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HOME   »   駅伝・マラソン  »  [全日本大学駅伝2017] 神大・鈴木健吾選手の見事なランニング
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 11月5日に開催された、第49回全日本大学駅伝対校選手権大会は、神奈川大学チームの20年振りの優勝で幕を閉じました。

 第1区で4位に付けた神奈川大チームは、その後も先頭のチームとのタイム差を維持し続けて走り、第7区から8区への襷渡しでは、先頭の東海大チームから17秒差の2位でした。

 第8区には、「大砲」の鈴木健吾選手が控えていましたから、第7区を終えた段階で、神大チーム優勝の可能性が極めて高いものとなったのです。
 神奈川大チームの優勝の原動力が、1区から7区までのランナーの懸命の走りに在ったことは、間違いありません。

 そして、エース鈴木健吾選手も期待に応えるランニングを披露してくれました。

① 上下動の少ない走り

 かつての瀬古俊彦選手を思い出させるような走りでした。

 瀬古選手は、鈴木選手よりがっちりとしているタイプでしたが、その「上下動の少なさ」は共通しています。

 長距離を走るという面からは、とても大切なことが、実現できているのです。

② 合理的な脚の運び

 踵は臀部手前で最高点を迎え、そこから真っ直ぐに地面に降りてきます。
 極めて合理的で無駄の無い動きなのです。
 シューズの動きが、とても綺麗です。

 全身のエネルギーを無駄なくランニングに結び付けることができるフォームだと思います。

③ 一定している脚の動きのスピード

 いかに「合理的なフォーム」でも、脚の動きに「緩み」や「力み」が有れば、本来のスピード、自身にとっての最高のタイム、を得ることは難しくなります。
 相当ハイレベルのランナー、日本トップクラスの選手でも、フォームの一部に「ふわっと」する瞬間が有るものです。この「ふわっと」がタイム向上の大きな障害となるのです。(走っている本人にとっては、気持ちが良い瞬間であろうことが厄介なところです)

 ところが、鈴木選手は高い水準での「一定速度の脚の駆動」を実現しています。

 これは本当に素晴らしいことで、容易なことでは身に付かないスキルです。
 この面から言えば、ゲブレセラシエ選手の走りに近いかもしれません。

 箱根駅伝2017の2区で好記録の区間賞を獲得した時、「良いランナーが居るものだ」と感じましたが、今大会のランニングはその時の走りとは比較にならない程進化していると思います。
 速いランナーから「凄いランナー」に成長したのです。
 大学1年時から観れば、まさに長足の進化です。鈴木健吾選手は、この3年間で一気に実力を向上させたのです。

 長距離ランナーの「合理的なランニング」という尺度からは、日本における「21世紀最高のランナー」に観えます。

 もちろん、今大会8区の13kmから18kmの走り、足首に少し緩みが出た走り、に観えた「疲労感」や、もともとの課題である「絶対スピードの不足」、を考慮すれば、筋力と持久力のさらなる向上が期待されるところなのですけれども、今後の成長次第では、世界で戦って行ける長距離ランナーになり得ると、強く感じるのです。

 素晴らしいランナーが登場しました。
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