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 10月7日、フランス・ロンシャン競馬場2400m芝コースで開催される、第97回凱旋門賞競走の展望です。

 今回日本からは、クリンチャーが挑戦します。

 さて、これまでにも何度も書きましたが、凱旋門賞には大きな特徴があります。

① 欧州馬が強い

 過去96回のレースで「欧州馬以外が優勝したこと」は一度もありません。

 つまり、日本馬が一度も勝ったことが無いというのは、欧州以外の地域の競走馬の中で、日本馬が弱いということではないのです。

 凱旋門賞では、フランス馬、アイルランド馬、英国馬が強いのです。

② 3歳馬が強い

 過去10年間で、3歳馬が7勝しています。

 斤量の差が、こうした傾向を生んでいるとも言われます。古馬牡馬59.5kg、古馬牝馬58.0kgに対して、3歳牡馬56.5kg、3歳牝馬55.0㎏と「3㎏の差」があるのです。
 世界トップクラスのサラブレッドが競う時、「3㎏の差」はとても大きいのです。

 3歳馬にとって、4・5・6歳馬より明確に有利なことが分かっているのですが、主催者側は決して斤量を見直そうとはしません。
 結果として、「3歳馬の優位」が続いています。

③ 3歳牝馬が強い、あるいは、牝馬が強い

 前述の3歳優勝馬7頭の内4頭が牝馬です。3歳馬の中でも牝馬が強いのです。
 斤量差の1.5㎏が効いているのかもしれません。

 また、4歳以上の優勝馬(全て4歳馬)3頭は全て牝馬なのです。
 つまり、過去10年の優勝馬の中で「7頭が牝馬」ということになります。

 これは「1.5kg差」の影響というより、「凱旋門賞には牝馬の方が向いている」と見た方が良いと考えます。
 ロンシャン競馬場の特性や2400mという、現代競馬では長距離に属するレースに対する適応力が、強い牝馬の方がある、ということかもしれません。

④ まとめ

 以上から、過去10年の結果を観る限り、凱旋門賞の優勝馬には、以下のような傾向が有ります。
・3歳馬が強い
・牝馬が強い
・5歳以上の馬は勝てない
・59.5㎏を背負っては勝てない

⑤ 2018年のレース展望

 実績から観れば10番のエネイブル(4歳牝)でしょう。9戦8勝、2017年の優勝馬です。3歳では無いのですが、2013年・14年を連覇したトレブと同様に、「3歳時強い勝ち方をした4歳牝馬は十分に勝てる」と観るのが自然でしょう。ちなみに2017年のレースでは、エネイブルは2馬身半差を付けて圧勝しています。

 続いては、19番のシーオブクラス。
 適性十分な「3歳牝馬」であり、5戦4勝で、このところ4連勝中です。G1ヨークシャーオークスを制してのローテーションも、昨年のエネイブルと同じです。勝たれたとしても、何の不思議もないでしょう。

 続いては、13番のキューガーデンズ。
 3歳牡馬です。このところ好調なレースを魅せているアイルランド馬ですが、エネイブル、シーオブクラスの2頭の英国馬に対して、意地を魅せて欲しいものです。

 凱旋門賞2018では、以上の3頭に注目したいと思います。

 日本馬で唯一挑戦するクリンチャーは、地力の差が少しあるかなと感じています。

 「エネイブルの連覇」をどの馬が阻止するのかが、見所でしょう。
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