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HOME   »   陸上競技  »  [ハンマー投げ] 室伏広治選手 日本選手権19連覇!
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 2013年6月9日、第97回日本陸上競技選手権大会の最終日、男子ハンマー投げで室伏広治選手(38歳)が優勝し、19連覇を達成しました。

 室伏選手にとっては、今シーズンの緒戦となった今大会ですが、一投目から75mを超える投てきを披露し、5投目にはこの日最長の76m42㎝を投げて圧勝(2位は70m台)しました。
 日本選手権19連覇という、前人未到というか、空前絶後というか、想像を絶する偉業です。

 我が国の陸上競技界において、日本選手権の格は非常に高く、選手権者の称号は、我が国で陸上競技を行う全てのプレーヤーにとって絶対的な価値を持ちます。憧れの的でもあります。
 「我が国の陸上競技トップアスリートの誰もが一度でいいから優勝したいと考える大会で19連覇」というのですから、もはや意味が解らない?といったところでしょうか。

 そもそも、19大会連続で日本選手権に出場すること自体が大変なことです。19年間、故障や病気による欠場が一度もないというのは、日本最高レベルを争うアスリートにとって驚くべきことでしょう。

 室伏選手は、1974年静岡県生まれの38歳。日本選手権大会での初優勝は1995年、阪神大震災の年でした。
 それから、日本選手権を勝ち続け、2001年のエドモントンの世界選手権大会で銀メダル、2003年のパリ世界選手権で銅メダル、2004年のオリンピック・アテネ大会で金メダル、2011年のテグ世界選手権で金メダル、2012年のオリンピック・ロンドン大会で銅メダル、と常に世界のトッププレーヤーとしても活躍し続けています。
 この選手寿命の長さには、ただただ敬服するばかりです。

 父・室伏重信氏も、同種目でアジア大会5連覇・日本選手権10連覇を成し遂げ「アジアの鉄人」と称された名選手でした。普通、こうした偉大な父を持つと、その子は大成しないことも多いのですが、室伏広治の場合には父を超えて行ったのです。その大成には、父・重信氏の指導も大いに力となっていることは、言うまでもありません。

 室伏広治選手は、身長187㎝・体重100㎏と、ハンマー投げの選手としては大きくは無い体格です。特に体重が軽い。この「小さなボディ」を駆使して、世界最高の技術を展開します。

 この大会でも、一投ごとにスローモーションの映像が流されました。サークルの中で両足をセットし、ハンマーを一度左右にゆっくりと動かして、回転に入ります。この一連の初動作は、どの投てきでも同じです。このブランとハンマーを動かす動作は、おそらく毎回、1㎝の違いもなく行われていると思います。このレベルのアスリートにとっては当然のことで、指摘するのも恥ずかしい感じですが。

 そして、自身を中心にハンマーが回転しますが、綺麗で静かな回転です。ハンマーに余計な動きが全くなく、リズムも一定です。この映像を観ていると「ハンマー投げが簡単な競技」に観えてしまうのですから、怖ろしいことです。
 ここからリリースに入るわけですが、最終回転に入るあたりから、各々の投てき毎に少し違う動きが観られます。タイミングと力の入れ具合を測っているのでしょうか。

 昨年のロンドンオリンピックで銅メダルを獲得していますから、今年のモスクワ世界選手権の出場資格は既に保持している室伏選手にとっては、今大会も調整過程の大会なのです。リリース前後のタイミングについて、6投すべてを使って調整していたように観えました。

 今大会の6投で、リリース前に全力を使っている投てきは無かったように観えました。私の感じでは、室伏選手はやや右側にハンマーが出て行くときの方が満足できる投てきの様に思います。
 今大会の6投は、いずれもやや左側にハンマーが出て行きました。引っ張る強さとリリースのタイミング。ハンマーの初速を上げるために、どのような試行錯誤が行われていたのかは、私などには想像もできない高みの話です。

 室伏広治選手は、達人の境地にあるアスリートです。そして、20年以上に渡って、記録を維持し、伸ばし続けている選手です。モスクワ世界選手権での活躍に期待というよりは「ご本人が納得できる投てき」を見せていただきたいと思います。
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