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HOME   »   サッカー  »  [ワールドカップ2018-58] 「ファウルをしている暇は無い」
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 ロシア大会は、フェアな試合が多かったように感じました。

 例えば、西野ジャパンが戦った、セネガル戦、ベルギー戦を観ると、本当に反則が少ないゲームでした。

 ベルギー戦などは、ゲームを通して両チームでイエローカードが1枚だけでした。
 この1枚は前半終了間際の柴崎選手のものであったと記憶しています。当然ながら、「ここを抜かれたら大ピンチ」という局面での、「戦術的なファウル」に相当するものでしたが、そうした「戦術的なファウル」を含めても、ゲームを通して1枚だけというのは、ある意味では凄いことだとも思います。(ワールドカップのノックアウトステージでイエローカードが1枚だけというゲームが、これまで存在したのでしょうか?)

 両チームともに「ファウルなどしている暇は無い」と言わんばかりの展開の速さ、攻めと守りの切り換えのスピードは、見事なものでした。

 セネガル戦でも、柴崎選手から長友選手へのロングパスが決まり、長友選手のトラップがセネガルチームのディフェンダーDF2人の間を抜けてペナルティーエリアに入り、これを長友選手が取りに行って確保、乾選手へのパスから、乾選手のシュートが決まったのです。
 セネガルDF側からすると、長友選手のトラップのボールを長友選手が取りに来た時、体を当てて行くことも出来たでしょうし、長友選手から乾選手へのボール交換の際にもアタック出来た筈なのですが、これをやっていません。
 狭いエリアながら、乾選手はしっかりとシュートを打つことが出来たのです。

 この日本VSセネガル、日本VSベルギーの試合は、最もスピーディーなゲーム、「見応え十分なゲーム」として、大会全体の中でも、世界中からとても高く評価されているように観えます。
 「現代の望ましいゲーム」の在り様だったのでしょう。(今大会出場していないイタリアにおける「日本VSベルギー」戦のテレビ視聴率が38%を記録し、今大会ここまでの全てのゲームの中で最高だったと報じられています。サッカーを良く知っているイタリアの人達が「最も面白い」と評価したことを示す事実でしょう)

 一方で、相も変わらず「反則を繰り返す」チームもまだまだ存在しています。
 ホイッスルの度に試合が切れ、反則タックルをされた選手がピッチに横たわることも多いのですから、試合は断続的なものとなり、連続性に乏しいゲームとなってしまいます。
 観ていて面白くないゲームになる訳ですが、こうしたゲームはプレーヤーとしても面白くないものだと思います。
 怪我・故障に繋がるリスクも大きいことは、言うまでもありません。

 テクニックや敏捷性で攻め守るゲーム、ボールの取り合いを演じるゲームであれば、スピーディーで見所満点の展開になります。
 こうしたゲームは、サッカーの進歩にも寄与するものでしょう。

 一方で、「反則によって相手プレーヤーを止める」ことが習慣化しているようなチーム・サッカーは、あまりサッカーの進歩には寄与しないもののように感じられます。
 技術やフィジカルが劣っているから、反則に依存するという面もあるでしょう。
 攻撃や守備において、相手チーム・プレーヤーに勝るためにスピードやテクニックを磨き自己を向上させようとするのではなく、ゲームにおいて相手よりプレー能力で劣っている時に「反則」を繰り出すというのでは、粗末で見苦しい限りです。

 VARが導入された以上は「反則は丸見え」ということになりますし、VARの精度・適用範囲は今後向上・拡大する一途であろうとも思いますから、今後の世界大会では、反則を行うこと自体が「時代遅れ」という評価となりそうです。

 「反則しないこと」がこれからのサッカー競技の潮流になっていくと思います。
 「オープン・フェアの時代」のサッカーなのでしょう。

 こうした流れを加速する方策として、「反則の計量化がどんどん進む」ことを前提として、FIFAとしては「反則が多いチームの世界ランキングを下げる」という施策も有効かもしれません。
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