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HOME   »   日本プロ野球  »  [NPB2018シーズンオフ] FA選手が「年俸の壁」を突き破るのか?
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 過去の日本球界における高年俸選手は、以下の通りと報じられています。(推定金額とも報じられます)

① 佐々木主浩 6億5000万円(2004年、2005年)
② 松井秀喜 6億1000万円(2002年)
③ 阿部慎之助 6億円(2014年)
  黒田博樹 6億円(2016年)

 いずれも、日本プロ野球にその名を刻む名プレーヤーが並んでいます。
 特に、佐々木主浩投手と松井秀喜選手の年俸は、投手と野手の「上限」という意味合いが強いものでしたし、現在でもその位置付けは変わっていないように観えます。

 確かに、21世紀になって、「圧倒的な実力」をNPBで示し、共にMLBに挑戦して、大活躍した両選手は、NPBのトップクラスの選手にとっての大きなメルクマールになっているのは間違いありません。

 一方で、各々の選手を評価する際に、「佐々木と比べて」「松井と比べて」という話になり、契約交渉の際にも「さすがに佐々木以上と言うことは無いだろう」「松井以上と言うことは無いだろう」ということになって、NPBトップクラスの選手にとっての「年俸キャップ」としての機能を果たしてきたのでしょう。
 別の言い方をすれば、もっと稼ぎたいという選手にとっては「壁となる存在」であったとも言えそうです。

 しかしながら、2018年シーズンオフ、FA宣言をした浅村栄斗内野手(27歳、西武ライオンズ)に対して、ソフトバンク・ホークスが4年・28億円前後の大型契約を用意していると報じられたのです。
 年俸に換算すれば7億円です。
 佐々木投手の6億5000万円を大きく超える金額が提示されたことになります。

 加えて、「4年契約」というのが凄いところでしょう。
 前述の佐々木投手や松井選手が、1~2年の年俸金額であったのに対して、浅村選手にソフトバンクが提示しようとしていると報じられている契約は4年なのです。

 この「大型契約」は実現すれば、日本プロ野球の年俸上限、契約体系に、大きな影響を与えるものとなります。(もちろん、他の球団からより魅力的な契約が提示される可能性もあります)

 様々な要因の下で、NPBの年俸はMLBに比して低いのです。
 例えば、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、年俸21億円・7年契約です。
 単年の金額も、例えばNPB2005年の佐々木投手の3倍ですし、何より「7年」は長い。

 もちろん、各球団の財務状況や、企業としての儲ける力、といった面で、MLBはNPBより遥かに強く大きいことがベースになっているのでしょうから、「NPBは低いから上げるべき」などと簡単に言うことは出来ないことなのでしょう。
 そもそも、NPBの各球団は「企業として黒字なのかどうか」が何時の時代も指摘されてきているのです。
 一般的には「赤字企業が高年俸を払う」というのは、不自然なことです。

 とはいえ、「親会社の広告手段として十分な価値が有り、親会社がとても高収益」ということであれば、球団単体の収支や財務力が弱くとも、高年俸を払い得ることになるのでしょう。

 2018年のシーズンオフになって、NPBのFA選手が「高年俸を目指す姿勢」を明確にしているように観えます。プロ選手としては、当然のことなのかもしれません。
 西勇希投手(27歳、オリックス・バッファローズ)に対しても、ホークスは4年・20億円前後の契約を用意していると報じられていますし、丸佳浩外野手(29歳、広島カープ)にはカープから3年・12億円(含む出来高払い)の契約が提示されたにもかかわらず、丸選手はFAを宣言しています。そして、読売ジャイアンツが6年・25億円前後の契約を用意しているとも報じられているのです。

 NPBトップクラスの選手たちが、こうした大型契約をものにすることとなれば、当然ながら、他の選手達の来シーズン以降の年俸契約交渉にも甚大な影響を与えることになるでしょうし、NPBプレーヤー全体の年俸底上げに結びつく可能性もありそうです。

 MLBでは、「年俸30億円超」のプレーヤーが既に居ますし、今オフシーズンでも新しい「30億円プレーヤー」の誕生が予想されています。

 一方で2018年は、NPBにとって「新しい水準・タイプ」の契約方法が生まれる年になるのかもしれません。

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