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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム5] 産経賞オールカマーとマツリダゴッホ
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 産経賞オールカマーは、1955年(昭和30年)に創設されたレースで、当初はサラブレッドやアラブといった馬の品種を問わず出走できるレースという位置づけ「誰でも参加できる→オールカマー」でした。
 戦後10年を経たとはいえ、当時の日本競馬には「サラブレッド」が不足していて、サラ系馬やアングロアラブ馬、アラブ馬などが走っていました。(馬品種の件は稿を改めます)

 時代を経て、アラブ種系の競走馬が激減しましたので、当初の意味合いは事実上無くなりましたが、1978年には外国産馬の出走が認められたり、1986年に地方交流競走に指定されたり、1995年には外国調教馬に門戸が開かれたりして、「誰でも参加できる」精神は、脈々と受け継がれているレースだと思います。

 色々な品種の馬が、色々な地域から参加してきたレースですから、中央競馬以外の馬が活躍していそうです。確かにジュサブローやジョージモナークといった地方競馬所属馬の優勝も見られますが、これは例外的。実際には、中央競馬の有力馬が活躍するレースとなっています。

 何故かというと、3歳以上の広範囲な馬たちが参加できる秋の首都圏競馬の緒戦ですので、春競馬から宝塚記念までの大レースで活躍した一流馬が、夏休みを終えて、天皇賞(秋)やジャパンカップ、有馬記念といった大レースに向けて調子を上げていくためのステップレースの位置づけになりやすいからです。斤量もグレード別とはいえ「別定」ですし、賞金も相応に高い(昨年はGⅡで6000万円)ことから、一流馬の秋初戦には向いているのでしょう。

 ただし近時は、このレースの2週間後に毎日王冠と京都大賞典が東西で組まれていますので、GⅠ級馬の出走は減少していますが。

 一流馬の秋初戦レースですから、優勝馬も豪華絢爛です。特に、1994年~1997年の勝ち馬は圧巻。
・1994年 ビワハヤヒデ GⅠ優勝 菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念
・1995年 ヒシアマゾン  同   阪神2歳牝馬ステークス、エリザベス女王杯
・1996年 サクラローレル 同   天皇賞(春)、有馬記念
・1997年 メジロドーベル 同   阪神2歳牝馬ステークス、オークス、秋華賞
                    エリザベス女王杯2回

 いずれの馬も、成績も素晴らしいが、一世を風靡したタイプの馬です。こうした名馬たちが秋初戦に選んだレースではありますが、オールカマーと言えば、やはりマツリダゴッホを忘れることはできません。

 2007年~2009年の三連覇!輝く金字塔です。

 私がこの馬を認識したのは2007年の有馬記念。友人が「中山に強いから注意した方がいいよ」と言うので、初めてまじまじと眺めたことを覚えています。そう言われても「確かに春のAJC杯と秋のオールカマー、中山の重賞を2つ取っているけれど、春秋の天皇賞は11着と15着、GⅠでは歯が立たないんじゃないの。GⅠ馬が覇を競う有馬だよ。」と思いながら、レースを観ました。

 さあ直線、4角最内から先頭に立ったのはマツリダゴッホ、とても力強い加速であったのが印象的でした。後方からダイワスカーレット、ダイワメジャーが追ってくる。交わされるのかなと思ったら、坂で引き離して、ゴール前で少し詰められて、そのままゴール。
 エーっていう感じでした。メイショウサムスンもウォッカも、影さえ踏めない会心のレース。目の前には、吹雪のようなはずれ馬券が舞っていました。

 父はあのサンデーサイレンス、母はペイパーレイン。生涯27戦10勝。重賞6勝の全てが中山コースという極端な成績のマツリダゴッホ。
 同じ右回りの札幌競馬場の札幌記念に3年連続出走して7着、2着、9着という結果を見ると、右回りが上手というよりも「中山競馬場が得意」ということになります。

 現在は種牡馬になっているマツリダゴッホ。来年には産駒がデビューするかもしれません。牧場でこっそり、中山コースの何が気に入ったのか、聞き出せないものでしょうか。


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