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HOME   »   高校野球  »  [春の甲子園] 埼玉県勢の呪縛を解いた浦和学院の優勝!
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 2013年のセンバツ高校野球選手権大会決勝は、4月3日浦和学院(埼玉)と済美(愛媛)の両校が対戦し、浦和学院が17対1で勝ち、春の甲子園大会初優勝を飾りました。

 本ブログで、本大会の大本命と位置づけていた浦和学院の優勝は、埼玉県勢としても1968年・昭和43年の大宮工業以来45年振り2度目のものでした。
 
 以前も書いたのですが、埼玉県勢は甲子園大会での優勝に不思議な程に縁がありませんでした。埼玉県の高校野球のレベルが低いということは考えられないことです。

① 十分な人口を擁する地域であり、高校数も多いこと
② 1年中野球を屋外で行うことができる点で、気候にも恵まれていること
③ 他のスポーツで、全国トップクラスの競技も多く、高校生のスポーツセンスが周辺地域に比べて、劣っているとは思えないこと
④ 関東地域は、全国でも屈指の野球どころであり、周辺の都県は毎回甲子園大会の優勝を争っています。そうした、強豪校との練習試合の機会にも恵まれていること

 こうして、埼玉県の高校野球を取り巻く環境を上げて行くと、弱い筈がないという結論に達します。
 そして、今年のセンバツ大会に出場した浦和学院は、秋の関東大会3連覇という、驚異的な実績を残してきたのです。甲子園大会で優勝校を多数輩出している神奈川県勢や千葉県勢などを相手に、秋の関東大会で3年間不敗なのです。関東地域の高校野球レベルの高さを勘案すれば、毎年甲子園大会の本命になっても、何の不思議もない学校なのです。

 しかし、甲子園大会のファンの方であればご存じのことでしょうが、埼玉県勢は2012年までの85回のセンバツ甲子園大会で、前述の大宮工業が一回優勝しただけでしたし、夏の甲子園大会に至っては、95回の歴史の中で1度も優勝していないのです。
 「夏の甲子園大会、最大の謎」と言っても良いと思います。

 ちなみに、関東地域の他の都県は全て、夏の大会の優勝校を輩出しています。多すぎて、全てを挙げることはできませんが、例えば、神奈川県なら東海大相模・桐蔭学園・横浜、千葉県なら習志野・銚子商業、茨城県なら取手二、栃木県なら作新学院、群馬県なら桐生第一、東東京なら帝京、西東京なら桜美林・日大三・早稲田実業などなどです。

 こうした強豪校と、関東大会では互角以上の戦いを展開するのですが、甲子園大会となると何故か勝てないのが、埼玉県勢でした。

 私も全く理由が解らず、いつも不思議に思っていましたが、ついに勝つべき学校がセンバツ大会で優勝したのです。これで、埼玉県勢の甲子園の呪縛は解けたと思います。今後は、夏の大会でも存分に本来の力を発揮していただけるものと思います。

 優勝投手となった、浦和学院の小島(おじま)投手の決勝戦完投勝利後のインタビューが印象的でした。
 「小さな頃から、甲子園大会に出ることが夢でした。優勝できるなんて、本当に信じられません」と。この謙虚さが、埼玉県勢の特徴なのかもしれません。秋の関東大会3連覇の学校であれば、もっと堂々として、インタビューにも強気に応じることができるように思いますし、最近はそうした強気の発言を繰り返すプレーヤーも多かったように感じていましたが、とても高校生らしいというか「爽やかな印象」を受けました。

 この10年間位の甲子園大会は「自分たちは強い。実力がある。絶対に優勝できる」「甲子園に出場するのは当然のこと」と考え、大会に臨んだ高校が優勝してきたように思いますし、穿った見方をすれば、精神的に半分プロのような選手が増えてきたように感じていました。

 一方、浦和学院の小島投手は「甲子園に出場すること」の喜びを、まず口にしたのです。私は、4000校前後の全国の高校球児の代表として、夢の甲子園で戦える幸せなプレーヤーとして、望ましい感覚を身に付けているように感じました。

 こうした心持で優勝した浦和学院は、本当に強いチームなのではないかと感じています。

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