FC2ブログ
HOME   »   日本プロ野球  »  「日本式キャンプの無意味さ」 権藤博のコラム「奔放主義」
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 3月17日の日刊ゲンダイDigitalの記事、コラム「権藤博の『奔放主義』」をとても興味深く読みました。

 今シーズン、日本球界に復帰した、読売ジャイアンツ・上原浩治投手の活躍を例に取り、「日本式キャンプの無意味さ 10年ぶり巨人復帰の上原が証明」と題したコラムでした。

 2月1日に全球団一斉にキャンプインした日本球界に、3月になってから加わり、素晴らしい球を投げている上原投手の様子から、持論を展開している訳ですが、全くおっしゃる通りだと感じます。

 権藤氏は、プロフェッショナルとしての高いスキルを身に付けているプレーヤーが、集まって一斉に同じメニューのトレーニングを行うことの無意味さ、というか「有害さ」を披露してくれているものと思います。

 「成果主義」という言葉が世に出てから、どれくらいの時間が経っているのでしょうか。少なくとも20世紀には、この言葉が存在しました。

 仕事の現場における成果で評価される、プロ野球であれば公式戦における成績で評価されるのが「成果主義」ということになります。
 グラウンドと言う「戦場」で、高いパフォーマンスを出していくために行うのが、シーズン前のトレーニングであり、そのトレーニングが全選手一律・一斉である必要はないというか、一律・一斉である筈が無いとも思います。

 「練習は裏切らない」という言葉があります。何やら「禅問答」のようなフレーズです。
 このフレーズの意味が、私にはよく分かりません。
 「練習を積み重ねれば必ず実力が付き、ゲームにおけるパフォーマンスが必ず上がる」といった意味であれば、そんなことは有り得ないと思います。

 大量に練習さえすれば実力が上がるのであれば、こんな簡単なことはありません。
 プロフェッショナルの世界で自己の力を向上させていくのは、もっと難しいことなのです。

 強いて言えば「効果的なトレーニング」を積めば、実力が向上する可能性が有る、といったことでしょうか。

 自らの現状の実力を良く把握・分析し、ストロングポイントを伸長させ、ウィークポイントを改善することで、実力が向上するのでしょう。トレーニングの内容は、よく考えて決めて行かなければなりません。
 当然ながら、個々のプレーヤー毎にトレーニングの内容は千差万別の筈です。

 「今日は何時間も練習した」「何百球も投げた」「何百球も打った」「何キロも走った」といったことで「自己満足」しているような練習では、効果を得ることは難しいと感じられます。不要な疲労が残るようなら、有害でしょう。そんな練習をすると、故障を発症したり、実力が下がる怖れが有ります。

 また、公式戦開始後に期待されたようなパフォーマンスが出せなかった時の「言い訳」として、「長時間・大量練習」があるとすれば、「あんなに練習したのに成果が出なかったのだから仕方が無い」という、関係者や自分自身に対する「言い訳」の為の練習であれば、これはもはやプロフェッショナルではありません。そんなプレーヤーは少ないとは思いますが・・・。

 「自己満足」や「言い訳」のためのトレーニングに意味が無いことは、誰にでも分かることだと思います。

 この話は、何やら、現在喧伝されている「働き方改革」に通じるものが有りそうです。
 長時間労働、大量の時間外労働を伴う仕事ぶりは、「自己満足」と「言い訳」のためのものなのかもしれません。「成果」によって、個々人の仕事のパフォーマンスは測られるべきものなのでしょう。

 権藤博氏のコラムは、いつも示唆に富んでいます。

 権藤氏が、日本プロ野球史に残る大投手であり、監督やコーチとしても活躍してきたことが、そのコラムに「大きな説得力」を具備させていることも、間違いないところでしょう。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[MLB2018] 大谷翔平選手がスポーツ・イラストレーテッド誌の表紙を飾る。
NEW Topics
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
[UEFA-EURO1984準決勝] フランスチーム ポルトガルチームとの「死闘」を制す
[NPB2020] 関根順三氏 逝去
[FIFAワールドカップ1994決勝] ブラジルチーム 4度目の優勝
Entry TAG
権藤博氏のコラム「奔放主義」2018  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031