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 サッカー日本代表チームのハリルホジッチ監督の解任が、4月上旬に報じられました。

 この「解任」の良し悪しについては、ここでは採り上げません。唯一の判断材料と考えている、ワールドカップ2018ロシア大会における、ハリルジャパンと西野ジャパンの成績比較が出来ないからです。

 さて、2015年3月から始まった、ハリルジャパンの足跡・戦歴を観て行こうと思います。

1. ワールドカップ予選

 何時の時代も、日本代表チームの監督の最大の役割期待は「ワールドカップ出場」です。
 アジア地区予選のハリルジャパンの戦い振りを観てみましょう。

[2次予選]
① 2015年6月16日 日本0-0シンガポール
② 2015年9月3日 日本3-0カンボジア
③ 2015年9月8日 日本6-0アフガニスタン
④ 2015年10月8日 日本3-0シリア
⑤ 2015年11月12日 日本3-0シンガポール
⑥ 2015年11月17日 日本2-0カンボジア
⑦ 2016年3月24日 日本5-0アフガニスタン
⑧ 2016年3月29日 日本5-0シリア

[最終予選]
① 2016年9月1日 UAE2-1日本
② 2016年9月6日 日本2-0タイ
③ 2016年10月6日 日本2-1イラク
④ 2016年10月11日 日本1-1オーストラリア
⑤ 2016年11月15日 日本2-1サウジアラビア
⑥ 2017年3月23日 日本2-0UAE
⑦ 2017年3月28日 日本4-0タイ
⑧ 2017年6月13日 日本1-1イラク
⑨ 2017年8月31日 日本2-0オーストラリア
⑩ 2017年9月5日 サウジアラビア1-0日本

 ハリルジャパンのワールドカップ2018出場権獲得に向けた戦いは以上の様になりました。

 2次予選は、チーム創りの途上でもあったのでしょうが、安定した戦い振りを披露しました。
 本田選手、岡崎選手、香川選手らのベテランが着々と得点を重ねるシーンが印象的でした。

 最終予選は少し様相が異なりました。
 2016年9月1日、ホーム(埼玉スタジアム)での緒戦で、UAEによもやの敗戦を喫したのです。そもそも「最終予選の緒戦で敗れると本戦には進出できない」というジンクスが存在しましたから、ハリルジャパンの前途に暗雲が立ち込めたのです。

 ここでハリルジャパンは、メンバーを大きく変えました。
 この後の最終予選のゲームでは、原口選手や浅野選手、清武選手が得点を挙げて行くこととなりました。
 そして、2017年8月31日のオーストラリア戦(埼玉スタジアム)で、浅野選手と井手口選手が得点して2-0で完勝し、ロシアへの切符を手に入れたのです。
 このゲームは、「ハリルジャパンの最高傑作」でしょう。

 ゲームを通じて、ピッチ全体でオーストラリアチームに圧力を掛け続け、中盤でボールを奪って相手ゴールに攻め込むという、素晴らしい戦略とプレーが実現されたのです。
 「これがハリルホジッチ監督のサッカー」だと感じたものです。

 ところが、その1週間後の9月5日、最終予選の最終戦でサウジアラビアに0-1で敗れてしまいました。
 違和感がありました。いかにアウェイとはいえ、「ワールドカップ出場権を得て勢いに乗っている筈」の日本チームが、なすすべなく敗れたのです。「こんなことがあるのだろうか」と思いました。

 ハリルジャパンのワールドカップ予選の戦いの中で、違和感のあったゲームは3つ。
 ひとつ目は、最終予選初戦のUAE戦の敗戦、ふたつ目は、2017年6月13日のイラクとの1-1の引分、もうひとつは最終戦のサウジアラビア戦です。

 出来の良い試合と悪い試合の差が大きすぎるという感じがします。
 
 ふたつ目のイラク戦、勝てばロシアに大きく前進できる筈だったゲームでの引分が、最も違和感が大きかったと思います。このゲーム終了後、ハリルホジッチ監督がベンチで長い間座り込んでいた姿が象徴的でした。
 おそらく、このゲームは指揮官のイメージとは全く違う内容・結果だったのでしょう。
 「監督が考えているチームのパフォーマンス」と、実際のゲームにおけるチームの出来との落差は、私達が観ているものより相当大きかったのかもしれません。

2. 東アジア地域の大会

 ハリルジャパンの東アジア地域の大会における戦い振り観てみましょう。

[東アジアカップ]
① 2015年8月2日 北朝鮮2-1日本
② 2015年8月5日 日本1-1韓国
③ 2015年8月9日 日本1-1中国

[東アジアE-1選手権]
① 2017年12月9日 日本1-0北朝鮮
② 2017年12月12日 日本2-1中国
③ 2017年12月16日 韓国4-1日本

 東アジア地域の大会におけるハリルジャパンの戦い振りは、お世辞にも良いとは言えません。
 「得点力が低い」のが気になるところです。
 上記の6試合を通じて2得点が最高なのです。いかに、新しい選手を試す場とし臨んだと見ても、上手く行っている試合が皆無というのでは、代表チームとしては情けないところでしょう。

 特に2017年12月16日の日韓戦の大敗は、とても悪い印象を残しました。
 日本のサッカー界にとっては「日韓戦」というのは、特別な意味を持ちます。
 勝利が求められることは当然として、大敗は許されることでは無いというか、ライバル同士の激突ですから、気迫のぶつかり合いとなって、大差が付きにくいカードなのです。
 
 残念ながら、試合内容も悲惨なものでした。およそ、チームとしての体を成していないのです。(言葉が悪くて恐縮です)

 もし、ハリルホジッチ監督の解任に大きな影響を与えた試合があるとすれば、この日韓戦が最大のものだったのではないでしょうか。

 私の友人も、「無様な試合だった。もうハリルジャパンのゲームは見たくない」と言っていました。
 自身も若いころは高いレベルのサッカープレーヤーであり、50年来のサッカーファン、これまでも幾多の日韓戦を観てきた彼が、絞り出すように言うのです。ショックの大きさが分かります。

3. ワールドカップ出場決定後の主な国際親善試合

 ワールドカップに向けてのチーム創りにおいて、とても重要なゲームが続きました。

① 2017年11月10日 ブラジル3-1日本
② 2017年11月14日 ベルギー1-0日本
③ 2018年3月23日 日本1-1マリ
④ 2018年3月27日 ウクライナ2-1日本

 ヨーロッパに遠征しての4ゲームは、本大会に向けてのメンバー絞り込みの観点からも、とても重要なものであったと思いますが、結果は良くないものでした。

 4試合で1勝も出来なかったことも残念ですが、何より試合内容が良くなかった。
 プレーには「本大会に向けての覇気」が感じられませんでしたし、「ハリルジャパンが世界に問うサッカー戦術」も全くと言って良いほど観えませんでした。

 ひと言で言えば、面白みに欠ける試合が続いたのです。
 「我らが代表チーム」がワールドカップに向けて戦っているのに、少しもワクワクしないというのは、残念を通り越して「不思議」でさえありました。
 少なくとも、この4試合は、ワールドカップ2018に呈示する「日本のサッカー」では無かったと思います。

 ハリルホジッチ監督は、本大会まで僅か2ヵ月というタイミングで解任されました。
 「大目標大会の2ヵ月前に監督を替える」ということ自体が、望ましくないことであるのは間違いないことでしょう。
 誰が考えても、出来ることなら「やりたくない」荒療治です。

 そのことの良し悪しは、頭書の通りここでは論じませんが、ハリルジャパンのワールドカップ・ロシア大会出場決定後の試合は、残念なものばかりであったと感じます。
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