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[8月17日・第2試合]
星稜4-1智弁和歌山(延長14回タイブレーク)

 好ゲームでした。

 両チームの投手が頑張り、試合は1-1のまま延長に入りました。
 同点のまま延長12回を終って、今大会初めてのタイブレークに突入したのです。

 タイブレークの13回表裏、14回表裏の両チームの攻撃では、無死1・2塁からランナーを進めることが出来ませんでした。
 当然ながら「送りバント」戦法が使われるわけですが、4度のトライで4度共、セカンドランナーがサードで刺されました。
 やはり、まだタイブレークにおける「攻撃側のノウハウ」が出来上がっていないという印象。一方、守備側は、特に智弁和歌山高チームに顕著に観られた、1塁手と3塁手の猛ダッシュが効果的でした。この守備に対する攻撃側の戦法のバリエーションが少ないのです。

 試合は、延長14回裏、1死1・2塁から福本選手が左中間スタンドに3ランホームランを叩き込み、サヨナラ勝ちを収めました。打った瞬間、外野手の頭上を超えることが分かる素晴らしい打球でしたから、星稜高チームの勝利は観えましたが、その打球がフェンスをも超えたのです。
 劇的な結末でした。

 戦前の予想通り、星稜・奥川投手VS智弁和歌山打線という展開となりましたが、奥川投手は好調なピッチングを続けました。6連続を含めて、次々と三振を奪い、智弁打線に付け入る隙を与えませんでした。

 しかし、こういう超高校級の投手を擁するチームに有りがちな「得点力不足」が、星稜チームにもあるのです。
 今大会の緒戦も1-0・奥川投手完投という、何が起こるか分からない甲子園大会においては「薄氷を踏むような勝利」でした。

 このゲームでも、奥川投手に2点を取ってあげることが出来れば、ある意味では「楽勝」出来る程に、奥川投手は好調だったのですが、星稜打線は4回裏に1点を取ることしか出来ませんでした。

 甲子園大会においては、1点では勝利は覚束ないのです。
 
 6回表、智弁和歌山打線がワンチャンスをものにして同点としました。
 奥川投手のストレートをライトに運んだ西川選手の打撃は見事でしたし、智弁和歌山チームの「意地」が感じられるタイムリーでした。

 星稜チームは、その後もチャンスを創りますが得点することが出来ず、奥川投手は強打の智弁和歌山チームを、僅か3安打に抑え込みました。

 7回の攻防の頃から奥川投手から笑顔が消えました。

 おそらく、この頃から右足ふくらはぎの状態が良くなかったのであろうと思います。
 9回頃の奥川投手には「疲労」の色が観えましたので、試合の帰趨は全く分からない状況になったと感じました。

 智弁和歌山チームの小林・矢田・池田の3投手も懸命の投球を続け、9安打を浴びながらも星稜打線を1点に押さえ込みました。
 素晴らしい守備であったと思います。

 11回、奥川投手の脚の変調は誰の眼にも明らかでした。
 水を大量に飲み、アミノバイタルでしょうか、粉状のものも補給しました。
 そして12回のマウントに向かいました。
 そして「回復していた」ように観えました。奥川投手にひとつのノウハウが積み上がった瞬間であったかもしれません。

 タイブレークに入ってからは、試合はどちらのチームに傾いても不思議は有りませんでしたが、14回裏に星稜チームの10安打目・福本選手のホームランが飛びだしたのです。

 果てしなく続くかに観えたタイブレークが幕を閉じました。

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