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HOME   »   サッカー  »  [ワールドカップ2018-2] 西野ジャパン ガーナ戦の反省
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[5月30日・国際親善試合・日産スタジアム]
ガーナ代表2-0日本代表

 西野ジャパンの最初の対外ゲームであり、ワールドカップ・ロシア大会への壮行試合でもあった、ガーナチームとの一戦は、完敗でした。

 2-0という点差以上に、試合内容において、日本チームはガーナチームに翻弄され続けました。

 このガーナチームが、「主力選手を欠いたチーム」であり、来日早々でコンディションが良くなかったことを考え合わせると、極めて残念なゲームであったことになります。

① 1対1で勝てない。

 攻守ともに「1対1での弱さ」が目立ちましたが、特に守備は無様でした。

 最終ラインの後ろ側に「ポーンと」イーブンボールを上げられると、これが相手ボールになってしまうのです。こんなこと(小学校・中学校低学年の様なサッカー)が度々発生するようでは、「守備が崩壊している」と各所から指摘されても、止むを得ないでしょう。
 3バックとか4バックとかいう以前の問題なのです。

 2~3年前に似たような状態に、代表チームが陥ったことが有り、それが改善されつつあると思っていただけに、「病状の再発」は絶望的な印象を与えました。

 イーブンボールが落ちてくる正確な位置に走ること、走るスピード、ボールコントロール、の全ての点で、日本チームはガーナチームに及びませんでした。

 「イーブンボールの落下地点把握とそのボールがどのようにバウンドするかのイメージ作り」は、今からでも間に合うように感じますから、是非習得してほしいものです。

 今回のガーナチームより、コロンビア、セルビア、ポーランドの各代表チームは「遥かに強い」のですから・・・。

② 相変わらず足許にボールを欲しがる。

 攻撃でも、守備同様にイーブンボールの競り合いでガーナチームに相当押されていました。

 加えて、この試合でも日本チームのメンバーは「足許に」ボールを欲しがりました。
 スペイン代表チームやペップ・グラウディオラ監督のチームの様に、ダイレクトパスを多用して「ポンポンポン」とパスがつながるのであれば、相手チームの予測を困難なものにし、相手チームが付いてこられないプレーを創出しますから効果的なプレーとなるのですが、トラップや短時間のボール保持プレーを経ての「足許」へのパスは、相手チームが十分に予想できるものですので、効果的では無く、カットされ易いのです。
 「15年くらい前のサッカー」という見方をする友人も居ます。

 走りながら、プレーヤーの走路の先へのスピード十分でかつ多彩なパスでなければ、ゾーンディフェンスを敷いている、個の強いチーム相手には有効な戦法とはならないでしょう。実際、このゲームでは、日本チームに「決定的なチャンス」(相手ゴールキーパーと1対1といったシーン)は殆どというか、皆無でした。

③ パスが弱く遅い。

 香川選手が交替でピッチに立った直後や、柴崎選手が同様にピッチに立った時には、しばらくの間、リーガ・エスパニョーラやブンデスリーガにおける「パスのスピードと威力・距離」が観られました。「さすが」だと感じました。

 しかし、しばらくすると香川選手も柴崎選手も、周囲のスピードに合ってきてしまいました。

 ゲームの終盤には、体力が落ちてきたのでしょうか、チーム全体として5m前後の「弱いパス」しか観られなくなりましたから、ガーナチームの堅陣を崩すには、到底力不足でした。

④ バックパス、横パス、ヒールパス

 「次のプレーが読み易い」上に「パスが弱くスピード不足」の日本チームの戦い振りでしたから、ガーナチームがパスをインターセプトするのは、難しいことでは無く、何度もそうしたシーンが現出しました。都度、日本ゴールは大ピンチに陥ったのです。

 特に避けるべきは「ヒールパス」でしょう。粗末なヒールパスは、チームやプレーヤーの「力不足」を露呈します。
 現在の日本チームでは「ヒールパス禁止令」を出した方が良いという意見もあります。
 私も、そう思います。
事実として、「チャンスを生み出すことは無く、ピンチならば何度でも招いた、粗末なヒールパス」は、現在の日本チームにとっては、百害有って一利無しであることが、この試合で証明されているのですから。

 逆に「縦パス」が少なかったことは、元日本代表監督ジーコ氏の指摘でも明らかです。
 「縦パスを出すところが無かった」という感じでした。
 ガーナの選手が居ないエリアで、「縦パスを出す相手が見つからず」横パスやバックパスばかりをくり返しているという有様。結果としてポゼッションが上がったとしても、意味が無いとジーコ氏は指摘しているのでしょう。

 前に居るプレーヤーの運動量とバリエーションの増加と勇気ある縦パスへのトライ、そして何より、相手陣内での効果的な戦術の創造と実行が求められることは、言うまでも有りません。

 このゲームは「壮行試合」と呼ぶには、あまりにも残念な内容でした。

 冷静に判断すれば、このゲーム内容で本番に臨めば、グループリーグH組で0勝3敗、それもどのゲームも「3点以上の点差」で敗れると観るのが妥当でしょう。
 どのチームを相手にしても勝負にならないように見えます。

 普段は、日本代表チームを応援し、好意的なコメントが多いサッカー界の方々でさえも、0勝3敗で仕様が無いという意見が目立ちます。贔屓目に見ても、そういう予想になってしまうのでしょう。

 とはいえ、サッカーという競技は、チーム構成や戦術の練り直しといった要因により、「歯車が合うと見違えるようなチーム」になる、「驚異的な化学反応が起こる」ことが、時折有りますので、残された2週間のトレーニング等によって、日本代表チームにも、そうした「サプライズ」を期待したいところです。
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