HOME   »   スキー  »  [平昌五輪2018複合ノーマルヒル] 渡部暁斗選手 安定感十分の銀メダル
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 前半のジャンプが終了した時点で、渡部暁斗選手には、エリック・フレンツェル選手(ドイツ)とルーカス・クラブファー選手(オーストリア)とのメダル争いになることは、分かっていたのではないでしょうか。

 そして、フレンツェル選手が強敵となることも分かっていたのでしょう。

 逆に言えば、フレンツェル選手から見れば、ジャンプ終了時点でクロスカントリーの出走順が5番目で、ライバルの渡部選手との差が「8秒」となったところで、金メダルを確信したことになりそうです。
 
 毎週のように試合を行っている、世界トップクラスのアスリート達にとっては、相対的な自らの強み・弱みが十二分に把握されている筈で、フレンツェル選手はクロスカントリーの能力において渡部暁斗選手に勝っていること、特にゴール前のスプリント勝負となれば、絶対に負けないという自信が有ったと思います。

 ジャンプで3位につけた渡部選手としては、ジャンプ1位・2位の選手よりクロスカントリーの力量が勝っているものの、後ろから「8秒差」で追ってくるフレンツェル選手とは、厳しい戦いになることが予想されていたのでしょう。
 クロスカントリー開始前のインタビューでも、そうしたニュアンスが感じられました。
 渡部選手としては、フレンツェル選手のコンディションが良くないことを祈る形だったのだと感じます。

 しかし、オリンピック2連覇中のフレンツェル選手の、今大会に向けての準備は万全でした。残念ながら、渡部選手はクロスカントリー競技のゴール前の坂で、フレンツェル選手のスパートに付いて行くことが出来ず、僅か4.8秒差の2位となったのです。

 陸上競技の中・長距離でも同断ですが、「スプリント力」の差を埋めることは至難の技です。渡部選手がフレンツェル選手に勝つためには、ゴール前2km辺りからのロングスパートが考えられますが、ロングスパートを行ったところでフレンツェル選手に差を付けることが出来るかは分からないところですし、自身のスタミナを消費するプレーですから、金メダルどころか4位かに落ちるリスクも有るわけです。うかつには採り得ない戦術ですし、何より毎週のように戦っている相手ですから、そのプレーの特質・力量を十分に知っている相手ですから、今回の様な形になるのは止むを得ないことだったのでしょう。

 そういう意味で、前半ジャンプ競技終了時点で、フレンツェル選手の優勝・オリンピック3連覇の確率はとても高かったことになります。

 一方で、渡部暁斗選手の力量の高さ、安定感も特筆されるべきでしょう。
 もし、フレンツェル選手のジャンプが不調で、渡部選手から1分以上後にスタートしていれば、渡部選手が優勝していたのでしょうから。
 フレンツェル選手が僅少差でスタートすることになった今大会iにおいて2位となったということは、「この形なら他の選手には負けない」力があり、その力を存分に発揮したということになるからです。

 この安定感は、素晴らしいの一語でしょう。

 渡部暁斗選手もオリンピック2大会連続銀メダルという、我が国の複合競技史上に輝く活躍を魅せてくれました。

 日本の誇りなのです。
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