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HOME   »   日本プロ野球  »  [日本プロ野球] ピッチャーゴロ時の打者の走塁
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 プロ野球で、ランナー無しの状況において、ピッチャーゴロを打ってしまった時、打者はどのように一塁ベースに向かって走るべきかというのが、今回のテーマです。

① 何が起こるか分からない。
ピッチャーがボールを捕り損ねるかもしれない、一塁に悪送球するかもしれない、ということ。
② 全力疾走で一塁に向かうことで、相手チームのエラーを誘発する。
相手チームを慌てさせて、悪送球などのエラーを誘うということ。

 の2つの理由から「ビーゴロでも打者は一塁に全力で走るべき」という考え方が、一般的なのでしょう。これを「一般方式」と呼びます。

 高校野球は、この考え方です。そもそも高校野球では、どんな打球の時でも打者は全力疾走という精神が大切にされているように思います。守備位置からベンチに戻る時も含めて、常に全力疾走ということをアイデンティティにしている有名校もあるくらいです。

 プロ野球はというと、高校野球程ではないにしても、最近は怠慢プレーに対する厳しい見方が一般的になってきていて、無気力と看過されるプレーをすると、直ぐに交替させられることが多くなったような気がします。
 個人の怠慢プレーが、チーム全体に悪影響を与えるのではないか、ということを懸念しての事かと思います。

 観客の方も、こうした見方・考え方に慣れてきたのでしょう。

 ところが、2013年5月30日の日本経済新聞のコラム・豊田康光氏の「チェンジアップ」には、これとは異なる考え方が示されていました。

 『全力疾走で思い出すのはプロ入り早々、三原修監督に言われた一言だ。投ゴロで全力疾走すると監督に呼ばれた。「頭から滑らんか」と怒られるのかと思ったら「プロには一塁に悪送球する投手はいない。走るだけ無駄だよ」・・・・監督は凡打の言い訳や謝罪としての全力疾走を嫌っていた。これがプロというものか、と私は監督にいっぺんに心酔した。』
というコメントです。

 なるほどと思いました。三原監督は、形ばかりの全力プレーを戒めたのでしょう。プロなら「全力疾走すべき時に全力疾走する」ということなのでしょう。名将と言われた三原監督の采配の妙を感じさせる逸話です。

 色々と考えてみましたが、私は「三原方式」の方が良いのではないかと思います。プロ野球は、最高のプレー・常人では及ぶべくもない高いレベルのプレーを提供するのが仕事なのだから、ピーゴロで全力疾走することはないと思うのです。

 頭書の①②の考え方は、形ばかりの精神論に近いものだと思うのです。そして、打ち損ねてしまった自らにも言い訳しているようなプレーなのかもしれません。

 プロ野球に望まれるものは、そういう底の浅いセンチメンタルな考え方では無いと思うのです。

 豊田氏のチェンジアップは、今回も切れ味鋭いものでした。

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