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HOME   »   サッカー  »  [ワールドカップ2018-40] 本気のベルギーチームの得点力
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[7月2日・ラウンド16]
ベルギー3-2日本

 前半は、「相手の様子を観る」といった感じで、両チームともに、ボクシングで言えばジャブを打ち合うといった様相でした。
 ベルギーチームが押し込んだ時間帯も有りましたが、日本チームもチャンスを作りました。
 0-0の前半は、両チームにとって「不満の無いもの」であったと感じますし、後半の「打ち合い」を予感させる内容でもありました。

 その後半3分、スルーパスを受けた原口選手が右サイドを突進し、ペナルティーエリアに侵入したところでシュート。これが、ベルギーゴール左サイドネットに突き刺さりました。
 ベルギーのゴールキーパーGKティボー・クルトワ選手の腕先を通過する、見事なシュートでした。

 「日本チームならセンタリング」だろうというシーンでしたが、原口選手は「自分で勝負」し、これを決めて魅せたのです。
 日本代表プレーヤーがワールドカップのゲームで、ゴールに向かって10m以上ドリブルをしながら、GKと1対1でゴールを決めたシーンは、多くはないでしょう。(こうしたゴールは「スピードスター」のものなのです)
 とても「新鮮な印象」のゴールでしたし、新しい日本サッカーを示すゴールでもあったと感じます。

 そして、僅か4分後、今度はベルギーゴール左サイドで、香川選手から乾選手とボールが回り、乾選手が得意の確度からシュート。これが、ベルギーゴール右側のサイドネットに突き刺さりました。
 凄いシュートでした。

 VTRで観ると「無回転シュート」です。
 世界中から「今大会のベストゴール」とも称賛されています。

 さて、日本チームが2-0とリードしました。後半3分から7分までの4分間で、あっという間の2ゴール。
 日本チームに「行ける」というムードが漂ったのは、無理もないところでしょう。

 そして「本気のベルギーチーム」の戦いが、ここから始まったのです。

 後半20分、ベルギーチームはマルアヌ・フェライニ選手とナセル・シャドリ選手を投入しました。「攻めるぞ」という姿勢を明確にしたのです。
 その僅か4分後、日本ゴール左サイドからヤン・ベルトンゲン選手の「ふわり」とした技ありのヘディングシュート、これが日本ゴールに吸い込まれて1点差。その僅か5分後の後半29分、シャドリ選手の強烈なヘディングシュートが日本ゴールに突き刺さりました。

 ゲームは2-2、振出しに戻ったのです。

 結果として観れば、西野ジャパンにとってはベルトンゲン選手のゴールが痛かったと思います。
 出来ることなら、後半40分過ぎまでベルギーチームを零封したかったことでしょう。

 そしてアディショナルタイムも残り少なくなった後半49分、日本チームのコーナーキックCKをキャッチしたGKクルトワ選手が素早くボールを前に供給(手で投げました)、一気にベルギーチームのカウンター攻撃に移り、日本ゴール前までしっかり繋がって、最後はシャドリ選手が蹴り込みました。
 悔しいのですが、「絵に描いたようなカウンター攻撃」でした。

 後半20分に、ロベルト・マルティネス監督が投入した、フェライニ選手とシャドリ選手がそれぞれ1ゴールずつを挙げての逆転勝ちは、「ベルギーチームの選手層の厚さ」を如実に示したものでしょう。

 西野ジャパンは「大魚を逸し」ましたが、その戦い振りは見事なものでした。

 実際に「2-0」とリードしたのですから、勝つチャンスは十分に有ったのです。

 一方で、ワールドカップ決勝トーナメントで「2-0」とリードするという「未体験の状況」への対応力(あるいは準備)が不足していたかもしれません。チーム全体が「勝てるかもしれない」と感じたかどうかは分かりませんけれども、リードした後、ややプレーのテンポが変わりました。
 特に、攻撃のリズムが単調になり、「タメ」が無くなりました。
 攻めにかかったベルギーチームの隙を付いて、追加点を挙げるチャンスが有ったのですが、これを逃したことは、とても悔やまれるところでしょう。

 後半36分に山口選手と共に投入された本田選手も、香川選手とのコンビネーションでベルギーゴール左サイドを突いた、後半39分の乾坤一擲の攻撃や、35mのフリーキックFKといった見せ場を創りました。
 インパクトプレーヤーとして、「入って直ぐに結果を出す」「僅か2~3プレーで大きな成果を上げる」という極めて難しい役割期待に対して、グループリーグの戦いに続くトライを披露してくれたのです。
 それでも勝てなかったというのは、彼我の力の差と観るべきなのでしょう。

 両チームともに「反則が少ない」、本当にフェアなゲームでした。

 ノックアウトステージにおいて、これほどフェアなゲームは珍しいでしょう。

 今大会屈指の好ゲームだったと思います。
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