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HOME   »   その他のスポーツ  »  [平昌五輪2018スケルトン女子] ドイツ選手のスタートが遅い・・・。
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 2月18日に行われた女子スケルトンは、イギリスのレジー・アーノルド選手が金メダルに輝きました。
 銀メダルには、ドイツのジャックリーン・レリング選手が食い込みました。

 この競技は、伝統的にイギリスチームが強く、ドイツチームが近時追い上げを見せています。

 そのドイツチームの選手達の「スタートタイムが悪い」のです。

 今大会の女子スケルトンのスタートタイムは5.20秒前後でした。5.20秒より速ければ「速いスタート」、遅ければ「遅いスタート」と言われたのですが、ドイツの選手達は、軒並み「遅い」のです。
 それも、半端無く遅い。銀メダルのレリング選手の3本目のスタートは5.42秒、4本目は5.37秒でした。

 当然ながら、これは「スタートが遅い」のではなく、「ゆっくりとスタートしている」のです。
 どのスポーツ競技においても「圧倒的なパワー」を誇るドイツチームが、本気で速いスタートを追求しながら、僅か「5秒ちょっとの区間」において、0.2秒以上遅れるということは、考えられません。
 レース全体のタイムを上げる為に、スタートのスピードを抑えているのでしょう。
 いかにも、合理性を追求するお国柄が表れています。

 21世紀に入ってからオリンピック種目に加わった「若い競技」であるスケルトンは、まだまだ改良の余地が多く残されている競技なのでしょうし、各国の様々な角度からの検討が進んでいるものと思われます。

 また、この競技はオリンピック大会でも無ければ、なかなかゆっくりとテレビ観戦することが出来ませんから、観戦する側からしても「観る力の向上」を図る機会が少ないことになります。

 私の「オリンピック女子スケルトン」観戦方法です。

① 禁止事項

 1/100秒を争うスケルトンですから、そりの滑走スピードを上げることを追求し、「スピードを落すこと」は回避しなくてはなりません。

 選手がスピードを維持するために、絶対にやってはいけない「禁止事項」は二つ。
 ひとつ目は「そりを側壁にぶつけること」、ふたつ目は「そりをコースに対して斜めにすること」、このふたつでしょう。

 それ以外は、あまり気にする必要が無いというか、タイムの速い遅いには直接の関係は無いと思います。

 例えば、コースとかラインです。
 望ましいコースとか、カーブに入るラインというのは、その瞬間のスピードによるのでしょう。
 凄いスピードが出ていれば、望ましいラインなど取れる筈が無いのです。
 逆に言えば、スピードが出ていなければ、望ましいライン・コースを取れる訳ですが、それは「オリンピックのスケルトン」で求められる要素とは矛盾しています。

 このことは、スピードスケートやアルペンスキーと同じです。
 「スピード水準とのバランス」が大切なのです。

② そりの上での重心移動

 技術面で最も重要なのは、そりの上での重心移動でしょう。
 選手は、そりを操るために色々な技術を使います。一見、両脚の爪先を使っての方向コントロールが目立ちますが、私は「重心移動」の方がより重要であろうと感じています。

 左右はもちろんとして、前後の重心移動、上下の重心移動の巧拙がタイムに大きく影響しそうです。

 頭書の「スタートが遅いドイツ選手達」は、必ず「後半タイムを伸ばす」のです。そうでなければ勝負になりませんから、「落ち着いたスタート」からカーブ毎に着々と加速を続けているのでしょう。
 特にドイツチームは、「上下の重心移動」が巧みなのではないかと観ています。
 頭や胸、腰を数cm単位で細かく動かしながら、そりのスピードを上げる、あるいはスピードを維持しているのでしょう。

 スピードが最重要視される競技において、「スタートが最速である必要が無い」というのは、陸上競技100m競走を見れば明らかでしょう。ウサイン・ボルト選手のスタートが速いという話は聞いたことがありません。
 100m競走でも、残りの95mでスピードを上げ維持するために「静かにスタートを切る」のが、現在は良いスタートとされているのです。

 そして、ドイツチームは近時、リュージュ競技において、「王国」と呼んでも良いような圧倒的な強さを魅せています。全ての種目において優勝するという国際大会も、珍しくない程の強さなのです。
 そのドイツのスケルトンチームは、同じ氷上を滑り落ちる競技として、おそらくはリュージュチームの関係者で固めているのではないでしょうか。
 リュージュの世界一のノウハウを導入して、新戦法を模索しているドイツが、今後どのようなスケルトンを構築してくれるのか、とても興味深いところです。

 「スタートが速い」イギリスチームと、「スタートが遅い」ドイツチームの今後の戦い振りから眼が離せません。
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