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HOME   »   サッカー  »  [UEFA-EURO1976決勝] チェコスロバキアチーム 西ドイツチームを破り優勝
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 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのに最適です。
 今回はユーロ(欧州選手権大会)1976の決勝を観ました。

[1976年6月20日・スタディオンツルベナズゥエズダ(ユーゴスラビア)]
チェコスロバキア2-2西ドイツ
(延長でも決着つかず、PK戦5-3でチェコスロバキアの優勝)

 1976年に開催された第5回欧州選手権・ユーゴスラビア大会の決勝は、西ドイツとチェコスロバキアの対戦となり、終始ゲームをリードしたチェコスロバキア代表チームが優勝を飾りました。
 初優勝でした。

 準決勝で、優勝候補筆頭だったオランダ代表チームを3-1で破ったチェコスロバキアと、開催国ユーゴスラビア代表チームを4-2で破った西ドイツの対戦となった決勝ですが、戦前の予想は「西ドイツ有利」でした。

 それは、ごく自然なことで、1972年のユーロと1974年のワールドカップを優勝してきたチームの方が強いと考えられていたのです。
 
[チェコスロバキアチームの先発メンバー]
1. GKヴィクトル選手
2. ドビアッシュ選手
3. チャプコビッチ選手
4. オンドルシュク選手
5. ピヴァルニーク選手
6. パネンカ選手
7. モーデル選手
8. マスニー選手
9. ネホダ選手
10. ゴフ選手
11. シュヴェフリーク選手

[西ドイツチームの先発メンバー]
1. GKマイヤー選手
2. フォクツ選手
3. ディーツ選手
4. シュヴァルツェンベック選手
5. ベッケンバウアー選手
6. ヴィンマー選手
7. ボンホーフ選手
8. ウリ・ヘーネス選手
9. ディーター・ミュラー選手
10. ベーア選手
11. ヘルツェンバイン選手

 「皇帝」ベッケンバウアー選手が健在で、ゴールキーパーGKにマイヤー選手、ディフェンスDFにフォクツ選手やシュヴァルツェンベック選手、ミッドフィールダーMFにヴィンマー選手、ボンホーフ選手、フォワードFWにディーター・ミュラー選手、ヘルツェンパイン選手と並んだ姿は、史上初のユーロ→ワールドカップ→ユーロという変則3連覇を達成するに十分なチームに観えました。

 一方のチェコスロバキアチームは、知名度こそ西ドイツに一歩譲るものの、キャプテンのオンドルシュク選手やFWのゴフ選手、MFのパネンカ選手、マスニー選手と、国際的に高い評価を得ていたプレーヤーが揃って居ました。
 準決勝で、優勝候補のオランダ代表チーム破ったのも、不思議なことではなかったのです。
 
 ゲームが始まると、局面局面でチェコスロバキアチームの動きが勝りました。

 ボールを扱うテクニックが高度な上に、タテに突破するスピードが十分でしたから、「堅守」を誇る西ドイツチームの守備陣が、度々崩されてしまうのです。
 前半8分のシュヴェフリーク選手、前半25分のドビアシュ選手のゴール共に、チェコスロバキアの攻撃に、西ドイツが抗しきれないという展開でした。

 チェコスロバキアチームの「驚くべき攻撃力」が披露されたのです。

 ボール扱いのテクニックは「南米強豪チームレベル」ですが、ブラジルチームなどと比較すれば、柔らかさが不足している一方、スピードでは勝る感じでしょうか。
 結果として、得点力十分なのです。

 まだまだ追加点が入りそうな展開でしたが、そこは「堅守」の西ドイツディフェンスDFが懸命の守りを披露して防ぎました。

 2-0となり、試合の帰趨は大きくチェコスロバキアチームに傾いたのですけれども、そこは「さすがの西ドイツチーム」なのです。
 ゲームを諦めるなどという言葉は、このチームには存在しません。
 いつものように「不屈の闘志」で反撃に出ました。

 前半28分に、フォワードFWのディーター・ミュラー選手が1点を返します。

 この後ゲームは一進一退、どちらにも得点のチャンスが有りましたが決まらず、試合時間は残り5分を切りました。

 このままチェコスロバキアチームが押し切るかに見えた後半44分、西ドイツチームのヘルツェンバイン選手が同点ゴールを挙げたのです。
 西ドイツチーム「伝統の粘り」がここでも発揮されました。
 大きな大会で何度となく目にした粘りです。
 この粘りによって、西ドイツチームは幾度も苦境を脱出してきたのです。

 このまま延長戦に入り、延長戦では両チーム得点を挙げることが出来ずに、PK戦に突入しました。

 こうなればゲームは西ドイツチームが有利、と誰もが考えたことでしょう。
 0-2から追いつき、常に素晴らしいゴールキーパーGKを擁していることから、PK戦に絶対の強さを魅せているからです。

 ところが、PK戦でもチェコスロバキアチームが強さを魅せたのです。
 先行となって、1人目のバネンカ選手に始まり5人目のマスニー選手まで全員が成功しました。西ドイツチームの名GKマイヤー選手を相手にしての、素晴らしいパフォーマンスでした。
 一方の西ドイツチームは、4人目ウリ・ヘーネス選手が失敗してしまいました。

 大きな大会で定評のある「PK戦における西ドイツの強さ」をもってしても、このゲームのチェコスロバキアは止められなかった、ということになります。

 この録画を観る限り、「番狂わせ」ではなく、チェコスロバキア代表チームは「勝つべくして勝った」と感じます。
 それ程に強かったのです。

 それにしても、この大会で第5回を迎えたユーロで、第1回のソビエト連邦、第5回のチェコスロバキアと、共産圏のナショナルチームが2度の優勝を果たしています。
 所謂ステートアマチュアの選手たちによって構成されているチームとはいっても、世界屈指のプロサッカープレーヤーで構成されている、世界最高レベルの各チームに対して、これ程の強さを魅せていたことは、やはり驚くべきことなのでしょう。

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