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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム54] ヴィクトリアマイル競走について
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 ヴィクトリアマイル競走は、2006年に新設された4歳以上(古馬)牝馬限定のG1レースです。

 「強い女馬は早く引退し、良い仔を沢山生んだ方が良い」という考え方が根強い競馬界では、「古馬牝馬限定の大レース」新設に対して、多くの反対がありました。
 一方で3歳牝馬には、桜花賞・オークス・秋華賞・エリザベス女王杯と4つの限定G1レースがありながら、4歳以上牝馬にはエリザベス女王杯(3歳以上牝馬限定)1レースしか用意されていないという、極端なバランスの悪さも指摘されていました。

 加えて、特に欧州の大レース、特に凱旋門賞では牝馬の活躍が目立っていて、我が国でも4歳以上牝馬が活躍できるレース体系の確立が望まれたのです。そして、ヴィクトリアマイルが新設されました。このレースの導入は、とても良かったと私は考えています。理由は、以下の通りです。

① 前述の通り、4歳以上牝馬の活躍の場が増えたこと。

② 古馬牝馬の春のG1レースがヴィクトリアマイル、秋のG1レースがエリザベス女王杯という、施行時期のバランスも良いこと。

③ ヴィクトリアマイルが1600m、エリザベス女王杯が2200mと、血統・脚質面でも様々な古馬牝馬に挑戦の場が与えられたこと。

④ ヴィクトリアマイルから中2週で、牡馬・外国産馬なども含めた春のマイル王決定戦「安田記念」へのローテーションが展望できることとなり、古馬牝馬の大豪馬にとっては活躍の場が広がったこと。

 こうしたレース体系の整備と機を一にして、古馬になってからも長く活躍し、牡馬有力馬と互角以上の戦いを展開する、ウオッカやブエナビスタ、ジェンティルドンナといった強力な牝馬が次々と誕生したのは、偶然ではないでしょう。
 世界競馬の風潮の中で、我が国でも「女が強くなった」のです。

 ヴィクトリアマイルの優勝馬には、2009年の第4回ウオッカ、翌第5回ブエナビスタ、翌第6回アパパネと、クラシックレースで大活躍し、古馬となっても走り続ける牝馬が並んでいます。
 このレースの創設は、大成功であったと考えます。

 しかし、こうした大豪馬が優勝馬に名を連ねているといっても、そこは1600mのマイルレース、ましてや府中・東京競馬場のマイル戦ですから、常に波乱と背中合わせのレースでもあります。2008年第3回のレースで、ウオッカがエイジアンウインズに不覚を取ったのが典型です。予想が難しいレースなのです。

 前半のペースが遅ければ、残り600mから「ヨーイドン」のレースになってしまいますから、33秒前後の脚が使える馬なら、多少格下でも十分に勝機があります。
 逆に、前半がハイペースになった時に、有力馬が先行集団に巻き込まれると、長い府中の直線で一杯となり、ゴール寸前で交わされることも時々起ります。
 展開に相当左右されるレースということです。

 そして、それだけに、とても面白いレースなのです。
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