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HOME   »   サッカー  »  [ワールドカップ2018-45] 「伝統的」な試合
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[7月3日・ラウンド16]
スウェーデン1-0スイス

 かつては、負ければ終わりのノックアウトステージになると、「守り合い」のゲームがよく観られました。
 ワールドカップにおける「失点」は重いものですから、両チームともにまずは守りを固めて、チャンスと見れば一気に攻めるという試合が多かったのです。

 20世紀後半なら、1-0とリードすれば、後は「守り切る」というゲームがよく観られました。イタリアチームなどは、そういう展開を得意としていました。

 ところが2014年ブラジル大会から様相が変わり始め、今大会は「攻め合い」の試合が多くなりました。
 フランスVSアルゼンチンの4-3のゲームや、ベルギーVS日本の3-2のゲームは、その典型でしょう。

 VARの影響もあってか、いくら「守り切ろう」としても、フリーキックFKやコーナーキックCK、そしてペナルティーキックPKからの失点が生まれるリスクが高まっている中では、得点を重ねなければ勝利は覚束ないという考え方が主流となってきているのでしょう。

 とはいえ、やはり「ワールドカップにおける失点は重い」という概念は不変ですから、ノックアウトステージとなれば、失点を最小限に抑えようとする戦略は、まだまだ生きているのです。

 このゲームは、久々の「伝統的なゲーム」となりました。
 スウェーデン、スイスの両チームが「守り合い」を繰り広げたのです。

 攻撃戦法となれば、スウェーデンの空中戦とスイスの地上戦と全く異なる訳ですが、両チームとも相手チームの得意技を封じることに注力し、概ね成功しました。

 ゲームが動いたのは後半21分、スウェーデンの10番エミル・フォルスベリ選手がスイスゴール正面からシュート、スイスのゴールキーパーGKヤン・ソマー選手も正面でセーブする体制を取っていましたが、このシュートがディフェンダーDFに当たってコースが変わり、スイスゴール左サイドに飛び込みました。

 スウェーデンにとってはラッキーな、スイスにとっては不運な形でのゴールとなり、これが決勝点となったのです。

 今大会では、シュートが敵味方のプレーヤーに接触してコースが変わりゴールインするというシーンが時折観られます。中には「コースを意図的に変えたのかもしれない」というゴールもありますが、いずれにしてもGKにとっては「手の打ち様がない事態」となります。

 相手チームのDFを完全に崩してからシュートを打ちたいというのは、プレーヤー・チームの大きな目標でしょうけれども、崩し切れていなくとも、「取りあえず打ってみる」というのも、大切なことなのでしょう。

 GKがファンブルして入るかもしれませんし、GKが弾いたボールを詰めていた他のプレーヤーが押し込むこともあるでしょう。GKがパンチングしたボールが、攻撃側の別のプレーヤーへのパスになり、攻撃が続くこともあるでしょう。

 そもそも、ワールドカップに出場してくるチームのDFを完全に崩すこと自体が至難の技なのです。

 「取りあえず打ってみる」シュートが、思わぬ効果・結果を生むことは、ハイレベルな試合においても有ることなのでしょう。
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