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 2017年12月の日本経済新聞「私の履歴書」は江夏豊氏でした。

 江夏豊と言えば、日本プロ野球史上最速の投手のひとりとして、様々な足跡を残されたスーパーアスリートです。

 その江夏氏が、自らの投手人生を、文字通り「赤裸々」に綴った文章は、とても興味深く、スポーツ好きにとっては面白いことこの上ない「私の履歴書」でした。
 毎日ワクワクしながら読ませていただきました。

 全編見所満載ですが、今回は12月21日・第20号を観て行きたいと思います。

 そして、本記事を今年の書き収めとします。

 1973年シーズンの話です。
 「・・・ただ、個人記録より、自分はとにかく優勝したかった。シーズン大詰めの10月20日。混戦から頭一つ抜け出した阪神はマジック1として中日戦を迎えた。残り試合は2つ。この試合と甲子園での巨人戦のどちらかに勝てばいい。阪神入団7年目、優勝を掴みとれるところまで来た。・・・」

 自身初のペナントレース制覇に向けての、江夏投手の思いが切々と語られています。

 しかし、この中日戦で江夏投手は6回9安打3失点で負け投手になってしまいました。この当時の江夏投手の力量を持ってすれば意外な投球内容と言うことになります。
 そして、その理由が続くのです。

 「・・・試合前日、球団幹部に呼び出された。優勝のご褒美の話かと思ったら『これは金田監督も了解していることだが、名古屋で勝ってくれるな』ときた。一瞬意味がわからなかったが、選手の年俸アップを心配してか、優勝すると金がかかるとか、ぶつぶつ言っている。テーブルをひっくり返して席を立った。こうなったら絶対勝ってやる-。その気持ちが裏目に出た。・・・」と。

 球団=企業の経営サイドがお金の心配をするのは仕事のひとつなので、分からなくもないのですが、それを試合直前の選手・先発投手に伝え、負けるように言うというのは、信じられないような行為です。

 「優勝を目指して長いペナントレースを戦うのがプロ野球」であると、ファンにも公示しているのは周知のことですが、そこで「優勝したら色々お金がかかるので、勝たないでくれ」と先発投手に頼むというのですから、その「愚かさ」に驚かされるばかり。
 「八百長の勧め」にもなりかねない行為です。

 「情けない」の一語。
 真に「貧しい行為」でしょう。

 球団幹部の狙い通りに、江夏は敗戦投手となりました。江夏投手の性格まで見抜いたうえで、こうした発言を行っていたとすれば、品性下劣な知能犯ということになるのかもしれません。

 もちろん、プロスポーツが「純白」なものとは思いません。残念ながら、お金の動くところには有象無象が徘徊するものなのでしょう。アマチュアスポーツにおいてさえ、そうなのかもしれません。

 それにしても、この行為は、最もやってはならないことであろうと感じます。
 プレーヤーの心情を踏みにじる行為は、下の下でしょう。

 2018年のスポーツ界においては、こうした行為が少しでも減りますようにと、願わずにはいられません。
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