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HOME   »   スポーツ共通  »  [AIとスポーツ・その4] 人材の発掘・適性診断
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 20世紀後半、スポーツ界、特に陸上競技や競泳、体操といった競技・種目で驚異的な強さを示した「東側諸国」(ソビエト連邦や東ドイツなどの国々を指しています)の強化策のひとつとして、「スポーツエリート・ステートアマチュアの育成」が指摘されていました。
 若いというか、日本で言えば小学校低学年くらいの時期に、向いている競技・種目を決めて、国ぐるみで育成を行うというものです。

 「西側諸国」においては、個々の人が「自分の好きな競技」「親から言われた競技」「近所にあったスポーツクラブの競技」といった理由から、若い時期に取組むスポーツが決まることと比べて、スポーツエリート方式は、より効果的に強化が出来る、と目されていたのです。

 この「個々の人間に対して、適性のあるスポーツ競技を選択する」という作業において、AIは相当の威力を発揮するように思われます。

 6~7歳になった時に、「自分に向いているスポーツ競技・種目を知りたい」という人が居た時に、あるいは、より多くの場合には、「自分の子供に向いている競技・種目を知りたい」というニーズを受けて、AIが判定を行うのでしょう。

 骨格、体の形、柔軟性などの調査結果をもとに、ビッグデータとの比較を行うことになるのでしょうが、病歴や先祖・ご家族の情報もあれば、より判定しやすいのかもしれません。

 父親がプロ野球選手であったといった情報があったとしても、その子が「野球に向いているとは限らない」のは自然なことです。ひょっとすると、その父親も野球より向いていた競技があったのかもしれないのですから。

 こうした判定は、AIにとってはごく初歩的な機能の様に感じられますが、それだけに精度が高い可能性も有ります。

 とはいえ、こうして考えていくと、その子の将来の一部をAIが決めていくような「違和感」は拭えません。

 AIが「やれること」と「やってよいこと」の区分が必要だという見方もありそうです。
 また、大人になった時に「自分がやっているスポーツはAIが決めた」とご本人が知った時に、不満を感じる方もいるかもしれません。
 その子がやりたいと考える競技と、「やらされている」競技の違い、子供時代の「選択の自由・権利」の問題とも言えるのかもしれません。

 いつの時代もそうなのでしょうが、新しい技術、時代をジャンプするような「不連続な技術革新」が行われるときには、「神の領域」議論が発生するものなのかもしれません。

 「適性診断」については、AIは十分に対応出来そうですが、それ以前の問題があるということなのでしょうか。

 AIの活用と個人の権利の問題は、相当奥が深そうです。

 検討は2018年に続きます。

 (その5へ)
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2017年・AIとスポーツその4・人材発掘や適性判断  
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