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[6月24日・グループH]
コロンビア3-0ポーランド

 20世紀において、ポーランド代表チームは強い、とても強い存在でした。
 ワールドカップ1974年大会と1982年大会で3位に食い込んでいます。

 ワールドカップの3位というのは、3位決定戦に勝利しなければならない(当たり前のことで恐縮です)のです。決勝に残った2チームが、その大会を象徴する存在とすれば、その2チームを最後まで脅かした存在ということであり、大会の骨格を成す存在なのです。

 特に、1974年大会の3位は素晴らしいと思います。
 決勝で、「史上最強」の呼び声も高い西ドイツチームと、「トータルフットボール」を引っ提げて、サッカーに革命を齎したオランダチームが激突した大会、ベッケンバウアー選手とクライフ選手が覇権を争った大会、その大会の3位決定戦でブラジルチームを1-0で下して3位となったのがポーランドチームでした。

 ポーランドチームは2次リーグ最終戦、2勝0敗同士の対決で、西ドイツチームに0-1で惜敗して、3位決定戦に回ったのです。
 試合終盤のゲルト・ミュラー選手のゴールにより敗れたわけですが、「史上最強」と呼ばれるチームに一歩も引かぬ戦いを披露したのです。

 この時のポーランドチームは、当時「ラトーとガドハのチーム」と呼ばれました。
 グジェゴシ・ラトー選手とロベルト・ガドハ選手という2名のフォワードFW、というよりは右左のウイングプレーヤーと言った方が正確かもしれませんが、この2名の得点力は抜群でした。
 ここにゲームメイカーのカジミエシュ・デイナ選手を加えた攻撃陣が、1次リーグでアルゼンチンチームやイタリアチームを撃破したのです。
 ガドハ選手やラトー選手の突進は、迫力満点でした。

 前述の通り、この時のポーランドチームは「ラトーとガドハ」のチームと呼ばれていたのですけれども、現在ではラトー選手の方が有名です。
 これは、ラトー選手が「7ゴールを挙げて大会得点王」になったことが大きいと感じます。
 40年以上も経つと、記録を持っているプレーヤーの方が人々の口に上ることが多いのです。
 もちろん、ヨハン・ニースケンス選手(オランダ)やゲルト・ミュラー選手(西ドイツ)、ヨニー・レップ選手(オランダ)、ラルフ・エドストレーム選手(スウェーデン)、ヨハン・クライフ選手(オランダ)、パウル・ブライトナー選手(西ドイツ)、リベリーノ選手(ブラジル)、そしてアンジェイ・シャルマッフ選手(ポーランド)らの堂々たるストライカー陣を抑えての得点王というのは、とても価値の高いものだと思います。(懐かしいスーパースター達の名前が並びます)

 さて、20世紀において、とても強かったポーランドチームは、21世紀に入ってもワールドカップに駒を進めるのです下ども、なかなか好成績を残すことが出来ませんでした。
 グループリーグ敗退が続いたのです。
 ポーランドのサッカーファンには、歯がゆい日々であったことでしょう。

 そして2018年ロシア大会を迎えました。

 今大会こそはという期待が、ポーランド国内で高まったのも、無理のないところです。
 世界ランキングは8位と一桁、バイエルン・ミュンヘンのエースストライカーとして、世界屈指のゴールゲッターであるロベルト・レバンドフスキ選手を擁して、堂々と大会に乗り込んできました。

 ポーランドでは「レバンドフスキはラトーを超えられるか」といった論調、期待の高まりだったのです。チームも好調が伝えられました。

 ところが、グループリーグGLの緒戦、セネガルとのゲームを1-2で落としてしまいます。
 そして、第2戦、このゲームもコロンビアに完敗してしまい、早々にGL敗退が決まってしまいました。
 レバンドフスキ選手も、2試合を終えて無得点と不振を囲っています。

 試合内容を観ると、ポーランドチームは全体として「元気が無い」、個々のプレーヤーのスピード、俊敏性、1対1のやり取りのいずれにおいても、相手チームより僅かに、しかし決定的に劣っている印象です。

 コンディション作りに失敗したのかもしれませんが、この1~2年の代表チームの戦い振りを思い出すと、この不振はとても不思議な感じがします。
 もちろん、国民の大きな期待を背負った代表チームが、緒戦の入りにおいてとても緊張していたこと、固くなっていたことも間違いないのでしょう。そうなると、セネガル戦の前半のプレー、前半37分の失点が、今大会のポーランドチームに大きな影を落としたということになります。
 結局、その後2試合、ポーランドチームは「らしいプレー」が出来ていないのです。

 レバンドフスキ選手も、決勝トーナメントに進出できなかったのですから、この大会では大先輩のラトー選手と比較されるほどの活躍は、出来なかったことになります。
 今後のリベンジが期待されるところでしょう。

 さて、我らが西野ジャパンは6月28日、決勝トーナメント進出をかけてポーランドと対戦します。
 大会前の予想では「ポーランドが圧倒的に強い」という評価が大半だったと思いますが、2試合を終えた現時点では、「日本チームの方が強い」といった論調が広がっているようにさえ見えます。

 しかし、当然のことながら、西野ジャパンにとってポーランドは「国際舞台において相当格上」のチームです。
 その格上のチームが、ノックアウトシリーズ進出を逃した状況下、「伸び伸びと戦う」こととなれば、その地力は極めて高いと観るのが自然でしょう。

 西野ジャパンの面々は、百も承知のことであり、十分な研究と対策を練られていることとは思いますが、ポーランドチームは「強敵」であり、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
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ワールドカップ2018-27・ポーランドチームの敗退  
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