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HOME   »   陸上競技  »  [アジア大会2018・陸上競技・男子やり投げ] ニーラージ・チョプラ選手の「大きな投擲」
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 8月27日に行われた男子やり投げ種目では、インドの20歳、ニーラージ・チョプラ選手が88m06cmの記録で圧勝しました。
 2位の劉選手(中国)が82m22cmでしたから、6m近い差を付けての優勝でした。

 第1投から83m46cmを投げてトップに立ったチョプラ選手は、3投目に88m06cmを投げました。
 とても大きな投擲で、フィールドの左奥深くへ、他の選手とは別次元の軌跡を取っての投擲でした。
 チョプラ選手は5投目にも86m36cmを投げていますので、今大会ではとても安定した試技を続けたということになります。

 日本の新井涼平選手は、故障からの回復途上にあることもあってか、自己記録に10m以上及ばない75m24cmの記録で7位に止まりました。残念ながら、本来の投擲には程遠いプレーでした。

 身長180cm・体重88㎏のチョプラ選手は、やり投げ種目のプレーヤーとして体格的には「小柄」に属するかもしれませんが、何より助走が素晴らしく、無駄の無いフォームが印象的でした。
 相応の経験というか試行錯誤が必要とされる投擲種目で、20歳にしてこれだけのパフォーマンスを示すというのは、今後の成長がとても楽しみです。

 ご承知のように、やり投げ種目はヨーロッパの選手が強いのです。
 かつては北欧の国々のプレーヤーが強かったのですが、近時はドイツ選手の記録が目立ちます。

 世界記録は、「あの」ヤン・ゼレズニー選手の98m48cmというスバ抜けたもので、1996年に樹立されて以降20年以上に渡って破られていません。
 感覚的には「破られるどころか、影さえ踏ませない記録」です。
 この記録が抜かれることなど、想像も出来ないと思っていました。

 ところが、2015年以降、新世代のプレーヤーが次々と好記録をマークし始めました。

 2015年にはケニアのジュリアス・イエゴ選手が92m61cm(歴代5位)、2017年にはドイツのトーマス・レーラー選手が93m90cm(歴代3位)、続いてドイツのヨハネス・フェッター選手が94m44cm(歴代2位)、そして2018年にはドイツのアンドレアス・ホフマン選手が92m09cm(歴代8位)となっています。

 世界歴代2位のフェッター選手の記録でも、ゼレズニー選手の世界記録には4m及ばないのですが、それでも2010年以前と比較すれば、相当に記録が伸びているのです。

 世界のやり投げ選手は、ついにゼレズニー選手の後姿を観ることが出来るようになったというところでしょうか。

 そのゼレズニー選手を追いかけるプレーヤーのひとりとして、インドのチョプラ選手も加わってきたという感じがします。

 今大会で魅せてくれた「大きな投擲」は、やり投げ種目に新時代を呼び込む投擲なのかもしれません。
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