブルに勝たれる可能性が高いレースだと思います。

 そうなると2着馬・3着馬を探すレースとなりますが、こちらは大混戦です。
 1頭ずつ検討してみると、

・馬番1番のザラック(フランス)
・同4番のユリシーズ(アイルランド)
・同8番のチンギスシークレット(ドイツ)
・同12番のオーダーオブセントジョージ(アイルランド)
・同14番のブラムト(フランス)
・同15番のカプリ(アイルランド)

 が有力かと思います。

 以上から、凱旋門賞2017の注目馬です。

 第一の注目馬は、17番のエネイブル(イギリス)。
 大本命でしょう。

 第二の注目馬は、12番のオーダーオブセントジョージ(アイルランド)。
 牡5歳場ですが、前走のアイルランドセントレジャーG1(2800m)で優勝、直近の5走で優勝3回・2着2回と好調を維持しています。凱旋門賞2016の3着も、シャンティー競馬場への適性を示す材料と考えます。

 第三の注目馬は、14番のブラムト(フランス)。
 2017年のフランスダービー馬です。前走ドーヴィル競馬場のG2で5着と敗れてしまいましたが、それまでは7戦6勝・2着1回、フランス2000ギニーとダービーを連勝しました。フランスの2冠馬なのです。
 凱旋門賞で強いフランス馬の代表格としての活躍に期待します。

 凱旋門賞2017は、以上の3頭に注目したいと思います。

 日本から挑戦する、9番のサトノダイヤモンドと10番のサトノノブレスにも、もちろん期待していますが、「重い馬場のシャンティー」でその能力を発揮するのはなかなか大変だろうとも感じています。

 また、今年のレースでは、もうひとつ注目ポイントが有ります。
 それは「ガリレオ産駒」の活躍です。

 18頭が出走してきたレースですが、ユリシーズ(アイルランド)、アイダホ(アイルランド)、オーダーオブセントジョージ(アイルランド)、セブンスヘブン(アイルランド)、カプリ(アイルランド)、ウインター(アイルランド)、の6頭のガリレオ産駒が並んだのです。

 ガリレオは、以前の記事でも採り上げましたが、2001年のイギリスダービー、アイルランドダービー、キングジョージを3連勝した名馬ですが、このところの産駒の活躍は目覚ましく、2010年以降7年連続でイギリスとアイルランドのリーディングサイアーを獲得しています。大種牡馬サドラーズウェルズの後継種牡馬として、十分な成績を残してきているのです。
 このガリレオの産駒の、凱旋門賞2017における活躍も見逃せません。

 エネイブルの圧勝か、ガリレオ軍団の快走か、地元フランス馬の巻き返しか、それとも日本馬の史上初の優勝か。
 最も聞きたいニュースが「日本馬初制覇」であることは、言うまでもありません。
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