イギリスチームと日本チームにより争われた3位決定戦で、日本チームは5-3で勝ち、3位・銅メダルを獲得しました。
緊迫感あふれるゲームでしたが、振り返って見れば「ゲームは終始日本ペース」であったと感じますし、日本の4選手は集中力を維持し続けたと思います。
予選リーグの残り2試合くらいから、疲労もあってかやや集中力に欠け、ミスショットも多かった日本チームでしたが、この3位決定戦に到って、ようやく調子を戻したというところでしょうか。
再び、笑顔や「そうだねー」という大きな声が日本チームに戻ってきたのです。素晴らしいことでした。
ゲームは、常に積極的なプレーを伝統とするイギリスチームが、らしくない「手堅いプレー」を展開しました。
結果として「2点以上」のエンドがひとつもない、ジリジリするような競り合いとなったのです。ある意味では、珍しいことだったと思います。
いつも3点・4点を狙ってプレーするイギリスが、このゲームでは1点勝負を展開しましたので、「ゲーム序盤の大量失点」で苦しい戦いを強いられることが多かった日本チームにとっては、ゲームに慣れるまでの時間を得ることが出来たということでしょう。
結果として、ゲームは日本ペースとなったのです。
日本チームは、第8、第9、第10エンドで連続1得点を重ねました。
3エンド連続1得点というのは、このレベルの大会ではなかなか観られないものです。
この3度のエンドで日本チームにはミスショットも有りましたが、概ね「イギリスチームにとって難しい形」をハウス内に作り続けました。
第10エンドのラストショット、イギリスのスキップの2投目は、イギリスが同点、あるいは逆転するためのショットであり、そのチャンスも十分に有るショットでしたが、ハウス内のストーンの配置は「極めて不確実性の高い」ものでしたから、とても難しいものでもあったのです。
数cmのコースのズレやウエイトの僅かな違いにより、日本チームのスティールになる可能性も十分に有りましたから、テレビの前で私は「ロシアンルーレットのようなショットだ」と呟きました。
相当のウエイトでハウスに迫ったショットでしたから、「当たってみるまで分からない」ものでした。
そしてブレイク。黄色のストーン=日本チームのストーンが真ん中方向にゆっくりと動いて止まったのです。一目瞭然の一番ストーンでした。
何故、イギリスチームが普段の攻撃的なプレーを展開しなかったのかは謎ですが、粘り強い日本チームのプレーの前に、最期はイギリスチームが「じれてしまった」感がありました。
大会前に、日本女子チームがメダルを獲得できると考えた方は多くは無いでしょう。「期待」していた方は多いと思いますが。
そうした中で、予選リーグ3連勝で勢いに乗り、最終戦で敗れ5勝4敗となった時には状況が悪化しましたが、アメリカチームの敗退により、初めて準決勝に駒を進めました。
この「準決勝進出」だけでも、「カーリング日本」にとっては初の経験ですし、大きな財産であると見られましたが、銅メダルを競うゲームを制して、表彰台に上がりました。
日本女子カーリングのレベルが着実に向上していることを、世界に示したのです。
緊迫感あふれるゲームでしたが、振り返って見れば「ゲームは終始日本ペース」であったと感じますし、日本の4選手は集中力を維持し続けたと思います。
予選リーグの残り2試合くらいから、疲労もあってかやや集中力に欠け、ミスショットも多かった日本チームでしたが、この3位決定戦に到って、ようやく調子を戻したというところでしょうか。
再び、笑顔や「そうだねー」という大きな声が日本チームに戻ってきたのです。素晴らしいことでした。
ゲームは、常に積極的なプレーを伝統とするイギリスチームが、らしくない「手堅いプレー」を展開しました。
結果として「2点以上」のエンドがひとつもない、ジリジリするような競り合いとなったのです。ある意味では、珍しいことだったと思います。
いつも3点・4点を狙ってプレーするイギリスが、このゲームでは1点勝負を展開しましたので、「ゲーム序盤の大量失点」で苦しい戦いを強いられることが多かった日本チームにとっては、ゲームに慣れるまでの時間を得ることが出来たということでしょう。
結果として、ゲームは日本ペースとなったのです。
日本チームは、第8、第9、第10エンドで連続1得点を重ねました。
3エンド連続1得点というのは、このレベルの大会ではなかなか観られないものです。
この3度のエンドで日本チームにはミスショットも有りましたが、概ね「イギリスチームにとって難しい形」をハウス内に作り続けました。
第10エンドのラストショット、イギリスのスキップの2投目は、イギリスが同点、あるいは逆転するためのショットであり、そのチャンスも十分に有るショットでしたが、ハウス内のストーンの配置は「極めて不確実性の高い」ものでしたから、とても難しいものでもあったのです。
数cmのコースのズレやウエイトの僅かな違いにより、日本チームのスティールになる可能性も十分に有りましたから、テレビの前で私は「ロシアンルーレットのようなショットだ」と呟きました。
相当のウエイトでハウスに迫ったショットでしたから、「当たってみるまで分からない」ものでした。
そしてブレイク。黄色のストーン=日本チームのストーンが真ん中方向にゆっくりと動いて止まったのです。一目瞭然の一番ストーンでした。
何故、イギリスチームが普段の攻撃的なプレーを展開しなかったのかは謎ですが、粘り強い日本チームのプレーの前に、最期はイギリスチームが「じれてしまった」感がありました。
大会前に、日本女子チームがメダルを獲得できると考えた方は多くは無いでしょう。「期待」していた方は多いと思いますが。
そうした中で、予選リーグ3連勝で勢いに乗り、最終戦で敗れ5勝4敗となった時には状況が悪化しましたが、アメリカチームの敗退により、初めて準決勝に駒を進めました。
この「準決勝進出」だけでも、「カーリング日本」にとっては初の経験ですし、大きな財産であると見られましたが、銅メダルを競うゲームを制して、表彰台に上がりました。
日本女子カーリングのレベルが着実に向上していることを、世界に示したのです。
- 関連記事
-
- [平昌パラリンピック2018スノーボード男子バンクドスラローム(下肢障害)] 成田緑夢選手 金メダル! (2018/03/17)
- [平昌五輪2018カーリング男子] アメリカチーム 予選2勝4敗から金メダル (2018/03/02)
- [平昌五輪2018カーリング女子] 日本チーム 初の銅メダル! (2018/02/25)
- [平昌五輪2018スケルトン女子] ドイツ選手のスタートが遅い・・・。 (2018/02/24)
- [平昌五輪2018スノーボード男子ハーフパイプ] 平野歩夢選手 堂々の銀メダル! (2018/02/15)
- [平昌五輪2018・スノーボードスロープスタイル男子] レドモンド・ジェラルド選手 逆転優勝! (2018/02/11)
- [卓球全日本選手権2018] 男女シングルスともに「最年少優勝」 (2018/01/23)
- [射撃ワールドカップ・ファイナル2017] 松田知幸選手 10mエアピストル種目で優勝! (2017/10/29)
- [体操世界選手権2017] 白井健三選手と村上茉愛選手の金メダル (2017/10/16)
- [卓球ワールドツアー2017] 張本智和選手 14歳61日で初優勝! (2017/09/02)
- [バドミントン世界選手権2017] 福島由紀・広田彩花ペア 準優勝! (2017/08/31)
スポンサーサイト
NEXT Entry
NEW Topics
後藤完夫氏 逝去
荒川静香氏が「世界フィギュアスケート殿堂」入り。
[AIとスポーツ-その9] AIの創造力
[プレミアリーグ2017~18・マンチェスターダービー] レロイ・サネ選手とアレクシス・サンチェス選手
[PGAツアー2017~18・RBCヘリテージ] 小平智選手 優勝!
[UEFA-CL2017~18] 準々決勝決着 ベスト4が決まりました。
[MLB2018] 大谷翔平選手 三塁打!
[春の甲子園2018] タイブレーク制導入の影響は?
[競馬] 皐月賞2018の注目馬
[NPB2018] ペナントレース10試合を終えて
[水泳日本選手権2018女子背泳ぎ] 酒井夏海選手の活躍
[競馬コラム203・桜花賞2018] アーモンドアイ 最後方一気の優勝!
[MLB2018・大谷翔平選手] 初速180km/h以上・飛距離137mのホームランと7回被安打1の投球
[AIとスポーツ-その8] AIの判断力
2018年6月のフィギュアスケート・ルール改正
[MLB2018] 防球ネットの拡大
[競馬] 桜花賞2018の注目馬
[春の甲子園2018] 大阪桐蔭 連覇達成!
[大相撲2018・3月場所] 「物言い」が遅い
[ジャンプW杯2017~18女子] 高梨沙羅選手 新記録通算54勝目!
[MLB2018] 大谷翔平選手 初打席初安打と初登板初勝利
[春の甲子園2018・準々決勝] 「壮絶な打ち合い」の2ゲーム
[NBA2017~18] レブロン・ジェームズ選手の大記録
[大相撲2018・3月場所] 高安が「怒った」?
[春の甲子園2018] 追加点の絶好のチャンスを「併殺」で逃してしまい・・・。
[競馬] 大阪杯2018の注目馬
[日本プロ野球2018] 開幕
[大相撲2018・3月場所] 看板取組「栃ノ心VS逸ノ城」
[日本プロ野球2018オープン戦] 読売ジャイアンツが首位
[日本プロ野球2018] ムネリンの引退
[大相撲2018・3月場所] 魁聖の15日間
[フィギュア世界選手権2018女子シングル] 樋口新葉選手 銀メダル、宮原知子選手 銅メダル
[NFL2018~19] 49ers ジミー・ガロポロ選手を正QBに
[競馬] 高松宮記念2018の注目馬
[MLB2018] 大谷翔平選手がスポーツ・イラストレーテッド誌の表紙を飾る。
「日本式キャンプの無意味さ」 権藤博のコラム「奔放主義」
[6か国対抗2018] アイルランドチーム 優勝!
大坂なおみ選手 BNPパリバオープン大会 優勝!
[春の甲子園2018] 活躍が期待される10校
日本女子プロ野球のリーグ戦が3月21日開幕!
ネイマール選手 パリ・サンジェルマンを退団か?
[平昌パラリンピック2018クロスカントリースキー男子10km(立位)] 新田佳浩選手 金メダル!
[UEFA-CL2017~18] 決勝トーナメント1回戦 終了
[平昌パラリンピック2018スノーボード男子バンクドスラローム(下肢障害)] 成田緑夢選手 金メダル!
[競馬コラム202] JRAが馬場の「含水率」を公表することになりました。
[平昌パラリンピック2018女子大回転] 村岡桃佳選手 金メダル!
[プレミアリーグ2017~18] FCバルセロナを髣髴とさせるシティのプレー
[AIとスポーツ・その7] ビッグデータの収集-「アナログデータ」の活用
[スピードスケート・オールラウンド世界選手権2018] 高木美帆選手 優勝!
1994年生まれ「羽生・大谷世代」の活躍
荒川静香氏が「世界フィギュアスケート殿堂」入り。
[AIとスポーツ-その9] AIの創造力
[プレミアリーグ2017~18・マンチェスターダービー] レロイ・サネ選手とアレクシス・サンチェス選手
[PGAツアー2017~18・RBCヘリテージ] 小平智選手 優勝!
[UEFA-CL2017~18] 準々決勝決着 ベスト4が決まりました。
[MLB2018] 大谷翔平選手 三塁打!
[春の甲子園2018] タイブレーク制導入の影響は?
[競馬] 皐月賞2018の注目馬
[NPB2018] ペナントレース10試合を終えて
[水泳日本選手権2018女子背泳ぎ] 酒井夏海選手の活躍
[競馬コラム203・桜花賞2018] アーモンドアイ 最後方一気の優勝!
[MLB2018・大谷翔平選手] 初速180km/h以上・飛距離137mのホームランと7回被安打1の投球
[AIとスポーツ-その8] AIの判断力
2018年6月のフィギュアスケート・ルール改正
[MLB2018] 防球ネットの拡大
[競馬] 桜花賞2018の注目馬
[春の甲子園2018] 大阪桐蔭 連覇達成!
[大相撲2018・3月場所] 「物言い」が遅い
[ジャンプW杯2017~18女子] 高梨沙羅選手 新記録通算54勝目!
[MLB2018] 大谷翔平選手 初打席初安打と初登板初勝利
[春の甲子園2018・準々決勝] 「壮絶な打ち合い」の2ゲーム
[NBA2017~18] レブロン・ジェームズ選手の大記録
[大相撲2018・3月場所] 高安が「怒った」?
[春の甲子園2018] 追加点の絶好のチャンスを「併殺」で逃してしまい・・・。
[競馬] 大阪杯2018の注目馬
[日本プロ野球2018] 開幕
[大相撲2018・3月場所] 看板取組「栃ノ心VS逸ノ城」
[日本プロ野球2018オープン戦] 読売ジャイアンツが首位
[日本プロ野球2018] ムネリンの引退
[大相撲2018・3月場所] 魁聖の15日間
[フィギュア世界選手権2018女子シングル] 樋口新葉選手 銀メダル、宮原知子選手 銅メダル
[NFL2018~19] 49ers ジミー・ガロポロ選手を正QBに
[競馬] 高松宮記念2018の注目馬
[MLB2018] 大谷翔平選手がスポーツ・イラストレーテッド誌の表紙を飾る。
「日本式キャンプの無意味さ」 権藤博のコラム「奔放主義」
[6か国対抗2018] アイルランドチーム 優勝!
大坂なおみ選手 BNPパリバオープン大会 優勝!
[春の甲子園2018] 活躍が期待される10校
日本女子プロ野球のリーグ戦が3月21日開幕!
ネイマール選手 パリ・サンジェルマンを退団か?
[平昌パラリンピック2018クロスカントリースキー男子10km(立位)] 新田佳浩選手 金メダル!
[UEFA-CL2017~18] 決勝トーナメント1回戦 終了
[平昌パラリンピック2018スノーボード男子バンクドスラローム(下肢障害)] 成田緑夢選手 金メダル!
[競馬コラム202] JRAが馬場の「含水率」を公表することになりました。
[平昌パラリンピック2018女子大回転] 村岡桃佳選手 金メダル!
[プレミアリーグ2017~18] FCバルセロナを髣髴とさせるシティのプレー
[AIとスポーツ・その7] ビッグデータの収集-「アナログデータ」の活用
[スピードスケート・オールラウンド世界選手権2018] 高木美帆選手 優勝!
1994年生まれ「羽生・大谷世代」の活躍
Entry TAG