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HOME   »   大相撲  »  [大相撲] 2013年3月場所14日目
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 大阪場所は14日目を迎えて熱戦が続いていますが、とても印象的な取組が3番ありました。

第一位 ○安美錦-把瑠都●

 立ち合いから、安美錦が把瑠都を西の土俵際まで押し込みます。ここで把瑠都は、安美錦の左腕を決めにかかります。安美錦は体を丸くして左手を抜き、両手で把瑠都の右手首を取って下に引きます。決まり手「お手付き」を狙っているような動きです。
 把瑠都はこれを嫌がり、右腕を引き上げながら左の上手投げに入ろうと、僅かに重心が浮きました。体を丸くして、把瑠都の懐に入っていた安美錦は、この一瞬を逃さず押し立てます。土俵際で把瑠都も残そうとしますが、安美錦の押しが勝って、そのまま寄り切りました。

 安美錦の上手さが際立った一番でした。特に、相手力士の重心を上に下にと動かして、相手力士が対応しようとする刹那に勝負をかけるという、いかにも安美錦らしい相撲でした。現在こうした内容の相撲を取れるのは、安美錦関だけでしょう。
 相手力士の重心の動きに合わせて動くのは相撲の基本ですが、相手力士の重心をこちらからの働き掛けで動かすのは、極めて高度なテクニックだと感じました。とても、楽しませていただきました。

第二位 ○稀勢の里-日馬富士●

 土俵中央やや西寄りで押し合いとなりましたが、ここで稀勢の里が左腕を振るってのおっつけ。このおっつけ一発で、日馬富士は左に吹っ飛び倒れました。稀勢の里の得意技「左おっつけ」が炸裂した一番でした。
 この左おっつけは、稀勢の里関の得意技で、この技で多くの力士を倒してきたのですが、このところ余り見られませんでした。今場所はこの一番で初めて見せたのではないでしょうか。何故、おっつけを出さないのだろうと不思議でしたが、ようやく伝家の宝刀を抜いたという感じです。

 こうした強烈なおっつけは、元大関の魁皇も得意としていて、魁皇、稀勢の里という豪快な相撲を取る力士に特有のものです。今場所の稀勢の里は、いまひとつの成績でした。もっとこの技を駆使して相撲を取れば、星が上がると思いますし、この技を出せるような取り口の研究が望まれます。

第三位 ○白鵬-鶴竜●

 立ち合いの際に、白鵬は仕切り線から相当離れて構えました。通常より40~50㎝後ろであったと思います。これは、立ち合いからの差し味が上手い鶴竜の動きをよく観て対処するための工夫であったと思います。
 この工夫が功を奏してか、いきなり右のがっぷり四つ。これで勝負ありました。今場所の白鵬関は、決して調子が良かったとは観ていません。押し出し、寄り切りの決まり手が少ないことを観ても、前に出るパワー・スピードともに不足していたと思います。ただし、こうした不調の時に、取組前に相手力士を良く研究し、一番一番慎重に丁寧に対応した点が素晴らしかったのでしょう。リスク感覚に優れ、分析・対処する力で勝ったということでしょうか。

6日目の千代大龍に対する注文相撲も、万が一にも負けないためのものでした。こうした対処による白星の積み上げで13日目に早々と優勝を決めました。そして、千秋楽に全勝優勝を狙うところまで来ています。見事な場所であったと思います。優勝は12勝3敗などと予想した、私の見方は間違っていました。白鵬関、失礼いたしました。

 以上の三番が、とても印象的でした。特に、安美錦-把瑠都戦は、永久保存したいほどの一番でした。
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