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HOME   »   大相撲  »  [大相撲2018・5月場所・14日目] 栃ノ心の見事な14日間
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 5月場所は14日目を終えました。

 14日目の直接対決、鶴竜VS栃ノ心の取組を制した、横綱・鶴竜が1敗でトップに立ちました。
 12連勝と走った栃ノ心でしたが、13日目・14日目と連敗して2敗目となりました。

 今場所・大関取りの場所の栃ノ心は、初日から素晴らしい取り口を魅せてくれましたけれども、さすがに終盤に「疲れ」が出たように観えます。

 悲願に向けて白星を積み上げるしかなかった栃ノ心が、12日目の白鵬戦を完勝して、僅かながら「ホッとした」のは、「人間であれば」仕方のなかったことのように観えます。

 1月場所14勝(優勝)、3月場所10勝と積み上げてきた栃ノ心にとって、5月場所は10勝でも、3場所計34勝となりますから、大関昇進に向けて十分な記録になると予想されました。

 とはいえ、大関昇進の直前の場所が「10勝」というのも、やや少ない感じがしますし、最初の14勝が平幕における数字だという、「いちゃもん」に近い見方(優勝しているのですから、平幕だろうが三役だろうが、どちらでも良いことは明白です。1月場所で三役に居た、どの力士にも優勝する権利はあったのですから)もあるかもしれませんので、「11勝」なら確実であろうと思われました。3場所35勝というのは、過去の例を見ても、高いレベルの記録なのです。

 その「11勝」を、栃ノ心は「11連勝」で示現しました。凄いことです。

 再び、とはいえ、その11勝の内に「不戦勝がひとつある」という、「いちゃもんの上塗り」のような見方もあるかもしれません。不戦勝は、どの力士にも有り得ることですから、どちらかと言えば「相撲の神様のプレゼント」、その力士の持つ「星の強さ」と見るべきではないかと、私などは感じますが、とにかくそうした見方が存在する可能性はありますから、大関を確定するために「12勝」が求められる状況でもあったのかもしれません。(3場所36勝というのは、今後大関に挑戦する力士のことを考えると「高すぎるバー」であろうとは思いますが・・・)

 そして、その「12勝」を栃ノ心は、12連勝でやってのけたのです。それも、12連勝目は横綱・白鵬戦でした。

 12日目まで「遮二無二」走ってきた栃ノ心が、12連勝したところで「ふと我に帰り」、「成し遂げたかな」と感じたことも自然なことでしょうし、そのタイミングで一気に「疲労」が、特に「心の疲労」が出て来たとしても、誰も文句は言えないでしょう。

 千秋楽で何が起こるかは分かりません。
 横綱対決で鶴竜が敗れ、栃ノ心が勢に勝って、決定戦に持ち込まれ、栃ノ心が逆転優勝を飾る可能性は、当然ながら有るのです。

 とはいえ、大関昇進を目指す3場所で2度の幕内最高優勝と言うのは「凄過ぎ」という感じもします。
 「大関」という大相撲における最高位のひとつを目指す力士が、3場所目で求められる勝ち星数に向かって、序盤で1敗、中盤で1敗、終盤を何とか乗り切って必要な勝ち星数を実現することが、決して珍しいことでは無い中での「3場所で2度の優勝」というのは、考えられない程高いレベルの成績でしょう。
 それは「奇跡」に近いものだと感じます。

 千秋楽の結果は結果として、5月場所の栃ノ心関は14日間、立派な、本当に立派な相撲を魅せてくれました。
 その大活躍に、大きな拍手を送らせていただきます。
 
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