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HOME   »   日本プロ野球  »  [WBC] 日本チーム 打撃好調!
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 第3回ワールドベースボールクラシック大会、我らが日本代表チームは、東京ラウンドを見事に1位で勝ち上がり、アメリカで行われる決勝トーナメントに進出しました。

 激闘であった台湾戦を4対3で逆転勝ちし臨んだオランダ戦は、16対4と圧勝。決勝トーナメント進出を決めました。そして、東京ラウンドの1位2位順位決定戦で、再びオランダを10対6で破り、1位通過となったのです。

 このオランダチームとの2試合の特徴は、日本チームの打棒爆発ということでしょう。最初の試合は、1試合6ホームランのWBCタイ記録(過去にキューバチームが記録)でした。鳥谷選手の先頭打者ホームランを皮切りに、坂本選手の満塁ホームランまで、釣瓶打ちでした。
 
 オランダチームが敗者復活戦でキューバチームを7対6で下して、再び日本チームとの戦いに登場してきた第2戦では、阿部選手の1イニング2ホーマーなどで、1イニング8得点を挙げた集中打が見事でした。

 この試合内容を観ると、「日本チームは強打のチーム」であることが明らかです。日本チームは、定評のある投手陣に加えて、強力打線をも具備していることを証明したのです。

 日本に惜敗した台湾チームを、14対0で破ったキューバチームのことは、あらゆるマスコミが「強打のキューバ」と評したのですから、同じ東京ドームで16点を挙げた日本チームが強打のチームであることは、間違いありません。控えめな見方も、過ぎると実力が見えなくなります。冷静かつ固定観念を持たずに判断すれば、強力な打撃のチームと言えるでしょう。

 日本チームとキューバチームのホームランの飛距離も、全く同じレベルでした。いや、糸井選手や坂本選手の外野席上段に突き刺さったホームランは、キューバチームのものより、大きかったかもしれません。芯を外してもホームランが打てるという点なら、阿部選手の2本目のホームランが、最も凄いホームランでしょう。
 日本チームは、飛ばないと言われるWBC公式球を充分に弾き飛ばすことができる打線なのです。

 2005年頃から様々なメーカーで製造されて導入され始めた所謂「飛ばないボール」(低反発球)は、2011年には日本プロ野球全体で、ミズノ社製のボールに統一されました。導入当初は、ホームラン数が激減し、安打も減って、圧倒的な投高打低状態になりました。2012年になっても、投手優位の状況に変わりはありませんが、それでもNPBの打者は、相応に「飛ばないボールの打ち方」を身に付けてきていました。

 そもそも、低反発球導入の要因のひとつは、第1回WBCにおける、日本チームのホームランの少なさでした。(それでも優勝する日本チームは凄いと思いますが)
当時、日本のプロ野球ファンが日本の球場で目の当たりにしていた、華やかなホームランの打ち合いは、飛ぶボールの産物だったのです。
 1988年には1試合当たり1.31本だった、東京ドームの試合におけるホームラン数が、2004年には3.43本と、2.5倍以上になっていました。「ピッチングマシンの進歩により、打撃優位になった」などという嘘が、まことしやかに喧伝されていたのを憶えています。

 しかし、2006年3月に開催された第1回WBCのゲームを観るにつけ、日本の野球ファンは愕然としました。日本チームの強打者の打球は、なかなかスタンドに届かないのです。いつもなら、軽々と飛んでいくはずのボールが、フェンス手前で失速します。
 日本チームの野手のコメントも「日本のボールに比べて飛ばない」というものでした。

 それまでも、日本人メジャーリーガーのホームラン数が、NPBでプレーしている時より相当少なくなることから、薄々感じていたことなのですが、私達は第1回WBCで、メジャーリーグや海外のベースボールで使用されているボールより、日本で使われているボールの方が相当よく飛ぶことを、再認識させられたのです。

 加えて、1980年代までの日本プロ野球全盛時、金田投手が400勝を挙げ、村山投手が防御率0点台を記録していた時代のボールより、1990年代以降のボールが明らかに良く飛ぶボールに変質していったことも知ったのです。海外との比較どころか、国内で昔使われていたボールとは違うボールを使うようになっていたという「見苦しく」「恥ずかしい」事実を認識することともなったのです。

 いったい誰が、ボールを飛ぶものに変えて行くという、こんなバカなことを進めてきたのかは知りませんが、おそらく「野球(あるいはスポーツ)を全く知らない素人」であろうと思います。その素人あるいは素人達は「ホームランが沢山出て、得点がたくさん入った方が、客は喜ぶだろう」と、まさに素人考えで、毎年少しずつ反発係数を上げて行ったのでしょう。愚かなことです。
 その結果が、現在の日本プロ野球の地盤沈下に結び付いていると考えます。日本プロ野球の人気は、ボールの反発係数が上がるのと反比例して、下がって行きました。

 昨シーズン、東京ドームで観戦して驚いたのですが、シーズン中の東京ドームの2階席の入場者の相当数というか大半は、新聞配達所などから無料でチケットを貰った人達のようでした。ですから、6回7回といった試合途中で、電車の時間を気にして早々に球場を後にします。もともと、入場者数を水増しして発表していると報道されていますので、球場発表が3万5千人なら、入場者数は2万人位でしょう。そして、その半数位が無料入場者ですから、現在のペナントレース中の東京ドーム巨人戦の有料入場者数は、1万人から1万5千人くらいなのではないかと推定されます。
「後楽園球場の巨人戦のチケットは、買いたくても中々手に入らない」と言っていた時代は、遠い昔のことになってしまったのです。

 もちろん、日本プロ野球の地盤沈下の原因が、虚飾に彩られた飛ぶボールだけではないことは、十分に理解していますが、私は、飛ぶボールの悪影響は、想像以上に大きなものだったと考えています。

 しかし、日本プロ野球も目覚めました。飛ばないボールというか、野球規則に明記されている反発係数のボールに戻したのです。結果として、ダルビッシュ有や田中将大投手らが1点台前半の防御率を記録するようになりました。
 これらの現代日本プロ野球を代表する投手達は、飛ぶボールの時代には、「昔の一流投手は、防御率は1点台だった。村山などは1点を切るシーズンもあった。それに引き替え、今の投手は3点台がやっと。だらしない」などという「いわれのない誹謗中傷」を受け続けてきたのです。
 ボールを元に戻しただけで、現代の一流ピッチャーが、昔の一流ピッチャーと遜色ない能力を持つ存在であることが証明された(普通に考えれば、当たり前のことなのですが)のですから、とても良かったと思います。

 一方、わずか2年間ほどですが、日本プロ野球の打者達も「飛ばないボール」に接しました。2011年のシーズン始めには「飛ぶボールに戻してほしい」との、怨嗟の声が選手達から上がっているとの、情けない報道が数多く見られましたが、最近は耳にしなくなりました。
 本ブログには何度も書いていますが、飛ばないのはパワーだけの問題ではなく、概ね打ち方の問題なのです。能力が高い日本プロ野球の野手の皆さんですから、早々に「飛ばないボールの打ち方」を身に付けてきています。

 そして、第3回WBCを迎えたのです。日本チームの打撃がキューバチームと遜色ない得点力を持っていることが、試合で証明されました。
 加えて、球場は多くのファンで埋まっています。ファンの多くは、おかしなボールをホームランすることよりも、正しいボールを正しく打って得点していくことを望んでいるでしょうし、1点の重さを知ることにより、一投一打を存分に楽しめるようになっているのだと思います。

 これから決勝トーナメントに挑む日本チームには、是非優勝していただきたいと思います。アメリカ・カリフォルニアで戦うサムライジャパンを、テレビで応援します。

 一方で、勝負には時の運もありますから、優勝できるとは限りません。その成績が、優勝であろうが無かろうが、そんなこととは全く関係なく、「日本プロ野球が、あるべき姿に回帰する」という意味で、第3回ワールドベースボールクラシック大会が、日本プロ野球再興のきっかけとなることを、心から望んでいます。

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