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HOME   »   ラグビー  »  [ラグビーワールドカップ2019・決勝] 南アフリカチーム 3度目の世界制覇
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[11月2日・横浜国際総合競技場]
南アフリカ32-12イングランド

 巧みな試合運びで、スプリングボクスが快勝しました。

 ゲームの帰趨を決めたのは、前半30分から続いたイングランド攻勢・南アフリカ守備の局面でしょう。

 この長い攻勢で、イングランドチームは再三南アフリカゴール寸前まで迫りました。
 このレベルのチームがゴール5m以内まで迫ると、トライに繋がる可能性が高いのです。パワフルな突進を何度も「その場でストップ」させることが至難の技であることは、言うまでもないことでしょう。

 ところがこの時、南アフリカチームは「止め切り」ました。
 もの凄い守備であったと思います。

 イングランドチームはこの大攻勢で、残念ながらトライを挙げることが出来ず、ペナルティーゴールPGを決めて、6-6の同点とするに止まったのです。

 この攻防を境として、ゲームの流れは南アフリカチームに傾いたと思います。

 前半38分、そしてホーンが鳴った後の前半43分、南アフリカチームはPGを立て続けに決めて、前半を12-6とリードしました。
 イングランドチームとしては、前述の攻勢時にトライ&ゴールを挙げて10-6とリードして折り返したかったところ、あるいは最悪でも6-6の同点で後半に入りたかったのでしょうが、6-12となってしまいました。

 もちろん、これらがスプリングボクスのゴール前守備の強さと、ホーン後でもペナルティーキックを実現するという「試合運びの巧みさ」によるものであることは、明白でしょう。

 6点差とはいえダブルスコアで後半に入り、ロースコアゲームということも有って、ゲームは南アフリカペースでした。そして結果として、ゲームは最後まで南アフリカチームがコントロールすることとなったのです。

 後半5分には、スタンドオフSOハンドレ・ポラード選手のPGが決まって15-6とリードを広げ、同11分にセンタースリークオーターバックCTBオーウェン・ファレル選手にPGで15-9と追い上げられると、同17分にポラード選手が再びPGを決めて18-9としました。
 イングランドチームは、同19分にファレル選手が再びPGを決めて12-18と追い縋りますけれども、ゲームは常に「南アフリカが先行し、イングランドが追い縋る」という展開となり、インクランドが5点差以内に追い上げることは、ありませんでした。

 そして後半26分、両チームを通じて最初のトライが生れました。
 スプリングボクスのバックス陣が左サイドでランニングを始め「加速」。
 このレベルのゲームでは、攻撃の際のランニングスピードがポイントとなります。「加速」し、スピード十分な攻めを、ディフェンス側が後退しながら止めるのは、当然ながら非常に難しいのです。

 ウイングWTBマカゾレ・マピンピ選手がキック。このボールをセンターCTB.ルカニョ・アム選手がキャッチし、左側を走るマピンピ選手に、即座にパス。綺麗なパスのやり取りが決まって、マピンピ選手が悠々と左中間にトライしました。

 イングランドの守備陣がアム選手にタックルする寸前、マピンピ選手のキックパスを捕球した瞬間に、マピンピ選手に出したパスは、本当に美しいものでした。

 また、アム→マピンピのパスが通った瞬間に、後方に居たスクラムハーフSHファフ・デクラーク選手を始めとするチームメイトが一斉に両手を挙げていたのも、印象的でした。チーム全体の「喜び」が爆発した瞬間でした。

 このトライ&ゴールで25-12とリードを広げたスプリングボクスに、後半33分、2つ目のトライが生れました。
 こちらは、逆サイドのウイングWTBチェスリン・コルビ選手の個人技でした。
 右サイドでボールを受けたコルビ選手は、十分なスピードと高度なステップでイングランドディフェンダーを交わし、ゴールに走り込みました。いかにも「コルビ選手らしい」トライでした。

 両サイドのウイングのトライによって32-12となり、ゲームは完全に決まりました。

 スプリングボクスは、「ワールドカップの決勝トーナメントでの強さ」を如何無く発揮しました。
 ゲーム前の想定通りの試合展開で、狙い通りの戦法が生きたのでしょう。
 特に、「伝統の守備力」は秀逸でした。

 イングランドチームは、準決勝のニュージーランド戦に比べて、パワー・スピード共に不足していました。もちろん、南アフリカチームの守備力が強かったことも要因なのですけれども、オールブラックスとの激戦で「心身の力」を使い果たしていたのかもしれません。

 決勝を観ていた妻が「今日のイングランドは、準決勝のニュージーランドに似ている」とコメントしていましたが、言い得て妙でしょう。イングランドのアタックは、悉くゲインライン手前で止められてしまったのです。

 我らが日本チームが準々決勝で敗れた南アフリカチームが、最後に優勝してくれたことは、日本チームにとっても良かったことのように感じます。
 ブレイブブロッサムズは「チャンピオンチームに敗れた」のですから。

 日本大会のスプリングボクスは、2015年大会のチームより、相当強いチームでした。(本ブログ2019年10月24日付の記事「[ラグビーワールドカップ2019-24準々決勝] 南アフリカチームの「堅守」」をご参照ください)
 「底知れぬ強さ」が、ワールドカップ制覇を実現したのです。

 やはり、南アフリカ・スプリングボクスは「ワールドカップにとても強い」チームなのでしょう。

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