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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム51] テイエムオペラオーは何故人気が無いのか?
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 天皇賞(春)を2連勝しているテイエムオペラオー号は、我が国の競馬史上屈指の強さを誇るサラブレッドです。その生涯獲得賞金額18億3500万円余が、日本は勿論、世界競馬史上の歴代NO.1であることだけでも、この馬が世界屈指の競走馬であることを示しています。
 にもかかわらず、競馬史を語る時、例えば「史上最強馬」を語る時、この名前が出て来ることは余りありませんし、現役時代においても、ブームになることもなく、圧倒的な人気があったようにも思われません。

 その競走成績と人気の大きなギャップの原因は何なのでしょう。

 まず、その競走成績を観てみましょう。素晴らしいものです。
① 3歳時(1999年)
 皐月賞優勝、日本ダービー3着、菊花賞2着とクラシック3冠レースで好成績を収めました。この年の有馬記念にも挑戦、グラスワンダー、スペシャルウィークの大豪古馬2頭とゴール前凄絶な競り合いを演じ、ハナ・クビ差の3着と大健闘しました。1着2着馬の強さを考え合わせると、3歳馬としてのオペラオーの強さを感じますし、4歳馬になってからの活躍を予感させるものでした。

② 4歳時(2000年)
 2月のG2京都記念を皮切りに、3月のG2阪神大賞典、4月のG1天皇賞(春)、6月のG1宝塚記念、10月のG2京都大賞典、10月のG1天皇賞(秋)、11月のG1ジャパンカップ、12月のG1有馬記念、のこの年走った全レース・G2以上の8つの重賞を全勝。内G1レースを5勝しています。年度代表馬と最優秀4歳以上牡馬にも選ばれましたが、当然の成績です。
 この年のテイエムオペラオーの活躍は「空前絶後」、間違いなく日本競馬史上最高の成績です。今後も、これ以上の成績を挙げる馬が現れるとは考えにくいと思います。

③ 5歳時(2001年)
 4月のG1天皇賞(春)と10月のG2京都大賞典に優勝。宝塚記念と天皇賞(秋)、ジャパンカップの3つのG1で2着。G2産経大阪杯で4着、G1有馬記念で5着。有馬記念を最後に現役引退しました。秋の成績が上がらなかったので引退したと言われましたが、とても不調というような成績ではありませんので、2000年の成績が良すぎたということでしょう。

④ 現役時代を通じて
・通算26戦14勝、2着6回、3着3回、4着2回、5着1回。6着以下は一度もありません。G1レースの連対11度も日本記録です。
・2000年~2001年にかけて、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、天皇賞(春)と天皇賞を3連覇していますが、テイエムオペラオーだけが成し遂げている記録です。
・史上初めて、中央競馬主要4競馬場(東京・中山・京都・阪神)でG1レースに優勝しました。(オルフェーヴルが2頭目に達成しています)

 これに、世界最高獲得賞金額記録などなど、テイエムオペラオーの記録を挙げて行くとキリがありませんし、その内容も王道を行くものばかり。JRAの顕彰馬に選出されているのも、当然のことと言えます。

 もちろん、テイエムオペラオーにもファンが居ますが、その数はこの空前の成績に見合うものとはとても思えないのは、何故でしょうか。
 
 この点については、当然競馬関係者の間でも不思議なこととされていて、いくつかの理由も挙げられました。
 最も良く見られる意見は「オペラオーが勝ったレースの2・3着馬がいつも同じで、面白さに欠けた」というものです。特にメイショウドトウは、オペラオーの7つのG1勝利の内、5レースで2着となっています。
 また、毛色が地味なせいだという意見もあります。

 私は、成績の割に人気が無い理由は「レースっぷりに派手さが不足」していた為ではないかと考えています。
 具体的には、2着馬との着差が小さいのです。皐月賞がクビ差、天皇賞(春)が3/4差と1/2差、宝塚記念がクビ差、ジャパンカップがクビ差、有馬記念がハナ差と6つのG1レースをいずれも僅差で制しています。G1レースの最大着差が残る天皇賞(秋)の2と1/2差です。 
 この天皇賞(秋)の着差は、このレースとしては大きい方ですが、G1勝ち鞍の中で最大着差のレースが、最も距離が短いレースというのは皮肉なことです。

 おそらく、テイエムオペラオーは頭が良く、器用な馬であったので、ゴール前でキッチリと勝つことができる馬だったのですが、逆に「ファンの脳裏に残る強烈な印象のレース」を生まなかったのではないかと考えているのです。
 加えて、メイショウドトウやオースミブライト、ナリタトップロードといった、オペラオーに惜敗し続けた馬達のファンから「もう少しで勝てたのに」という感情を残してしまったのかもしれません。

 いろいろと書きましたが、テイエムオペラオー号が、日本競馬史上に燦然と輝く名馬であることは、間違いないことです。2000年という20世紀最後の年に、素晴らしい走りを魅せてくれました。
テイエムオペラオーは「ミレニアム・スーパーホース」だったのです。
 
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テイエムオペラオー・天皇賞3連覇  
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