FC2ブログ
HOME   »   NFL  »  [NFL2017~18] トム・ブレイディ選手はドルフィンズが苦手なのか?
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
[12月12日・week14・ハードロックスタジアム]
マイアミ・ドルフィンズ27-20ニューイングランド・ペイトリオッツ

 ペイトリオッツが今シーズンの地区優勝に王手をかけて迎えたゲームは、予想外の展開となり、ドルフィンズが終始試合を支配しました。

① 第1クオーターQのペイトリオッツのゲインは僅か2ヤード

 タイトエンドTEグロンコウスキー選手を出場停止で欠き、ワイドレシーバーWRアメンドラ選手の不調も響いたのでしょうが、それにしても前半のペイトリオッツの攻撃は精彩を欠きました。
 ちょっと信じられないような拙攻が続いたのです。

 クオーターバックQBブレイディ選手のパスが決まりません。

 それどころか、「滅多に観られない」インターセプトも献上する始末。
 
 物凄い攻撃力というよりは、安定した攻撃力を身上とするペイトリオッツ、QBトム・ブレイディ選手としては、まさに珍しいクオーターでした。

② 1試合で2つのインターセプト

 この試合でQBブレイディ選手は、第1Qと第3Qにひとつずつ、計2つのインターセプトを献上しました。

 2つとも、ドルフィンズのハワード選手のプレーでした。前第13節のゲームで、自身初めてのインターセプトを成し遂げたハワード選手は、何か「インターセプトの秘訣」を掴んだかのような活躍でした。

 ブレイディ選手は今季、week13までの12試合でインターセプトが僅か4と、NFL全体でも最高の成績を残していましたから、1試合2つというのは変調と言わざるを得ません。
 それも、レシーバーのミスというより、QBの投げミス・判断ミスといった方が良いプレーでした。沈着冷静かつ抜群のコントロールを誇るブレイディ選手としては珍しいゲームでした。

③ 短いパスが使えない時のペイトリオッツオフェンス

 前述の通り、このゲームにはTEグロンコウスキー選手が出場していませんでした。加えて、WRアメンドラ選手が不調だったのです。

 グロンコウスキー選手もアメンドラ選手も、ロングパスを受けることももちろんありますが、5~10ヤードくらいのパスを確実に受けるケースも多いのです。
 この「5~10ヤードくらいのパス」による前進が、ペイトリオッツオフェンスのアクセントとなり、リズムを創っていると感じます。相手ディフェンスラインの裏側を横に走る、あるいは斜めに走るプレーで着実なゲインを図るプレーは、守備側としてはとても守り難いプレーでしょう。
 このプレーを交えることで、ペイトリオッツの攻撃がバラエティに富んだものとなっているのです。

 本ゲームでは、この大切なプレーがほとんど観られませんでした。
 ペイトリオッツオフェンスが機能しなかった大きな理由であろうと思います。

④ QBジェイ・カトラー選手とRBケニア・ドレイク選手の好調

 本ゲームでは、ドルフィンズのカトラー選手とドレイク選手が、とても良いプレーを魅せてくれました。

 QBカトラー選手は、263ヤードを投げて3タッチダウンTDを奪いましたし、ランニングバックRBドレイク選手は、25回のキャリーで114ヤード走るとともに、5回のパスレシーブで79ヤードを獲得しています。
 ドレイク選手は、ランとパスキャッチ計193ヤードのゲインですから、このゲームのドルフィンズオフェンスのキープレーヤーであったことは間違いありません。

 QBカトラー選手も、その持ち味を存分に発揮しました。「走りながらのパス」というのはQBにとっては難しいプレーですが、このゲームのカトラー選手は変幻自在。
 絶妙の間合いで、それぞれのプレーを展開したのです。ゲームごとの出来不出来の波が大きいと批判されることもありますが、「良い時のカトラーは凄い」のです。

 さて、この敗戦を受けて、QBトム・ブレイディ選手の対ドルフィンズの成績は7勝9敗となりました。
 21世紀に入って「ペイトリオッツ王朝」と呼ばれる時代を牽引しているQBの成績としては、意外なほどに悪い数字です。正確に調べたわけではありませんが、「負け越しているチームはドルフィンズだけ」なのではないでしょうか。

 これはもう、「苦手」というより「天敵」という感じすらします。

 その理由を考えてみました。
 戦術的な問題は無さそうです。もし、戦術的な面からの「苦手」があるとすれば、到底「王朝」など築けるはずがないからです。

 ひょっとすると「めぐり合わせ」なのかもしれないと思います。

 本ゲームでも、グロンコウスキー選手を欠き、アメンドラ選手も本来のコンディションでは無かったために、オフェンス力が削がれました。
 21世紀に入ってからのドルフィンズ戦において、時折こうした「ボトムの状態」の場合が多かったのではないか、と考えたのです。

 そうでなければ、史上最多スーパーボウル制覇5度という記録を誇り、NFLにおけるQBの記録を次々と塗り替えているトム・ブレイディ選手が、これほど苦戦するはずがないと思います。
 ましてや、ベリチックヘッドコーチHCとのペアなのですから、チームとしての取組が「緩む」ということも考えにくいのです。

 いずれにしても、トム・ブレイディ選手とペイトリオッツがドルフィンズを苦手にしていることは確かです。
 
 スポーツの世界には不思議なことがいくつもありますが、この「苦手」も最上級の不思議と言って良いでしょう。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
日本陸連・伊東浩司強化委員長が突然の辞任
NEW Topics
[UEFA-CL2019~20(無観客)] 再開 ベスト8決まる。
[温故知新-陸上競技13] 男子3,000m障害 オリンピック金メダリストの記録
[全米プロゴルフ選手権2020(無観客)] コリン・モリカワ選手 初優勝
[MLB2020(無観客)・ナショナルリーグ] 8月8日終了時点の各地区の順位
[MLB2020(無観客)・アメリカンリーグ] 15ゲーム前後を終えての各地区の順位
[MLB2020(無観客)] ダルビッシュ有投手 2連勝!
[PGAツアー2019~20(無観客)] 全米プロゴルフ選手権大会 開幕
[ルヴァンカップ2020(観客数制限)] 三浦知良選手 53歳5ヵ月10日で先発!
[温故知新2020-陸上競技12] 男子三段跳び オリンピック金メダリストの記録
[大相撲2020・7月場所(観客数制限)] MVPは隠岐の海関
[大相撲2020・7月場所(観客数制限)] 照ノ富士関 5年振り2度目の優勝
[競馬コラム275] キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの勝ち馬
[MLB2020(無観客)] 田中将大投手 今シーズン初登板
[NBA2019~20(各種制限)] 再開 八村塁選手の活躍
[大相撲2020・7月場所(観客数制限)] 大一番 朝乃山VS照ノ富士
[欧州4大リーグ2019~20] 各リーグの優勝チームが決まりました。
[NPB2020(観客数制限)セリーグ] 巨人が首位
[NPB2020(観客数制限)・パリーグ] ソフトバンクが首位
[陸上・東京選手権2020(無観客)] 男子800m クレイ・アーロン・竜波選手 快勝!
[MLB2020(無観客)] 前田健太投手 今季初登板・初勝利
[MLB2020(無観客)] 大谷翔平「投手」 久しぶりの登板
[競馬コラム274] エネイブル号 G1レース11勝目!
[大相撲2020・7月場所(観客数制限)] 中日を終えて
[MLB2020(無観客)] ダルビッシュ有投手 登場
[MLB2020(無観客)] 大谷翔平選手 3年目のシーズンイン
[MLB2020(無観客)] 筒香嘉智選手 メジャーデビュー戦で2ランホームラン
[MLB2020(無観客)] 秋山翔吾選手 メジャー初打席・初ヒット・初打点
[MLB2020開幕戦(無観客)] マックス・シャーザー投手とゲリット・コール投手の投げ合い
[MLB2020(無観客)] ついに開幕 今シーズンの試合数など
[大相撲2020・7月場所5日目(観客数制限)] 5戦全勝の力士達
[セリエA2019~20(無観客)] クリスティアーノ・ロナウド選手 驚異の得点力
[競馬コラム273] ビワハヤヒデ号 30歳の大往生
[大相撲2020・7月場所初日(観客数制限)] お行儀の良い観客の皆さん
[ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020(観客数制限)] 一山麻緒選手と前田穂南選手
[FIFAワールドカップ2010準決勝] スペインチーム 「パスサッカー」の完成
[温故知新2020-陸上競技11] 男子400m競走 オリンピック金メダリストの記録
[NPB2020(観客数制限)] 戸郷翔征投手 開幕3連勝!
[NPB2020(観客数制限)] DeNA 7月15日まで16試合連続「○●○●・・・」のNPB記録更新
[大相撲2020・7月場所(観客数限定)] 活躍が注目される10名の力士
[温故知新2020-競泳8] マーク・スピッツ選手とマイケル・フェルプス選手
[リーガエスパニョーラ2019~20(無観客)] 久保建英選手 今シーズン4点目!
[アメリカ・カレッジスポーツ2020] アイビーリーグが秋季のスポーツを中止
[温故知新2020-ボート] 男子エイト オリンピックのメダル獲得チーム
[NPB2020・パリーグ(無観客)] 楽天ゴールデンイーグルスの快走
[NPB2020・セリーグ(無観客)] 阪神タイガース 3連勝
[温故知新2020-陸上競技10] 110mハードル 金メダリストの記録
[競馬コラム272-日本馬の海外挑戦14] 2011年 ヴィクトワールピサの快挙
[温故知新2020-競泳7] 男子100m自由形 オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技9] 男子200m競走 金メダリストの記録
[温故知新2020-自転車] 男子団体追い抜き オリンピックのメダル獲得チーム
Entry TAG
NFL2017~18・ブレイディはドルフィンズが苦手?  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031