FC2ブログ
HOME   »   MLB  »  [MLB2018・NLCS] ロサンゼルス・ドジャース ワールドシリーズ進出
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
[10月20日・NLCS第7戦・ミラーパーク]
ロサンゼルス・ドジャース5-1ミルウォーキー・ブリュワーズ

 最終の第7戦まで縺れ込んだ、ナショナルリーグNLのリーグチャンピオンシップシリーズCSは、2本のホームランで5点を挙げたドジャースが、ブリュワーズを振り切ってリーグチャンピオンに輝き、ワールドシリーズに駒を進めました。
 ドジャースは2年連続23回目のNLチャンピオンとなったのです。

 第6戦を勝ち、3勝3敗としたブリュワーズが、ホームで戦う第7戦でしたので、互角の両チームとはいえ、ブリュワーズにやや分があるかと観られていましたが、ドジャースは好打・好守でゲームの主導権を握りました。

① 1回・2回は今シリーズ不振のプレーヤーが活躍

 1回裏、ブリュワーズの2番打者、今シリーズ不振をかこっていたイエリッチ選手が、右中間にホームランを放ちました。
 立ち上り、「ボールが来ている」ように観えた、ドジャース先発ビューラー投手の速球にやや詰まったかに観えましたが、打球はドジャースライトフィールダー・プイーグ選手のグラブの上を超えて、ギリギリにフェンスをも超えました。

 第6戦勝利の勢いをそのまま受け継いだかのような、イエリッチ選手のホームランでしたから、ミラーパークは大歓声に包まれました。

 そして2回表を迎えます。
 この回先頭の4番マチャド選手が打席に立つと、ミラーパークは「地鳴りのようなブーイング」に包まれました。
 第4戦、1塁手のアギラール選手の脚を「わざと蹴った」ように観えるプレー、MLBから1万ドルの罰金を科されたプレーに対するブーイングです。
 第6戦から続くこのブーイングの音はとても大きく、とても響くものでした。

 今シリーズの前半は活躍が目立ったマチャド選手でしたが、第6戦以降は鳴りを潜めていましたから、存外このブーイングが堪えているのかなとも感じました。

 そのマチャド選手が三塁前にバントヒットを決めたのです。
 メジャーリーグでは滅多に観られない、大型中軸プレーヤーのバントヒットでした。

 続く5番のベリンジャー選手が、右中間スタンド深いところへ2ランホームランを放ちました。これは会心の当たりでしょう。
 今シリーズ全くの不振であったベリンジャー選手から、会心のホームランが飛び出したのです。

 イエリッチ選手のホームランで傾きかけていたゲームの形勢を、一気に引き戻した大ホームランでした。

 第7戦の1回と2回は、今シリーズ不振であった選手達が結果を残し、ゲームを動かしたのです。

② 5回裏、テイラー選手の超ファインプレー

 第7戦の帰趨に最も大きな影響を与えたプレーを選定するとすれば、このファインプレーでしょう。
 勝敗を決めたファインプレーと言っても良いと思います。

 ドジャースの先発ビューラー投手は、初回こそイエリッチ選手にホームランを許しましたが、以降はしっかりと立ち直りました。
 158km/h前後のストレートが良く決まり、ブリュワーズに連打を許しません。
 5回裏も2アウトを取り、このまま5回を投げ切るかに観えましたが、1番のケイン選手(このところの好調さを示しました)に2ベースヒットを浴びてしまいます。

 ここでロバーツ監督がベンチを出て、ビューラー投手は降板となりました。
 4イニングと2/3、73球、被安打6、奪三振7、与四死球0、失点1の好投でしたので、レギュラーシーズンなら続投もあったかもしれませんが、さすがにポストシーズン・リーグチャンピオンシップシリーズ第7戦ともなれば、交替は自然なことでしょう。
 
 続く打者は、第一打席でホームランを放っているイエリッチ選手ですから、ロバーツ監督は「左」のウリーヤス投手をマウンドに送りました。
 MLBでは「左投手対左打者」は、左投手が相当有利というのが定説になっています。
 あの大谷翔平選手も、相手チームの先発が左となれば、ベンチスタートが多かったのです。

 さて、イエリッチ選手VSウリーヤス投手の対戦は、イエリッチ選手が意地を見せました。NLの首位打者・打点2位・本塁打3位という「あわや三冠王」という好成績を残し、2018年シーズンのNL・MVP有力候補としての意地です。
 レフトフェンス際に大飛球を放ったのです。「抜けた」と感じました。

 ところが、この大飛球を、レフトフィールダー・テイラー選手が、背走し体を一杯に伸ばして、グラブの先で好捕したのです。
 スーパーキャッチでした。

 この打球が抜けていれば、2塁に居たケイン選手がホームインして2-2の同点となり、ブリュワーズにとってはチャンスが続きましたから、ゲームの帰趨は全く分からないものとなっていたことでしょう。
 ホームの大声援も、一段と威力を発揮していたと思います。

 しかし、それら全てをテイラー選手の美技が抑え込みました。
 ミラーパークは静まり返ったのです。

③ 6回表、プイーグ選手の3ランホームラン

 実質的に試合を決めたのは、このホームランでした。

 MLBのプレー構成を変革しつつあるとも言われている、ブリュワーズのカウンセル監督ですが、その特徴でもある小刻みな投手リレーが、6回表にも観られました。

 この回、3イニングを抑え切ったヘイダー投手に代えて、マウンドにセデーニョ投手を送り込みました。最初から、この回先頭のマンシー選手ひとりを抑えるための登板だったのです。

 ところが、セデーニョ投手はマンシー選手にヒットを許してしまいます。その役割期待に応えられなかったのです。

 直ぐにジェフレス投手にスイッチされました。

 ジェフレス投手は、ヘイダー投手らと共に、2018年のブリュワーズの快進撃を支えてきた看板投手です。カウンセル監督としては「自慢の投手陣」を繋いで、1点差のまま終盤の反撃に望みをかける戦略だったのでしょう。

 しかし、ジェフレス投手は続くターナー選手にヒットを許して、無死1・2塁というピンチを招きました。
 続くマチャド選手はライトフライに打ち取って、1死1・2塁。
 続くベリンジャー選手を2塁ゴロに打ち取って、2死1・3塁と、何とか2アウトまで漕ぎつけました。

 そして打席に6番のプイーグ選手を迎えたのです。

 プイーグ選手は、「馬」と称される筋骨隆々(特にお尻の筋肉)のプレーヤーです。喜怒哀楽を表情や行動に露わにするタイプのアスリートでもあり、ある意味ではドジャースのムードメイカーとも言えるプレーヤーですが、一方で「やや淡白なプレー」も指摘されています。

 そのプイーグ選手が、ジェフレス選手の外角スライダーを見事に弾き返しました。
 打った瞬間にバンザイのような仕草を披露しましたから、余程手応えが良かったのでしょう。
 打球は、左中間スタンドに一直線、ライナーで飛び込みました。

 1塁ベース近辺でホームランを確認してからのプイーグ選手の喜び様は大変なもので、ホームベースを踏んでからは、大声を出してベンチに戻り、ベンチの中でも大声を出して「喜びを爆発」させました。
 静まり返ったミラーパークに、ドシャースの選手達の歓声が響き渡りました。

 その爆発に見合うだけの、「値千金の一発」だったのです。

 ドシャースのロバーツ監督は、7回裏2死からクローザーのジャンセン投手をマウンドに送りました。
 クローザーを7回から送るというのは、MLBでも滅多に観られないことで、クローザーに「7.つのアウト」を期待するというか、任せるというのは、2イニング位なら投げられるジャンセン投手といっても、やや荷が重いのではないかと感じました。

 さすがにジャンセン投手は、7回裏、8回裏をピシャリと抑えました。
 4つのアウトの内3つが三振でしたから、ブリュワーズ打線は「手も足も出なかった」のです。

 ミラーパークは、静まり返りました。
 ここでNLCSが行われているとは、信じられない程の「静けさ」でした。

 一方で、8回裏辺りから、ドジャースのブルペンではカーショー投手のピッチが上がりました。
 「まさか、9回裏にクレイトン・カーショーを投入するなんてことは無いだろう・・・」と思いましたが、カーショー投手はガンガン投げ込んでいます。完全に登板の準備なのです。

 9回表のドジャースの攻撃で、ジャンセン投手に代打が出されましたから、投手交代が決まりました。
 そして9回裏、カーショー投手がゆっくりとライト側からマウンドに上がったのです。

 静まり返ったミラーパークには「驚きの空気」が漂いました。

 カーショー投手は、淡々と、ある意味では「簡単に」3アウトを取ったように観えました。

 カーショー投手のこの日のクローザーとしての登板には、謎が多いと感じます。

 確かに、このゲームのブルペンの一員としてカーショー投手は登録されていましたから、ロバーツ監督はゲーム前から「今日はカーショーで締めよう」と考えていたのかもしれません。

 一方で、ワールドシリーズを考えれば、大エース・カーショー投手は「初戦の先発投手候補」でしょう。
 その緒戦は10月23日に迫っているのです。僅か「中2日」で先発させるのでしょうか。
 「十分な休息」という面からは、この登板は有害な物の様に観えます。

 私には、この登板は「カーショー投手が強く希望したもの」に観えます。

 ドジャースの大看板である、クレイトン・カーショー投手から「どうしても投げたい」と言われれば、ロバーツ監督としても断ることは難しいでしょう。

 であるとすれば、カーショー投手としては「20日にクローザーとして登板することが23日の先発に有益である」と判断したことになります。

 さて、MLB2018年ポストシーズンのワールドシリーズは、アメリカンリーグALのボストン・レッドソックスとNLのロサンゼルス・ドジャースの対戦となりました。

 MLB屈指の名門チーム同士の対戦です。

 戦力的には、レギュラーシーズン108勝のレッドソックスに分があると見るのが妥当でしょう。
 投打共に、非常に高いレベルのチームに仕上がっています。

 一方で、「2年連続のワールドシリーズ」であるドジャースには、昨年の敗退への反省と、リベンジに向けた強い気持ちがあります。

 ドジャースがレッドソックスと互角以上のワールドシリーズを戦って行くためには、やはり、クレイトン・カーショー投手の「大車輪の活躍」が、絶対に必要だと思います。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[日本オープンゴルフ2018] 稲森佑貴選手がツアー初優勝!
NEW Topics
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
[UEFA-EURO1984準決勝] フランスチーム ポルトガルチームとの「死闘」を制す
[NPB2020] 関根順三氏 逝去
Entry TAG
MLB2018ALCS・ドジャースワールドシリーズ進出  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031