FC2ブログ
HOME   »   野球・ベースボール全般  »  [NPB2019シーズンオフ] 2020年シーズンに向けて「複数年」の大型契約更改
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 2019年も押し詰まった12月、プロ野球選手の契約更改が進むのは例年のことですが、今オフは「複数年」の高額契約更改が、話題をさらいました。

 こうした動きの先頭を切ったのは、ソフトバンク・ホークスの森唯斗投手でした。

 12月24日に契約更改交渉に臨み、2億8千万円だった年俸が、+1億8千万円の4億6千万円へと大幅にアップし、そのことだけでも十分に凄いのですが、何と「4年契約」を結んだと、報じられたのです。

 先発投手では無く、中継ぎ・抑えの投手としてはとても高額な年俸(松坂大輔投手や和田毅投手の4億円を超える、ホークス投手史上最高年俸とのこと)ですし、加えて4年というのですから、これは「中継ぎ・抑え投手のNPBにおける年俸の壁を破った」契約と言って良いと思います。

 27歳の森投手は、来年FA権を取得すると伝えられていましたから、球団としては「流出予防」の意味合いが強い複数年契約なのでしょうが、それにしても圧倒的にジャンプした内容でしょう。

 森投手については、やはり「安定した登板数」が高く評価されたものだと感じます。
 手ビューした2014年から、58登板、55登板、56登板、64登板、66登板、そして2019年シーズンは54登板と、シーズン50登板を必ず演じているのです。
 疲労や故障がある中ては、驚異的と言って良い「安定感」です。

 MLBにおいては「使い減りしない中継ぎ投手」は、とても高く評価されますから、森投手がメジャーリーグを目指すと表明すれば、それが実現する可能性は十分なのです。
 当然ながら、NPBの他球団も喉から手が出そうなほどに欲しい投手でしょうから、高いレベルのオファーが殺到しそうです。
 ホークスとしては、こうしたアプローチへの「予防」の意味もあって、大型契約を森投手に提示し、成約した形です。

 続いては、同じホークスの柳田悠岐選手です。

 森投手のニュースの翌日、12月25日に「年俸5億7千万円の7年契約」を結んだと報じられました。総額40億円に迫る、超大型契約です。
 年俸は今季と同額なのですが、何しろ「7年」という長期契約です。
 こちらは「NPBの慣習と年俸の壁を突き破った」契約と言って良いでしょう。

 31歳の柳田選手にとって「38歳までの活躍の場が約束される」とともに、高年俸も確保される形となったのです。
 こちらも「MLBへの流出リスク対策」と思われますが、契約最終年が38歳の年であることを考え合わせると、「柳田選手はホークスに骨を埋める」ということになるのでしょう。
 こうした「5年超の大型契約」というのは、MLBのことと考えていた私達にとって、その常識を打ち破る「凄まじい契約」であると感じます。

 さらに、ヤクルト・スワローズの山田哲人選手が「単年5億円」で更改したと、12月25日に報じられました。

 山田選手は、4億3千万円から7千万円アップの5億円と、スワローズの日本実プレーヤーとして歴代最高年俸を更新したとも報じられましたが、前述のような「複数年契約」を見せられると、単年かという感じになりますけれども、これはスワローズから「複数年契約」提示を受けた山田選手が「単年で」と申し入れたのだそうです。
 来年のFA権取得を見据えて、山田選手としては「自らのキャリアの方向性を縛りたくなかった」ということなのでしょうし、2020年シーズンに全力で取り組みたいという意欲の表れと観ることもできます。
 自らがプレーするフィールドの可能性を広げておきたいという気持ちは、アスリートなら誰もが保持しているのでしょう。

 さて、一方で、NPBからMLBへの挑戦を公表しているプレーヤー達にも、MLBからオファーが来て、2020年シーズンの所属チームが決まったプレーヤーが出てきています。

 まずはDeNAベイスターズからポスティングシステムで挑戦した筒香嘉智選手ですが、タンパベイ・レイズと2年総額1200万ドル(約13億2千万円、1ドル=110円)で契約したと報じられました。

 田中将大投手が所属するニューヨーク・ヤンキースと同じ、アメリカンリーグAL東地区のチームですので、対戦が観られるかもしれませんし、2019年シーズンでは激しい地区優勝争いを繰り広げた両チームですので、田中投手、筒香選手の2020年シーズンでの活躍が、とても楽しみです。

 また、読売ジャイアンツの山口俊投手は、こちらもポスティングシステムでの挑戦ですが、トロント・ブルージェイズと年俸300万ドル(約3億3千万円)の2年契約を結んだと報じられました。

 ブルージェイズは2019年シーズンを踏まえて、「先発投手陣の充実」を図っている最中ですので、山口投手にとっては絶好の活躍の場となりそうです。

 こうして、NPBでもMLBでも、日本を代表するプレーヤー達が2020年のフィールドを固めつつある訳ですが、こと「年俸」という視点で観ると、NPBが相当MLBに追い付いてきたという感があります。

 上記の、森投手、柳田選手、山田選手と筒香選手、山口投手の年俸を比較すれば、大差がないというか、この5プレーヤーの比較だけならNPBの方が上という見方もできそうです。(もちろん、MLBのトップクラスの年俸は、もっとずっと高いのですけれども)

 NPBも「MLBへの優秀なプレーヤーの流出」を阻止するために、大きなお金を使わなければならない時代が来たのかもしれません。

 そういう面からは、野球・ベースボールにおける2019年シーズンオフ・オフシーズンは、新しい時代を開くものであったのでしょう。

関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[大相撲2020・1月場所] 活躍が期待される10名の力士
NEW Topics
[テニス全米オープン2020(無観客)女子シングルス] 「チームなおみ」の存在感
[MLB2020(無観客)] 全60試合の約50試合を終えて
[2020年インディ500(無観客)] 佐藤琢磨選手 2度目の優勝!
ウイングドフット・ゴルフクラブ・西コースで開催された、過去5度の全米オープン
[陸上競技インカレ2020(無観客)] 女子100m競走 児玉芽生選手  11秒35
[陸上競技インカレ2020(無観客)] 男子走り幅跳び 橋岡優輝選手 8m29cm!
[NPB2020(観客数制限)] 岡本和真選手の2本のホームラン
[テニス全米オープン2020(無観客)女子シングルス] 大坂なおみ選手 2度目の制覇!
[MLB2020(無観客)] 田中将大投手 今シーズン2勝目
[NPB2020(観客数制限)] 原辰徳監督 通算1,067勝!
[テニス全米オープン2020女子シングルス] 大坂なおみ選手 2度目の決勝進出!
[スーパーラグビー2020] 初の女性主審が笛!
[PGAツアー2019~20(無観客)] ダスティン・ジョンソン選手 初の年間王者
[大相撲2020・9月場所(観客数制限)] 活躍が注目される10名の力士
[MLB2020(無観客)レギュラーシーズン] 約40ゲームを終えて
[PGAツアー2019~20プレーオフシリーズ最終戦] 2日目を終えて
[全米オープンテニス2020(無観客)女子シングルス] 大坂なおみ選手 4回戦進出
[MLB2020(無観客)] 「どっしりと」 ダルビッシュ有投手 7連勝
[温故知新2020-競泳10] 女子100m背泳ぎ オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技14] 女子4×100mリレー オリンピックメダル獲得チーム
[競馬コラム277] 2020年のイギリス競馬クラシックレース
[PGA2019~20プレーオフ第2戦(無観客)] 松山英樹選手 「懸命」の戦い
[ニトリレディスゴルフ2020(無観客)] 笹生優花選手 2大会連続優勝
[MLB2020(無観客)] ダルビッシュ有VS秋山翔吾 ダルビッシュ6連勝!
[2020年・甲子園高校野球交流試合(無観客)-4] 白いスパイク
[MLB2020(無観客)] 菊池雄星投手 今シーズン初勝利
[MLB2020(無観客)] 山口俊投手 メジャー初勝利
[セイコーゴールデングランプリ陸上2020(無観客)] 女子1,500m 田中希実選手の日本新記録
[MLB2020(無観客)] 前田健太投手 開幕4連勝
[MLB2020(無観客)] ダルビッシュ有投手 5連勝
[PGA2019~20プレーオフ第1戦(無観客)] ダスティン・ジョンソン選手 独走優勝!
[UEFA-CL2019~20(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 6度目の優勝
[2020年・甲子園高校野球交流試合(無観客)-3] 16試合で柵越えのホームランは2本
[UEFA-CL2019~20(無観客)] 決勝T会場はポルトガルの「カテゴリー4」スタジアム
[2020年・甲子園高校野球交流試合(無観客)-2] 東西の横綱対決
[2020年 甲子園高校野球交流試合(無観客)] 明石商チーム・中森俊介投手 登板
[UEFA-CL2019~20(無観客)] 決勝は「パリ・サンジェルマンVSバイエルン・ミュンヘン」
[Jリーグ2020(観客数制限)] 川崎フロンターレ 10連勝
[NPB2020(観客数制限)] 菅野智之投手 完封勝利で開幕8連勝!
[NEC軽井沢72ゴルフ大会2020(無観客)] 笹生優花選手 プロ入り2戦目で初優勝
[UEFA-CL2019~20(無観客)] ベスト4 出揃う
[NPB2020(観客数制限)] 小川泰弘投手 ノーヒットノーラン達成!
[FIFAワールドカップ2002・決勝] セレソン 5度目の制覇
[競馬コラム276-日本馬の海外挑戦15] 2012年 G1・2勝、G2・1勝
[温故知新2020-競泳9] 女子400m自由形のオリンピック金メダリストの記録
[UEFA-CL2019~20(無観客)] 再開 ベスト8決まる。
[温故知新-陸上競技13] 男子3,000m障害 オリンピック金メダリストの記録
[全米プロゴルフ選手権2020(無観客)] コリン・モリカワ選手 初優勝
[MLB2020(無観客)・ナショナルリーグ] 8月8日終了時点の各地区の順位
[MLB2020(無観客)・アメリカンリーグ] 15ゲーム前後を終えての各地区の順位
Entry TAG
NPB2019シーズンオフ・複数年の大型契約更改  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930