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HOME   »   スポーツ共通  »  [アメリカの二刀流] スーパーボウルとワールドシリーズに出場したディオン・サンダース選手
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 2018年のMLBでは、大谷翔平選手の「二刀流」への挑戦が大きな話題となっていますが、プロスポーツ大国アメリカ合衆国には、有名な「二刀流」プレーヤーが存在します。

 今回は、ディオン・サンダース選手です。

 サンダース選手は、「NFLとMLBの二刀流」でした。

 そして、NFLでもMLBでも一流選手として大活躍したのです。

 1967年、フロリダ州フォートマイヤースに生を受けたサンダースは、ノース・フォートマイヤース高校で、アメリカンフットボールとベースボールとバスケットボールの3つのスポーツで活躍し、当該3競技でフロリダ州から賞を受けています。どの競技でも「フロリダ州屈指のプレーヤー」だった訳です。
 アメリカ合衆国では、高校くらいまではベースボールとフットボールの両方をやっているアスリートは相当数居ると言われます。シーズンが異なるので、可能なことなのでしょう。
 とはいえ、それにバスケットボールを加えた3競技で、いずれも一流となると、なかなか居ないことは容易に想像が付きます。
 サンダース選手は高校卒業時に、MLBのドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受けていますが、入団はしませんでした。

 そして、フロリダ州立大学に進学しました。
 フロリダステイトでは、フットボール・ベースボールと陸上競技(短距離競走)の3競技をやりました。
 当然のように、アメリカンフットボールでもベースボールでも一流の成績を残しましたから、大学卒業時には、NFLとMLBの両方から誘いを受け、MLBとNFLの両方でプレーすることとなりました。

 NFLのキャリアは、1989年にアトランタ・ファルコンズに入団、1994年にはサンフランシスコ49ers、1995年にはダラス・カウボーイズ、2000年にはワシントン・レッドスキンズ、2004年にはボルチモア・レイブンズでプレーしました。ポジションはコーナーバックCBでした。

 1995年(49res)と1996年(ダラス・カウボーイズ)の2度、スーパーボウルSBを制覇していますし、1995年にダラスに移籍する際の年俸は、当時のNFL守備選手最高給でしたから、ディオン・サンダース選手が超一流のNFLプレーヤーであったことは、間違いないことです。

 1995年の49resにおいては、クオーターバックQBスティーブ・ヤング選手、ワイドレシーバーWRにジェリー・ライス選手とジョン・テイラー選手、ラインパッカーLBにケン・ノートン・ジュニア選手、ストロングセイフティSSにティム・マクドナルド選手と、スタープレーヤーが並ぶチームのスターターでした。
 また、1996年のカウボーイズも、QBトロイ・エイクマン選手、ランニングバックRBエミット・スミス選手を擁する最強時代のスターターだったのです。
 ディオン・サンダース選手は、SB制覇を狙える強豪チームの中心選手として活躍していたのです。

 ベースボールのキャリアは、1989年にニューヨーク・ヤンキースに入団、1991年にアトランタ・ブレーブス、1994年にはシンシナティ・レッズ、1995年にはサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし、その後シンシナティ・レッズで何回か現役復帰しています。
 ポジションは外野手、左投げ左打ち、快足プレーヤーとして鳴らしました。

 1991年、ブレーブスの時にワールドシリーズWSに出場しました。この時はミネソタ・ツインズに敗れています。1992年にもブレーブスでワールドシリーズに進出しましたが、今度はトロント・ブルージェイズに敗れてしまい、ワールドシリーズ制覇は出来ませんでした。

 サンダース選手は、ベースボールにおいては「守備と走塁は一流だが打力不足」と指摘されていました。NFLとMLB、それぞれにおける位置づけでは、NFLの方が上位にあったとみるのが妥当なのでしょう。
 とはいえ、MLBにおいてもワールドシリーズに出場しているのですから、堂々たる一流プレーヤーであったことは間違いありません。
 NFLのCBとしての活躍が、凄すぎると見るべきなのでしょう。

 ディオン・サンダース選手には「二刀流」を表す様々な表記があります。
 有名なものを挙げて行きましょう。

① ワールドシリーズとスーパーボウルに出場した唯一のプレーヤー
② 同じ週に、MLBでホームランを打ち、NFLでタッチダウンを挙げた唯一のプレーヤー
③ スーパーボウルでパスレシーブとパスインターセプトを記録した唯一のプレーヤー

 三番目は、本来CBのプレーヤーであるサンダース選手が、WRとしても、「スーパーボウル」でプレーした(1996年のゲーム。47ヤードを獲得)ことによる表記となります。
 アメリカンフットボールとベースボールの二刀流のみならず、フットボールにおいては攻撃の選手WRと守備の選手CBの二刀流も実現している、それもスーパーボウルと言う大舞台で、ということですから、サンダース選手のアスリートとしての能力の高さと言うか、「驚異的な身体能力」を明示している事実に他なりません。
 まさに、何でも出来るという印象であり、真の「オールラウンド・プレーヤー」と呼ぶべきなのかもしれません。

 身長185cm・体重89kgと、NFLやMLBにおいては飛び抜けて大きいという体躯では無く、どちらかといえば「スリム」な印象ですが、この体躯を持って大男達と互角以上の戦いを演じ続けました。

 ディオン・サンダース選手は常々「フットボールは私の妻であり、ベースボールは私の愛人」と言っていた通り、主はNFLでのプレーということになるのでしょうが、どちらのスポーツでも、なかなか到達できない高みに居たプレーヤーなのです。

 「ベースボール・イズ・アメリカ」と称される、アメリカ人の心の故郷の様な存在であるMLBと、アメリカで最も人気が高いといわれるアメリカンフットボールの最高峰NFLの両リーグで、大活躍したディオン・サンダース選手。

 世界一のプロスポーツ大国アメリカ合衆国においても、「二刀流の最高峰」として、燦然と輝く存在なのです。
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