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 ベースボールや野球において、ピッチャーを目指す場合には、「27球」型を目指すのか、「81球」型を目指すのか、の選択を、そのキャリアのどこかの段階で迫られることになるのでしょうか。

 「27球」とは、1イニング3人の打者を「各々1球で打ち取り9イニングを投げ切った場合」の球数です。
 1イニング3球×9イニング=27球となるわけですが、これは(9イニングでチームが試合に勝利すれば)完全試合となります。

 「打たせて取るタイプ」の投手の「究極の試合」は、27球で投げ切ることになります。

 「81球」とは、各打者を「3球三振」に取り、27打者を切って取った時の球数、3球×27打者=81球のことです。こちらも、同条件なら完全試合となります。

 「三振を取るタイプ」の投手の「究極の試合」は、81球で投げ切ることになります。

 「27球」の方は、打者が初球から「打ちたくなるような投球」をしなければなりませんし、かといって「空振りをさせてはならない」(これが難しいところ*)ので、バットの芯を外しつつもバットに当たる投球、あるいは、芯に当てられたとしても「守備プレーヤーの正面を付く」投球が求められます。
 ボール球では「打者の打ち気をそそる」のは難しいでしょうから、概ねストライク投球を続けることになるのでしょう。
(*相手打者のクセや好きなコース等々の要素を考慮しての投球となります)

 一方「81球」の方は、空振りでも良い訳です。また、各打者の1球目、2球目はファウルを取っても良いことになります。
 そして、3球目は、必ず「空振り」か「見送りストライク」でなくてはなりません。
 もちろん、こちらも相手打者の特性を把握した上で、空振りや見逃し、ファウルを取って行くことになります。
 「27球」型との最大の相違点は、「空振りが取れる球を保持している」ということでしょうか。

 「27球」も「81球」も、至難の技であることは同じです。
 また、どちらも非現実的な数字(有り得ないという意見もあるでしょう)でもあります。

 とはいえ、「27球」は「81球」の1/3の球数ですから、例えば、中4試合で投げ続けなければならない、MLBの先発ピッチャーにとっては、体力面を考慮すれば、「27球」型の投球の方が優れているという見方もありそうです。

 他方、「バットに当てられると様々なリスク」が発生する、当たり損ねのヒット、野手のエラー等々を回避しようとすれば、三振が望まれる局面が有ることも間違いないことでしょう。

 「27球」を目指しても、「見送り」されれば1球で打ち取ることは出来ません。「見送り」も攻撃側の重要な戦法なのです。
 とはいえ、「27球」を目指す投手の投球は「ストライク」であることが多いと思われますので、安易な「見送り」はカウントを悪くすることに結びつくのでしょう。

 「打たせて取る投手」と「三振を取る投手」は、投手の2つの典型ですが、現実の投手は、「どちらか」というより、「どちら寄りか」ということになりそうです。

 普段は「打たせて取る」が、ピンチとなれば「三振を取りに行く」ピッチャーは、時折観かけるタイプです。例えば、無死1・3塁のピンチでは、打たせるとボテボテのゴロになってしまい、1塁でならアウトを取れるが、本塁は間に合わないというリスクがありますので、「三振が望まれる」ことになります。
 こうした時に、「打たせて取るタイプの投手」が「三振を取りに行く」ことになったりするのです。

 「27球」型も「81球」型も、求めるとなれば極めて高度な技術と体力が必要です。
 どちらを選択するかは、個々のプレーヤーの資質、球速やコントロールの良し悪しに左右されるのでしょう。
 そして、プレーヤー本人の強い希望・意志が必須であることは、言うまでも有りませんし、 「プレーヤーの好み」もありそうです。

 もし私が、若き日に野球をやり、投手であったなら、おそらく「27球」型を目指したいと考えたことでしょう。
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