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 4月10日、後藤完夫(ごとうさだお)氏の逝去が報じられました。75歳でした。
 日本における、1970年代からのアメリカンフットボールファンにとっては、とても懐かしい名前です。

 後藤氏は、慶応義塾高校在学中にアメリカンフットボールを始めました。1960年代のことです。慶応義塾大学に入ってからも、ランニングバックRBとして活躍を続け、日本学生選抜チームにも選ばれています。

 大学卒業後の1970年9月に専門誌「TOUCHDOWN」を創刊しました。
 紆余曲折はありましたが、1970年代中盤には「TOUCHDOWN」は、我が国を代表するというか、唯一のアメリカンフットボール専門誌として、その地位を確立していったと思います。

 1970年代後半になると、週に一度、テレビでNFLのゲームが放送されるようになり、アメリカのカレッジフットボールのゲームも時々放送されるようになりましたが、後藤氏は、その番組の解説者として度々登場しました。

 優しい口調で、易しく解説する後藤氏のコメントから、私たちはアメリカンフットボールの「何たるか」を学んだのです。
 ピッツバーグ・スティーラーズとオークランド・レイダーズが強かった時代、クオーターバックQBテリー・ブラッドショー選手とQBケン・ステブラー選手の対決、ダラス・カウボーイズのQBロジャー・ストーバック選手の活躍等が、直ぐに思い出されます。

 他方、口さがない人たちから「後藤の解説は間違っていることが多い」とか「後藤はアメフトを知らない」といった誹謗・中傷のようなコメントが、出されることも有りました。その指摘の正誤は分かりませんけれども、少なくともアメリカ合衆国のアメリカンフットボールを、20世紀の我が国に紹介したという点は事実でしょう。他の人達がなかなか出来なかったことを、後藤氏は実施したのです。

 21世紀になり、NFLの情報が大量に日本に齎されるようになるとともに、後藤完夫氏の姿や声をテレビで見聞きする頻度は大幅に下がりました。

 そして2016年には、専門誌としての「TOUCHDOWN」が書店に並ぶことも無くなったと記憶しています。

 一方で、現在でも「20世紀の日本に関連するアメリカンフットボールの情報」については、「TOUCHDOWN」編集部(あるいは、その後を継いだ組織)に確認するのが正確というか、そこにしか無い情報も多いと、業界の方から聞くことがあります。
 当時来日したアメリカチームや対戦した日本チームのメンバーとか、国内各大会の各チームのメンバーなど、「TOUCHDOWN」にしか残っていない情報が、数多く存在するのでしょう。

 後藤氏の功績、日本のアメリカンフットボール界に残した功績は、窺い知れるものより遥かに大きいのではないかと感じます。

 決して発行部数が多かったとは思われない「TOUCHDOWN」を後藤氏はコツコツと続けました。資金面を始めとして、相当のご苦労があったであろうと思います。

 1970年代、週に一度のNFL放送と後藤完夫氏の優しい声は、素晴らしいエンターティンメントでした。とても楽しみにしていたものです。

 本当に、ありがとうございました。
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