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HOME   »   MLB  »  [MLB2019・イチロー引退-3] 「人望」について
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 3月21日から22日の深夜に実施された「引退会見」で、イチロー選手は「監督になることだけは無い」と明言しました。

 その理由を「人望が無いんですよ。本当に人望が無い」と説明したのです。

 このコメントには、全く同意できませんでした。

 MLBでイチロー選手と共にプレーした選手たちは、一様にイチロー選手の素晴らしさを称賛し、イチロー選手と一緒にプレーしたことは自らの誇りであるとコメントし、イチロー選手の人間性の高さ、気さくな人柄、等々称賛の嵐に観えます。

 こんな人物が「人望が無い筈が無い」のです。

 引退会見という場で、「自分には人望が無い」と明言する、確信を持って言い張る?のは何故なのでしょうか。

 私は、イチロー選手が「ヒットを打つこと」の為に「全てを集中してきた・捧げてきた」キャリアに対して、イチロー選手自身が感じていることなのではないかと思います。
 
 その2にも書きましたけれども、「レギュラーシーズンで1本でも多くのヒットを打つため」に、全ての事を犠牲にしてきたという意識がイチロー選手に在るのではないかと思うのです。

 従って、チームの同僚との食事会や飲み会、休日のレジャー会合などにも、イチロー選手は「一切参加してこなかった」のでしょうから、「そんな自分に人望など在る訳がない」と考えているのかもしれません。

 しかし、当然のことながら、イチロー選手の身近にいるプレーヤー達は、そうした「求道者のような日々の過ごし方」に感心し、リスペクトし、出来ることなら自分もイチロー選手のようになりたいと考え、イチロー選手に話しかけ、その高い人間性に触れて、すっかりファンになっているように観えるのですから、話がややこしいのです。

 イチロー選手が「絶対に人望を得られない日々の行動」と考えているものが、周囲の関係者からの「人望の高さ」に結びついているという、不思議な現象が発生している形でしょうか。

 2004年シーズン、シスラー選手を超える258安打目を放ち塁上に居るイチロー選手のもとに、マリナーズベンチから数多くのプレーヤーがフィールドに歩み出て、イチロー選手を取り囲み祝福しました。盛大な祝福でした。
 その取り囲まれたイチロー選手の方が、その様子に戸惑っている感じが漂っていました。
 この試合の後のインタビューで、「みんながベンチを出て祝福してくれるとは思ってもみなかった」と語っていたと記憶しています。

 つまり、イチロー選手は「人付き合いの悪いプレーヤー」として、ボールパークと自宅を往復するだけの人物は、同僚から普段「何なんだあいつは・・・」と思われていると思っていて、自分が記録を樹立したとしても、誰も祝福などしてくれる筈もない、と考えていたのに、あにはからんや、ベンチ内の前関係者がグラウンドに出てきて祝福してくれたのですから、とても「驚いた」ということになります。

 さて2004年の「驚かされた祝福」から15年を経ても、いまだにイチロー選手の口から「人望が無い」という言葉が出てくるのは、本当に意外です。
 この15年間に、MLB2,000本安打、3,000本安打等々の記録が樹立され、都度多くの関係者から祝福を受けてきた、本当に多くの世界中のファンからも祝福を受けた筈なのに、「まだ、そんなことを・・・」という感じがします。

 そうした捉え方を、イチロー選手が取り続けている理由は「謎」ですけれども、やはり「求道者としての意識」が強いところから、生じているのかもしれないと感じます。
 
 ベースボールに全てを捧げて生きてきた生き様からは、周囲の人々との良好なコミュニケーションは絶対に生まれない、と15年経っても考えている可能性があります。(ひょっとすると「監督はやりたくないので口実にしている」可能性もありますが)

 当然のことながら、お世辞や耳触りの良いことばかりを周囲の人々に言い続け、実際の行動に実が無く粗末で、表裏のある人物に、本当の人望など集まる訳はありません。
 そんな人物は、周囲の人々から軽蔑されるのがオチでしょう。

 イチロー選手には「人望が有り」ます。
 それも「半端無い人望」です。
 そのイチロー選手が「人望が無い」と明言する理由は、やはり不明です。
 
 確かに、自ら「人望が有る」などという言葉を平気で使うようでは、その人物に「人望が無い」ことを証明していることになってしまうのかもしれませんが・・・。

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