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HOME   »   スポーツ共通  »  [中学生の部活時間] 平日2時間、休日3時間、週休2日
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 1月18日、スポーツ庁から中学生の部活時間の指針が示されたと報じられました。

 スポーツ庁による「指針」の狙いは、現状極めて忙しく、長時間労働を強いられている教職員の労働実態の改善にあるとも伝えられていますが、スポーツに取組む生徒たちにとっても、とても大きな影響のある「ルール呈示」だと思います。

① 試合に臨む際の「体調」に合わせたトレーニングの実施

 過剰に疲労した状況下で、技術的なトレーニングを行うことは有効ではないと考えます。
 やはり、試合に臨むときの体調で各種のトレーニングを行うことが大切でしょう。
 その「体調」において使える技術やパワーでなければ、意味が無いとも思います。

 長々と練習を行い、フラフラになった状態で技術を身に付けたとしても、実戦で使う機会は殆ど無いでしょうし、正しい技術が身に付く可能性も低いと考えます。

 「試合が長引いた場合」については、「中学生段階の試合が疲労困憊の状態にならないように試合のルールを制定する」方向で対応すべきだと思います。
 
② 体に対する無理な負荷を避けること

 当然のことながら、体が出来あがっていない年齢の「中学生」に、過度な負荷を課することは回避しなくてはなりません。
 故障などを発症してしまっては、元も子もないからです。
 将来、別のスポーツを行おうとするときや、日常生活に、支障のある状況になったりしては、何のための「中学生時代のスポーツ」なのか分からなくなってしまいます。

 この点からも、平日2時間、休日3時間、週休2日という指針は、スタートラインとしては妥当な基準なのでしょう。

③ 「長くやれば良い」というものではないこと

 「練習時間とスキルが比例する」なら、こんなに簡単なことはありません。上手くなるため、強くなるためには、長々と練習をすればよいことになります。世の中に、そんなに簡単な話がある筈がないのです。
 実際には全く無関係であることは明らかです。

 「強くなるための努力」には、高いレベルの合理性が不可欠です。
 指針で決められた時間の中で、自らにとっていかに合理的な練習を行うことが出来るかが、大事なポイントであることは間違いありません。

 今後、今回の指針の「時間」による効果に対して、様々な検証が行われることと思いますが、①や②を実現していくために、「いかに短時間で効果的な練習を行っていくか」がノウハウとして蓄積されていくものと思います。

④ 生徒に対する「目途」の提示

 監督・コーチといった立場の人たちに対すると同時に、生徒に対しても明確な基準として提示できるところが、良いと思います。

 当該スポーツが大好きな生徒の中には、「もっと練習したい」と考えて「やり過ぎる」リスクがあります。ライバルの選手達より「長く、沢山練習すれば、自分の方が上手く強くなる筈」といった勘違いが、生まれる可能性も有るのでしょう。
 こうした生徒が「つぶれてしまう前に」歯止めをかける必要があるのです。

 心身共に成長する過程にある中学生に対して、妙な根性論とか、過度な励まし、そして長々としたトレーニングは回避すべきことであることは、誰もが分かっていることだと思いますが、これを「ルールとして公示」することの意義は、大変大きなものだと感じます。

 様々な点から「合理的な取組」を行う習慣は、若いうちに身に付けることが大事なのでしょう。
 
 スポーツ庁は、今回の指針には「罰則規定」も考えていると報じられています。
 「部活の運営に罰則規定」というのも、何かものものしいですし、寂しい感じもしますが、「合理的なものの考え方をどうしても身に付けることが出来ない人」が存在するのであれば、止むを得ないことなのかもしれません。

 「合理的なものの考え方をどうしても身に付けることが出来ない人」が周囲に害毒をまき散らす存在になりやすいことは、数々の例が証明しているところです。

 我が国のスポーツの将来に対する、今回のスポーツ庁の「指針」の効果が期待されます。
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