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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム42] 日経賞とマキノホープ
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 日経賞は、1953年・昭和28年に4歳以上の古馬限定重賞競走「日本経済賞」として創設されました。日本経済新聞社から優勝杯が寄贈されていますが、レース名に「新聞」が入っていない点は、関西の日経新春杯と同様です。
報知新聞社が優勝杯を寄贈しているレースも「報知杯○○」と呼びますので、「新聞」は入っていません。「レース名は、あまり広告になってはいけない」という、中央競馬会の方針なのでしょうか。

 日本経済賞は、1979年・昭和54年に日経賞と名称が変更されました。施行距離も、当初は3200m、1958年には2600mとなり、1967年に現在と同じ2500mとなっています。
 もともと、関東における天皇賞(春)の前哨戦という位置付けでしたから、当初は天皇賞と同じ3200mだったのでしょう。距離が2500mとなってからも、ローテーション的には天皇賞(春)に向けて格好のレースの筈なのですが、昨年までで60回の歴史を誇るレースとしては、このレースに勝って天皇賞(春)を制した馬は、1985年のシンボリルドルフ、1987年のミホシンザン、1993年のライスシャワーの3頭しか居ないのは、意外なことです。
 どちらかというと、天皇賞(春)の前哨戦というよりは、有力古馬にとって重要な、春のG2レースという位置付けなのでしょう。

 こうした事情もあってか、日経賞の勝ち馬には「渋い馬」が多いように思います。当代の一流馬ですが、主役にはなれなかった馬達が名を連ねています。
 1989年のランニングフリーや1994年のステージチャンプ、1997年のローゼンカバリー、2007年のネヴァブションなどなど、中央競馬の歴史を彩ってきた個性的な馬達です。
 どの馬でも一稿になりますが、本稿では、1971年・第19回の勝ち馬マキノホープを採り上げます。40年以上も前の話です。

 マキノホープ号、父ソロナウェー、母テツノホープ、母の父トサミドリ。生涯成績26戦8勝。

 マキノホープが勝った1971年の日経賞は、中山ではなく東京競馬場2500mコースで開催されました。当時の長距離レースで安定した成績を挙げていたコンチネンタルが一番人気、前年にオールカマーに勝っていたマキノホープが二番人気、1969年の尾形厩舎(当時のNO.1厩舎)四天王の一頭で、復活してきた快足馬ハクエイホウが三番人気と、メンバーが揃ったレースでした。

 郷原騎手のクリシバが先行し、ハクエイホウが追走、鞍上野平祐二のマキノホープはその後方に控えました。3コーナーにかかり、ハクエイホウとマキノホープがクリシバを交わしにかかったところで、ハクエイホウが左脚靭帯を断裂し転倒、後方にいたスイノオーザが大きくバランスを崩して、鞍上の丸目騎手が前方に落馬してしまいます。

 マキノホープは、幸いにも難を逃れ、2分34秒1のレコードタイムで優勝しました。これが、マキノホープの最後の勝利となりました。
 一方、ハクエイホウは数日後予後不良にて安楽死、大怪我を負った丸目騎手も、騎手を廃業、調教師になるべく勉強中に急死しました。落馬との因果関係は、解らなかったと記憶しています。

 マキノホープの馬主は、あの田中角栄元首相です。馬名は、娘である田中真紀子元外相に由来しています。
 1971年・昭和46年という、我が国の高度成長期真只中、中央競馬も伸び盛りであった時代の日経賞勝ち馬でした。
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第19回日経賞マキノホープ優勝  
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