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 2013年5月下旬から6月上旬にかけて、ブラジルのサントスFCに所属していたネイマール選手のスペイン・FCバルセロナへの移籍が発表され、契約が行われたと報じられました。契約期間は5年、移籍金は日本円にして約74億円とのことです。

 ネイマール選手は、1992年2月生まれの21歳。身長174㎝・体重65㎏と決して大きくは無いプレーヤーですが、そのサッカーセンスは早くから注目の的でした。
 2005年の1月、当時12歳!だったネイマールとスペイン・レアル・マドリードが契約を結ぶと報じられましたが、諸般の事情により実現しませんでした。世界屈指のサッカークラブであるレアルが、12歳のブラジル人少年と契約を結ぶことも珍しいことだとは思いますが、そのニュースが世界を駆け巡ったことが一番の衝撃でした。ネイマールは、それほどの逸材なのです。

 そしてネイマールは2009年からサントスFCのレギュラープレーヤーとして活躍し、2010年・18歳の時からブラジルA代表チームのエースプレーヤーとしても大活躍しています。
 そのプレー振りは、中盤から前線までオールマイティ。ボールタッチ技術が抜群で、とても自然なプレーをします。(テクニックがあるぞあるぞといったプレーではありません)本当に高い技術を保持した選手ならではの球裁きで、無駄な動きが無いのです。
 また、ドリブルも上手く、突破力も十分です。ゴール前でワンタッチ勝負をするタイプのゴールゲッターでは無く、自らボールをキープしながら、パスも出し、パスを受けてのシュートも上手い選手、「ボールに長く触っている」タイプのプレーヤーだと思います。

 幼い頃から注目され、サントスFCでプレーをしているところは「神様ペレ」を彷彿とさせます。共に「ブラジルの至宝」なのです。

 そのペレは、当然ながら欧州のビッグクラブから獲得のオファーが沢山ありましたが、ブラジル政府が国外流出を否定し、現役時代の大半をサントスFCで過ごしました。
 一方のネイマールは、今般世界屈指のビッグクラブ・FCバルセロナへの移籍が決まったのです。今回は、ブラジル政府の壁はありませんでした。

 この違いは何なのでしょう。

 サントスFCは、ペレには他の選手とは別次元の報酬を支払っていたと言われます。経済力の点から、プレーヤーへの報酬は、欧州のクラブの方がブラジルのクラブより、遥かに高いと言われています。結果として、ブラジル出身のスーパープレーヤーの多くは、欧州のビッグクラブでプレーして来ましたし、現在もプレーしているのです。最近でも、リバウド、ロナウド、ロナウジーニョ、カカ、ロビーニョ、チアゴ・シウバなどいずれもそうです。

 しかし、ペレだけは別でした。そして、ネイマールもペレと同じ扱いなのかなと思っていました。まして、ペレの時代に比べて現在は、ブラジルが経済成長を実現しているのですから、サントスFCがネイマールに、欧州クラブに所属している時並みの高額報酬を用意することは、より容易になっていると考えていたのです。

 今回の移籍は、穿った見方をすれば「2014年のワールドカップ・ブラジル大会で、ブラジルが優勝するための移籍」なのではないかと思います。
 つまり、ネイマールに海外の一流プレーヤーとのゲーム経験を、可及的早期に身に付けてもらうための移籍ということです。そのためには、ビッグクラブでなくてはならなかったのです。

 サッカーファンとしては、同じFCバルセロナに所属する、アルゼンチンの至宝・メッシとネイマールのプレーがとても楽しみですが、ブラジルサッカー界としては、何が何でも次のワールドカップは優勝しなくてはなりませんから、メッシのプレーを知るためにFCバルセロナを選んだのかもしれません。
 南米で開催されるワールドカップでは、南米チームが圧倒的に強い(これまで南米以外のチームが優勝したことは、一度もありません)のです。
 そうすると、最大のライバルはアルゼンチンということになりますから。ネイマールの移籍先が、従前から言われていたレアル・マドリードではなく、FCバルセロナであった理由がここにあるのではないか、と考えるのです。

 ブラジルは、ワールドカップ優勝5回という史上最高記録を持つサッカー王国ですが、まだ地元で勝っていないのです。
 絶対的な優勝候補と言われた1950年のワールドカップ・ブラジル大会決勝で、ウルグアイによもやの敗戦を喫し「マラカナンの悲劇」を体験していますから、2014年大会は負けられないのです。
 加えて、1950年の大会より、現在の方が世界サッカー界におけるブラジルサッカーの優位は小さいのです。現在、ブラジルが実力世界一という人は、少数派でしょう。

 地元ワールドカップでの優勝のために、ブラジルサッカー界最大の対応策が、今回の移籍だったのではないか。 いつも書くことで恐縮ですが「ワールドカップの優勝とは、かように重いもの」なのです。
 
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ネイマール・FCバルセロナへ移籍  
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