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HOME   »   ゴルフ  »  [全英女子オープン2019] 渋野日向子選手 メジャー初出場・初優勝
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 8月4日にかけて、ミルトンキーンズ・ウォーバーン・ゴルフクラブを会場に開催された、今季の女子ゴルフメジャー大会最終戦、全英女子オープンゴルフ大会において、渋野日向子(しぶの ひなこ、20歳)選手が優勝しました。

 日本人プレーヤーによる海外メジャートーナメントの優勝は、1977年の樋口久子選手による全米女子プロ大会優勝に続く、史上2人目の「快挙」です。
 
 本当に「信じられない」優勝です。

 本トーナメントの第1日目・2日目では、渋野選手の「好調なショット」が伝えられました。
 アプローチショットが「ビシビシ」ピンに絡むのです。ピンから2m以内にグリーンヒットしたショットが、テレビ画面を飾り続けました。

 そして最終日のスタート時点では、2位に2打差を付けて首位のスタートとなったのです。

 メジャートーナメント最終日を「2位に2打差の単独トップ」で迎えること自体が、日本人プレーヤーにとっては「快挙」と評しても、何の問題も無いと感じます。

 ところが3番ホール・429ヤード・パー4で「4パット」のダブルボギーを叩き、首位から後退しました。
 心配性?の日本のサポーターとしては、「やっぱりダメか」「メジャーで勝つのは難しい」と感じた方が多かったと思いますし、私もそう思いました。

 しかし、ここからの渋野選手の「外連味の無いプレー」は見事でした。
 特にパッティングは、長短に係わらずしっかりと狙い、思い切り良く打っていったのです。
 「メジャートーナメントにおける痺れ」といった様子は皆無でした。

 5番・359ヤード・パー4をバーディとし、7番・520ヤード・パー5もバーディを重ねます。
 8番・171ヤード・パー3はボギーとしましたが、怯むことなく10番・385ヤード・パー4を再びバーディとして、優勝争いに踏みとどまりました。

 そして、12番、13番、15番とバーディを重ねて、ついに首位に並んだのです。
 何より驚いたのは、この時の渋野選手の笑顔と行動でした。
 数多くのファンとハイタッチをしながら、16番ホールに歩を進めました。

 ハイタッチによって「腕を痛める」リスクなど全く感じていない様子、トーナメントの流れを掴み、雰囲気を味方にして、残り3ホールに向かう渋野選手は、「本当にこの大会を楽しんでいる」ように観えました。

 ラウンド中の軽食も、笑顔と共に口にしていました。
 チーカマかと思いましたが、これが「タラタラしてんじゃねーよ」という名前のお菓子であることは、後から知りました。エスニック風味でピリッとするのだそうです。
 NBA八村塁選手の好物「白えびビーバー」に続く、「令和のアスリートが好きなお菓子」第二弾というところでしょうか。「タラタラしてんじゃねーよ」にも、今後注文が殺到するかもしれません。

 さて、16番、17番をパーで切り抜け、首位タイで迎えた18番ホール。
 4~5mのバーディパット。
 スライスラインのパッティングは、右に切れながらカップを目指し、あと10cmカップが遠くに在れば入らなかったであろうラインで、カップの右淵から吸い込まれました。
 素晴らしいパッティングでした。

 メジャートーナメントの最終日・最終ホールの長めのパッティング、このパットを決めれば優勝という局面に遭遇すること、そういう局面を創り上げること、自体がとても「凄い」ことでしょう。
 ましてや、そのパッティングを決めて優勝するとなれば、これは「全てのゴルファーにとっての『夢』の実現」です。

 渋野選手は、そのパッティングを、いつものルーティンから行ったように観えました。

 「思い切りの良い」プレーというのも少し違う感じがします。
 「確信を持って、いつものようにプレーした」というのが、最もピッタリくるのではないでしょうか。
 もちろん、調子が良かったことは言うまでも無いでしょう。

 少し強めのパットでしたから、もし入らなければ2~3m位オーバーしていたかもしれませんが、あの強さだったからこそ、カップ寸前で右に流される度合いが小さく、「入った」ことも間違いありませんから、「入れに行った」プレーだったのでしょう。

 ラウンド後のインタビューで、「3パットでも仕方がないと思って打ちました」と渋野選手はコメントしました。
 この日のラウンドにおいて、渋野選手はそうした心持ちでプレーを続け、優勝を飾ったのです。

[全英女子オープン2019・最終成績]
1位 渋野日向子選手 270打・18アンダーパー
2位 リゼット・サラス選手(アメリカ) 17アンダー
3位 コ・ジンヨン選手(韓国) 16アンダー
4位 モーガン・プレッセル選手(アメリカ) 15アンダー
5位 アシュー・ブハイ選手(南アフリカ) 14アンダー

 最終日に65打の好スコアを叩き出したアメリカのベテラン・サラス選手、同66打の好スコアで上がった韓国のコ選手を、キッチリと押さえて勝ち切った、渋野選手の見事な、本当に見事な優勝でした。

 渋野選手は、最近の日本女子ゴルフ界を席巻している、所謂「黄金世代」のひとりです。
 1998年生まれのプレーヤーを中心とした「黄金世代」は、日本女子プロゴルフツアーはもちろんとして、国際大会でもその存在感を増しているのです。

 原英莉花(はら えりか)選手、河本結(かわもと ゆい)選手、吉本ひかる(よしもと ひかる)選手、小祝さくら(こいわい さくら)選手、臼井麗香(うすい れいか)選手、勝みなみ(かつ みなみ)選手、高橋彩華(たかはし さやか)選手、大里桃子(おおさと ももこ)選手、新垣比菜(あらがき ひな)選手、といった「黄金世代」の選手たちは、「渋野選手がメジャーに勝てるのなら、私も」と考えている可能性が高いと思います。

 おそらく、「黄金世代」の選手たちが、世界中のトーナメントで活躍する日は近いのでしょう。

 渋野日向子選手は、日本女子ゴルフ界に「新時代」を開きました。

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