FC2ブログ
HOME   »   高校野球  »  [夏の甲子園2018] 常葉大菊川高校チームのノーサイン攻撃
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
[8月7日・大会3日目第4試合]
常葉大菊川8-7益田東

 逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームでしたが、8回裏に2点をあげて再逆転した常葉大菊川チームが押し切りました。

 こうした「点の取り合い」というゲームが、近時の甲子園大会では増えていると感じます。

 ところで、常葉大菊川チームといえば、大会前から「ノーサイン野球」が話題になっていました。
 高橋利和監督(32歳)が掲げる手法なのですけれども、特に攻撃の時には一切ベンチからのサインは無いのだそうです。

 随分と思い切ったやり方ですが、高橋監督自身が常葉菊川の選手だった時に、重圧から「サイン通りのプレーが出来なかった」経験を踏まえての、やり方であると報じられています。

 当然ながら、選手たちは試合の局面ごとに「自分達で考えなくてはなりません」し、やろうとしているプレーについても、お互いに、例えば打者とランナー、ランナーとランナー、同士で、「何らかの方法で意思疎通」を行い、「何らかの方法で合意」して、プレーを続けるわけですから、とても難しい攻撃となる訳です。

 おそらくは、「送りバント」といったプレーは選択されにくくなるのでしょう。

 このゲームでも、1回裏と2回裏に「ノーアウト1・2塁」という絶好のチャンスを迎えましたが、1回裏は三振・三振・左邪飛で、2回裏は2塁ゴロ併殺・三振で、得点を挙げることが出来ませんでした。
 もし、監督からのサインに従ってプレーするチームであれば、序盤でもあり、打者のカウントを観ながら「送りバント」が指示されていたことでしょう。
 得点の確率が高かった、という見方もありそうです。

 しかし、そうした野球=監督からサインが出される野球、を展開した場合に、このゲームに勝利できていたかどうかは、誰にも分からないでしょう。

 「ノーサイン」をベースにした、とても自由奔放?な=一方でとても思い切ったプレーができる、攻撃によって、3回裏のタイムリー2塁打2本やタイムリーヒットが生まれ、4点を挙げることが出来たとも言えるのでしょうから。

 「100%監督のサイン野球」と「ノーサイン野球」の功罪は、今後の検討課題なのでしょう。

 とはいえ、近時は「選手に考えさせる」チームが、他のスポーツにおいても増えているように観えます。

 その代表格が、大学ラグビーの帝京チームでしょう。
 岩出雅之監督の下で、2009年から2017年まで、大学選手権9連覇中の帝京大学ラグビーチームは、今や「大学ラグビーの覇者」です。
 連覇を伸ばす度に、岩出監督から「選手が考えてプレーしている」「選手に任せている」といったコメントが聞かれます。その「任せ度合い」(変な言葉で恐縮です)は、毎年高まっている印象です。
 そのチームが、9年連続大学日本一に輝いているのですから、「そのやり方」が優れていることは、異論を挟む余地がありません。
 大学ラグビーにおいては、間違い無く「岩出方式」が史上最強なのです。

 試合の時に、全てを選手に任せていたら、監督の仕事が無くなると言ったご心配は、当然ながら無用なことなのでしょう。
 監督には「日々のチーム創り」という、とても重要な仕事が有りますし、試合においても故障者などが出た時の「交替判断」においては、監督の役割が大きいと思います。

 「ノーサイン野球」の常葉大菊川高校チームの「第100回記念大会」における今後の活が注目されるところです。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[プレミアリーグ2018~19] ナポリのマウリツィオ・サッリ監督がチェルシーへ
NEW Topics
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
[UEFA-EURO1984準決勝] フランスチーム ポルトガルチームとの「死闘」を制す
[NPB2020] 関根順三氏 逝去
Entry TAG
夏の甲子園2018・常葉大菊川のノーサイン野球  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031