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HOME   »   NFL  »  [NFL] 610日ぶりのペイトン・マニング
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 試合終了後の勝利者インタビューでマニングは、「今日は、間違いなく特別な一日だった」と笑顔で答えました。

 NFL2012・2013シーズンの開幕週、現地9月10日のゲーム。ピッツバーグ・スティーラーズ対デンバー・ブロンコスの一戦。コロラド州デンバーのマイルハイ・スタジアム。
 このゲームは、両チームにとってシーズン開幕戦ですが、今季は別の意味が大きいゲームでした。インディアナポリス・コルツ不動のエースクオーターバックQBだったペイトン・マニングが、首の故障から復帰し、チームをデンバーに替えてNFLの舞台に立つ初戦なのです。

 シーズン初戦は各チーム毎に様々な注目点・話題があるのですが、このゲームについては、ペイトン・マニングのプレーに、全ての注目が集まってしまいました。ペイトン・マニングというプレーヤーのNFLにおける実績を考えれば、止むを得ないことです。

 ゲームが始まり、注目のデンバーの攻撃。最初のプレーはラン。続いてパス。続いて、ラン→パス、ここで初めてパスを続けました。場内も固唾を飲んで見守っているのか、静かです。ピッツバーグのDF陣も、特別なプレーはせず、マニングの様子を観ている感じ。

 次のランプレーで初めてピッツバーグPITのストロング・セイフティSSトロイ・ポラマルが仕掛けました。ポラマルは、伝統的に堅守を誇るPITの現在の中心的プレーヤーです。デンバーDENはあまりゲイン出来ず、次のパスプレーの後のサードダウンのプレーでペイトンがサックを受けて、最初のDENの攻撃が終了しました。

 注目された「610日ぶりのペイトン・マニングのプレー」は、攻撃陣との連携やタイミングも良く合い、パスプレーも自然なもので、インディアナポリス時代とあまり変わらないものでした。いかにマニングとはいえ、相当に緊張したとおもいますが、力みや慌てた様子も無かった点は、さすがという感じでした。

 続く、PITの攻撃をDENディフェンス陣は、3回のプレーとパントで終わらせました。DENは、チーム全体に溌剌とした雰囲気が漂っています。プレシーズンの練習・試合を通じて、マニングがチームメイトの信頼を勝ち得ていること、加えてチームメイトの大きな期待を背負っていること、を感じさせる立ち上がりの攻防でした。
 マニング自身の動きも、シーズン当初としては悪くないもので、パススローには首の故障の影響は感じられませんでしたし、DENの現副社長で伝説的なQBであったジョン・エルウェーばりのQBランの姿も(マニングは滅多に走らないQBです)力強く、滑らかです。十分なトレーニングを積んできたのでしょう。

 PITにフィールドゴールで先制されたDENの第2クオーターの攻撃は見事でした。12プレー80ヤードのタッチダウン・ドライブ。マニングのコール、プレー振りも、派手さはないが、随所にマニングらしいハイレベルな技術を見せました。これは、新チームにおける今後のプレーに対する、大きな自信となるドライブであったと思います。「やっぱりマニングだ」「マニングは大丈夫だ」「やってくれそうだ」と観衆やファンは感じたと思います。

 第3クオーターに、マニングはD.トーマスへのタッチダウンパスを決めました。このプレー自体はタッチダウンTDを狙ったものではなかったのですが、トーマスと攻撃陣が、パスを受けた後、大きく前進し、そのままTDに結び付けました。これで、マニングはNFLで400回目のTDパス成功となりました。現役では1位、歴代でもブレット・ファーブ、ダン・マリーノに続いて3人目の記録です。
 マニングの記録を並べていくだけで何ページにもなりますが、この試合で大事なことは、それらの大記録を更に伸ばしていける状態に、マニングがあるのかどうかという点です。

 第4クオーターにも、401回目のTDパスをJ.タメに決め、続く2ポイントコンバージョンもパスで成功させました。この様子を観ると、マニングは既にDEN攻撃陣を把握しているし、一方DENのオフェンスメンバーのマニングに対する信頼度も、とても高いものだと感じさせました。

 元気いっぱいのDENディフェンス陣も、インターセプトリターンTDを実現し、試合は31対19でデンバーが勝ちました。

 このゲームは、たとえ負けたとしても、マニングの回復度合いやチームとの融合度合が確認出来れば十分でしたが、勝利を得たことは、素晴らしい+αでした。
 ビッグベンことQBベン・ロスリスバーガーを擁し、伝統の強力ディフェンス陣も健在のピッツバーグ・スティーラーズは、久々で新チームに移籍した初戦のペイトン・マニングにとっては容易ならざる相手でした。これを撃破したことは、NFLの他のチームには衝撃であり、このゲームの分析への注力を強いることになりました。

 試合全体を通じて、ペイトン・マニングのプレーは、コルツ時代の全盛時に比べると、ややスピードが足りず、ロングパスも見られませんでしたが、安定感十分でした。
 コルツ時代の後半に見られた「もの凄い集中力から生まれる異様な切れ味」は、今日のゲームでは感じられませんでしたが、その「マニングの異様な切れ味」時代のコルツはチーム成績自体は今一つでした。何か「ペイトン・マニングの世界に没頭」するようなプレー振りであったように思います。今日のプレーは、チームプレーの輪郭が強く感じられましたので、こちらの方がDENにとっては良いのかもしれません。

 いずれにしても、ペイトン・マニングがデンバー・ブロンコスに十分に溶け込み、とても良いプレーを展開できることは確認できました。後は、マニング自身の回復だけでしょう。今後の2~3ゲームでマニング全快を確認したいものです。

 試合後のインタビューが続きます。「400TDパスについてはどう思うか」との問。「私のパスを長年にわたり受けてくれたプレーヤーのお蔭です。」と。インタビューの間、マニングは終始笑顔でした。


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