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HOME   »   日本プロ野球  »  [NPB2019春季キャンプ] 松坂大輔投手の怪我に見る「身近なスター」戦略のこれから
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 中日ドラゴンズの松坂大輔投手について、2月11日球団から発表が有りました。

 「松坂投手は、数日前にファンと接触した際に右腕を引かれ、その後右肩に違和感を抱えているためにノースロー」であると。

 他にも「検査の結果、松坂投手の右肩には炎症が有る」との記事もありました。

 沖縄での春季キャンプの練習前後のことなのでしょうか、松坂投手とファンが接する機会が有り、その際に、あるファンが松坂投手の右腕を引っ張ったために、松坂投手は右肩を負傷したということのようです。
 回復に、どれくらいの時間がかかるのかは報じられていませんが、いまだ投球練習を行うことができない状態ですので、開幕に間に合わない可能性も有ります。
 ドラゴンズにとっては「先発ローテーション」に重大な影響が出るかもしれません。

 芸能界でも「身近なスター」が持て囃されるようになって久しく、女性アイドルグループの活動方法がひとつのやり方になって、数多くの「身近なスター」が生まれてきたという側面もあるでしょう。
 一方では、握手会においてアイドルが刃物で傷つけられるとか、自宅を襲われるといった事態も発生しています。

 日本プロ野球NPBにおいても、試合後ファンの中を歩く選手から、タオルが盗まれるといった事態が発生しています。
 
 NPBもファン獲得あるいはファンサービスの一環として、スター選手とファンとの距離を縮めて、時代に即した「身近なスター選手」、会いに行こうと思えば会えるし、話をしようと思えば話が出来るし、握手をしようと思えば握手が出来る、スター選手づくりを進めているのかもしれません。

 そうした「身近なスター」とファンの触れ合いの場で、松坂投手は怪我をしたのです。

 本件が、偶発的に発生した事象なのか、悪意に満ちた事象なのか、詳細は分かりませんけれども、本質的には、どちらでも同じことで、要は「ファンと選手の距離がとても近いことから発生する問題」なのでしょう。

 20世紀においては、スター選手は「ファンから一定の距離を置いて」存在しました。
 憧れの選手は遠くに居て、大袈裟に言えば「仰ぎ見る」ものだったのです。

 例えば、私の友人が、20世紀の後半に後楽園球場(東京ドームの前身)の近くの中華料理店で、長嶋茂雄選手が「ふかひれラーメン」を食べているのを見た、と嬉しそうに話していたことを思い出します。
 同じ中華料理店にたまたま入ったところ、「ミスタープロ野球」長嶋茂雄選手が店内で食事をしていたというわけです。

 この時、友人は「遠くから長嶋選手を観ていた」のです。
 近付いて行って、サインや握手を求めるといった行動を取っていません。
 その頃でも、サインを求めたら(サイン台紙を持っていたとして)、長嶋選手は気軽に応じてくれたかもしれませんが、「そういうことをしないのが一般的」な時代だったのでしょう。
 スターは、テレビ画面や観客席から見るもので、身近に存在するものでは無かったのです。

 それが21世紀になって、「身近なスターの時代」が到来し、例えばサインでも、サイン台紙をあらかじめ用意して「書いていただく」のではなく、その辺にあるもの、例えばチケット半券の隅に書いてもらったりすることが、「失礼では無く普通」という時代が来たとも言えそうです。

 私達の生活に「喜び・潤い・生きがい」を齎してくれる、本当に大切な存在であった「スター」が、身近で触れ合える存在に変化してきたということなのでしょうか。

 そうした、現代の「ファンとスターの関係」について、良し悪しは一概には言えないと思います。
 様々な考え方、見方があるのでしょう。

 しかし、そうした「ファンとスターの距離が近過ぎる、時には身体が接触する」という状態から、様々な問題が発生していることも事実です。

 2019年シーズンにおける松坂投手の活躍が、どれほど多くのファンに「喜び・潤い・生きがい」を与えてくれる可能性があるのかを考えれば、もしこの事象により開幕に間に合わず、シーズンの投球機会が半減するようなこと、あるいはシーズンを棒に振るようなことがあれば、ひとりのファンが「右腕を引いた」行為が、どれ程多くのファンの失望に繋がるかは、よくよく考える必要があります。

 「身近なスター」という戦略について、今後どのように運営して行くべきかについては、スポーツ界のみならず、全てのエンターティンメント界において十分に検討し、様々な観点から効果的な対応策を実行して行く必要があるのかもしれません。
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