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HOME   »   サッカー  »  [ワールドカップ2018-22] ドイツチーム 追い込まれるもさすがの勝利
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[6月23日・グループF]
ドイツ2-1スウェーデン

 ドイツチームは追い込まれていました。

 緒戦のメキシコ戦で敗れ、2戦目のこの試合も90分を終えて1-1、インジュリータイムに入っていたのです。
 このまま1敗1引分となれば、まだグループリーグGL突破の可能性は残すものの、その運命は他の試合の結果に左右されるという状況だったのです。

 しかも、後半37分、「守りの要」ジェローム・ボアテング選手がこの試合2枚目のイエローカードで退場していましたから、スウェーデンチーム相手に10名対11名のプレーを強いられてもいたのです。

 ドイツ絶体絶命のピンチと言って良いでしょう。
 2014年大会の優勝チームが、準優勝チームのアルゼンチンと共に、GL敗退の危機に晒されていました。

 とはいえ、いかに世界ランキング1位のチームでも、調子が上がらない大会もあるだろう、世界最高の舞台で強豪国との戦いとなれば、GL敗退も不思議なことでは無い、というご意見も有るかもしれませんが、ことドイツチームとなれば、これは「事件」なのです。

 記憶では、ドイツチームは「過去64年間に渡ってベスト8以上を確保」している筈です。
 半世紀を大きく超える期間、ドイツチームは常に準々決勝(あるいはそれに相当するゲーム)を戦ってきたのです。

 そのドイツがGLというか1次リーグで敗退するというのは、ワールドカップという大会では、「有り得ないこと」と言っても良いでしょう。

 ところが、そのドイツが、今大会は「崖っぷち」まで追い込まれたのです。

 90分を終えての試合の様子も、決してドイツチームが一方的に攻め続けているものではありませんでした。スウェーデンチームも良く戦っていましたから、スウェーデンチームが勝ち越す可能性もあった(何しろ一人多いのです)わけで、敗戦となれば、ドイツチームのGL敗退が決まってしまいます。

 そうした「とても追い込まれた状況」の後半50分、ドイツは左サイドでフリーキックFKを得ました。
 蹴るのはトニー・クロース選手。

 ゴール前に上げて、走り込んだ選手がヘディングで押し込むプレーかと思いましたが、クロース選手はこれを直接狙いました。右から回すシュート。
 そして、これが決まりました。

 土壇場の勝ち越し。

 勝ち慣れている選手達も、さすがに喜びを爆発させました。
 ベンチのヨアヒム・レープ監督も飛び上がりました。

 今大会のドイツチームは、相手チームに十分に研究し尽くされ、ゴール前を多くの人数で固められる守備に苦しんでいます。
 トーマス・ミュラー選手の「意外性十分のプレー」も、スペースが無ければ威力は半減していました。

 加えて、ジュバインシュタイガー選手やポドルスキー選手の様な「アクセントとしてのドリブル」を披露するプレーヤーが減りましたので、ゴール前でパスするというプレーが増えてしまい、攻撃が単調なものとなっているのです。

 さらに加えて、ミロスラフ・クローゼ選手の様な「圧倒的な決定力」を具備する選手が居ませんから、試合開始走早々に得点して、ゲームを優位に進める、反撃に出てきた相手チームの隙をついて、カウンター攻撃などにより2点目3点目をゲットして、余裕綽々のプレーを続けることも出来なくなっています。

 2014年大会で「決勝までの7試合連続で先制点を挙げていた」ことに比べれば、今大会は「2試合連続で先制を許している」ことに、それがよく現れています。

 全体として「得点力が半減」している状態と言っても良いでしょう。
 この点を改善しない限り、今後も苦しい戦いが続くことになりそうです。

 とはいえ、その「勝負強さ」は健在です。

 この試合の90分経過時のように「追い込まれた状況」は、過去64年間にも何度も有ったのでしょう。もっと厳しい状況も有ったのかもしれません。
 それをドイツチームは、悉く跳ね返してきました。
 もはや、DNAと呼んで良い勝負強さです。

 後半のインジュリータイムに入った時、「いかにドイツでもこのままGL敗退するかも」と感じたこと自体が、「ワールドカップにおけるドイツチームを知らない人」の感覚であったと、反省?しています。

 本当に「ドイツというチームを理解している人」ならば、インジュリータイムに入って1-1の同点で、GL敗退の危機に瀕しているとすれば、「これからドイツが得点する」と考えなければならなかったのでしょう。
ワールドカップにおけるドイツとは、そういうチームだと認識し、「決勝ゴールかどのように生まれるのか」を凝視していなくてはならなかったのです。

 「64年間の事実」は、とても重いものです。

 今、クロース選手のゴールに驚いてしまったことを、猛省しています。
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