HOME   »   高校野球  »  [春の甲子園2018・準々決勝] 「壮絶な打ち合い」の2ゲーム
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[4月1日・第2試合]
智弁和歌山11-10創成館(長崎)

 延長10回の激闘の末、智弁和歌山高校チームが逆転サヨナラ勝ちを収めました。
 創成館高校チームにとっては、本当に惜しいゲームでした。

 ゲームは創成館のペースで進みました。
 初回に3点を先制し、5回表を終わって7-2とリードした時には、「さすがの智弁和歌山強力打線も苦しいか」に観えました。
 ところが5回裏、智弁和歌山は4点を捥ぎ取り6-7と追い上げました。

 創成館も怯むことなく7回表に2点を加えますが、その裏智弁和歌山も1点を挙げて、9-7と創成館が2点をリードして9回裏を迎えます。
 ここで智弁和歌山は2死1・3塁から、8番東妻選手が四球を選んで2死満塁、このフォアボールが大きかったと思います。続く9番の平田選手がレフト前にタイムリーヒットを放ち9-9と追いついたのです。このゲームで智弁和歌山が初めて追いついた瞬間でした。

 智弁和歌山には逆転のチャンスが続きましたが、ここは創成館の4番手投手・酒井が踏ん張り得点を許さず、試合は延長に入りました。

 延長10回表、創成館は6番鳥飼選手が犠牲フライ、再び10-9とリードします。智弁和歌山のミスを活かした見事な攻撃でした。このまま創成館が押し切るかに見えた試合は、しかし、まだドラマが待っていたのです。

 10回裏2つの四球で2死1・2塁とした智弁和歌山は、6番黒川選手がレフトオーバーの2ベースヒットを放ち、逆転サヨナラ勝ちとしたのです。
 
 壮絶な打ち合いと言う以外にない好ゲームでした。
 「四球」が明暗を分けたとも言えそうです。

[4月1日・第4試合]
三重14-9星稜

 三重高校チームが先行し、星稜高校チームが追いかけるという展開。
 星稜は、本当に良く追いかけました。
 「諦める」という言葉を知らないかのような反撃でした。

 2回表に三重が3点を先取すると、その裏星稜は2点を返し、3回表に三重が4点を追加すると、その裏星稜が2点を返して7-4。

 7回までに両チーム2点ずつを加えて9-6と三重高校が3点をリードして、ゲームは8回裏を迎えました。
 相手のエラーで1点を返した星稜は、2死満塁で6番奥川選手がセンター前タイムリーヒットでついに9-9の同点としました。
 このゲームで初めて星稜が三重に追いついたのです。

 しかし9回表、敵失から三重の波状攻撃が続き一挙に5点を挙げて、14-9とリードしました。

 この大会「3点差までなら追い付いてきた」星稜高校チームでしたが、さすがに5点差は重かったのでしょうか。失意の様子がプレーに表れていました。

 それにしても、取られても取られても追い上げるプレーには、「諦めない気迫」が溢れていました。

 2018年4月1日の第90回選抜高校野球大会・準決勝の一日は、記録的なものとなりました。
 「4試合の合計得点67」という新記録が生まれたのです。

 第3試合における大阪桐蔭高校チームの「19得点」も大きかったのですが、いずれにしても「凄まじい得点力」を有する各チームが、準々決勝に数多く登場したことになります。

 近時の甲子園大会の傾向とも言えるのでしょうが、連投の疲れ等の要因により、相手投手の投球が本来のものでない時には、「容赦無く打つ」というチームが増えているように見えます。

 投手にとっては「受難の時代」と言えるのでしょうが、これからの甲子園大会で好成績を残すためには、チーム創りにおいて「相当の力量を保持する複数の投手」を擁する必要があることを、まざまざと示しているようにも観えるのです。
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