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HOME   »   高校野球  »  [春の甲子園2019] 明豊高校、明石商業高校、市立和歌山高校、各チームの印象的な活躍
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[3月31日・大会第9日・準々決勝]

[第一試合]
市立和歌山3-4習志野

[第二試合]
明豊1-0龍谷大平安(延長11回)

[第四試合]
明石商4-3智弁和歌山

 第91回センバツ大会は、熱戦に次ぐ熱戦、優勝候補と言われていたチームが次々と姿を消す一方で、素晴らしいプレーを披露するチームが続々と誕生しています。

 2回戦を終えたところで、とても印象的なチームが、明豊、明石商、市和歌山の3チームでした。
 十分な実力を保持している上に、溌剌とした全力プレーが素晴らしい。

 その3チームの、準々決勝の結果は上記の通りです。

 まずは第二試合、甲子園春・夏合わせて「103勝」という、史上最多・空前の勝利数を誇る名門・龍谷大平安高校チームに、明豊高校チームが挑んだゲームでした。

 両チームの投手陣が見事な投げ合いを演じて、ゲームは延長戦に入りました。

 「春の大会初のタイブレーク突入」かと思われた延長11回裏、明豊チームが2死満塁から後藤選手のタイムリーで劇的なサヨナラ勝ちを魅せました。
 
 こうした競り合いは平安高校チームの得意とするところであり、8回を終わって0-0だった時には、「平安がワンチャンスを活かして勝ち切るか」とも思われましたが、明豊の投手陣、特に3人目の大畑投手は、強敵・平安の「圧力」に全く怯むところが無く、堂々たるピッチングを披露してくれました。

 1回戦で横浜高校チームを13-5で撃破した打力と、2回戦で札幌大谷高校チームを2-1、準々決勝で龍谷大平安高校チームを1-0で破った投手力を、兼ね備えた明豊高校チームは、これは相当に強いと観るのが自然でしょう。

 続いては第四試合、明石商業高校チーム。
 明石商は、1回戦の国士舘戦で7得点、2回戦の大分戦で13得点と、素晴らしい打力で勝ち上がりました。
 そして準々決勝戦でも、強打の智弁和歌山高校チームに競り勝ったのです。

 この試合、エースの中森投手が1回表に3与四球で満塁となった時には「大量失点」の雰囲気が漂いました。伝統的に「常に強打」の智弁和歌山チームの攻撃圧力に、やや押されている感があったからです。
 しかし、このピンチをなんとか1失点で凌ぎ、1回裏2点を取って逆転し、2回にも追加点を挙げて3-1とリードしました。1回表の雰囲気とは異なり、ゲームは明石商ペースで進んだのです。

 再びしかし、序盤の球数の多さ、それも「全力投球」の多さから、ゲーム中盤には中森投手に疲労が見え、球威が明らかに落ちたところで智弁和歌山高校チームの反撃に会いました。
 5回表2失点で、試合は3-3の振出しに戻ってしまったのです。
 試合の流れからして、智弁和歌山が相当に有利になったと感じました。

 再び再びしかし、6回から中森投手の球威が戻りました。
 不思議なほどの回復。
 ゲームは膠着状態となりました。

 そして9回裏、智弁和歌山のマウンドにはリリーフしたエース・小林樹斗投手が好投を続けていました。
 打席には1番来田(きた)選手、1回裏には先頭打者ホームランを放っている、チーム1の強打者です。その来田選手がバットを一閃、打球は深い深い左中間スタンド中段に突き刺さりました。
 大きな大きなサヨナラホームランでした。

 中森投手と来田選手、明石商チームの投打の両輪は、とても強力です。
 今大会屈指のプレーヤーでしょう。

 最後は第一試合の市立和歌山高校チーム。
 緒戦は呉高校チームを3-2と接戦で下し、2回戦は高松商業高校チームに6-2で快勝しました。このところ手堅いプレー振りで、全国大会において安定した成績を残している高松商チームに快勝したことは、市和歌山チームの実力を示すものでしょう。

 1回表に1点を習志野高校チームに先制されましたが、1回裏に一挙3点で逆転し、試合のペースは完全に市和歌山のものとなりました。

 ここで習志野は、2回からエース・飯塚投手を投入しました。
 この飯塚投手が好投を魅せて、市和歌山打線に追加点を許しません。

 試合の流れは次第に「互角」になり、習志野の「1点ずつの反撃」が5回表から始まり、7回表にはついに4-3と逆転しました。
 習志野高チームの必死の攻撃と、迎え撃つ市和歌山高チーム、柏山投手-米田捕手のバッテリーを中心とした気迫あふれる守備は、見応え十分でした。

 このゲームは、好チーム市立和歌山を習志野の飯塚投手が抑えきった形でしょう。
 左膝横に打球を受けて、歩くのもやっとという状態から治療を受けて、マウンドに再び登り、相変わらずの球威を魅せた飯塚投手の気迫が僅かに勝ったのです。

 とはいえ、市和歌山チームの試合ぶりは見事でした。
 正々堂々と戦い、素晴らしいプレーを連発してくれました。

 「勝敗は時の運」と言いますが、市和歌山チームには準決勝に勝ち進む資格が十分に有ったと思います。

 今大会、ここまででとても印象に残った3チームの準々決勝の戦いは、2勝1敗でした。
 どれも「1点差」の見応え十分な好ゲームであったと思います。

 この3チームの素晴らしいプレー振りに、大きなエールを送ります。
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