FC2ブログ
HOME   »   サッカー  »  [FIFAワールドカップ1978決勝] アルゼンチンチーム 初優勝
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 新型コロナウイルス禍のために、多くのスポーツイベントが延期・中止なっている時期は、撮り貯めた録画を自宅で楽しむのに最適です。
 今回はワールドカップ1978アルゼンチン大会の決勝です。

[1978年6月25日・モヌメンタルスタジアム(ブエノスアイレス)]
アルゼンチン3-1オランダ(延長)

 地元開催で悲願の「初優勝」を狙うアルゼンチン代表チームと、前回1974年に旋風を巻き起こし、新時代のサッカーを世界に呈示した「ヨハン・クライフとその仲間達」から、クライフ選手が抜けはしたものの、その時のチームから9名ものプレーヤーが出場している、強力なオランダ代表チームが、激突したゲームです。

 南米のサッカー強豪国であるアルゼンチンですが、第1回ワールドカップで準優勝はしているものの、それ以降は目立った成績を残すことが出来ませんでした。
 ウルグアイチーム、ブラジルチームに続いて、何としても「ワールドカップ制覇」を成し遂げたかったことでしょう。

[アルゼンチンチームの先発メンバー]
1. GKフィジョール選手
2. DFオルギン選手
3. ガルパン選手
4. パサレラ選手
5. タランティーニ選手
6. MFガジェゴ選手
7. アルディレス選手
8. ケンペス選手
9. FWベルトーニ選手
10. オルティス選手
11. ルーケ選手

[オランダチームの先発メンバー]
1. GKヨングブルート選手
2. DFクロル選手
3. ポールトフリート選手
4. ブランツ選手
5. ヤンセン選手
6. MFニースケンス選手
7. ハーン選手
8. W.ファンデケルクホフ選手
9. FWレンセンブリンク選手
10. レップ選手
11. R.ファンデケルクホフ選手

 ゲームは、とてもスピーディな展開で、両チームにチャンスが生まれました。

 1974年までは、ワールドカップの決勝というと、ややスローな展開が多かったように記憶しています。
 これは、サッカーの戦術の問題もあると思いますが、開催時期である6月が北半球であれば「暑い時期」ですので、90分を戦うことを考慮してのプレーが多かったことも理由のひとつだと思います。
 このゲームが「スピーディな展開」だったのは、6月のアルゼンチンが「冬」で気温が相当低かったこともあるのでしょう。

 いずれにしても、両チームが攻め合いを展開し、決定的なチャンスもあったのですが、共に無得点のまま、ゲームは前半35分を経過しました。
 このまま0-0で後半に入るかに観えた前半38分、ゲームが動きました。

 左サイドからオランダゴールに迫ったアルゼンチンチームは、FWルーケ選手らがダイレクトのパスを繋ぎ、ペナルティエリア直ぐ外に居たマリオ・ケンペス選手にパスを通し、これをケンペス選手が蹴り込みました。
 オランダチームのディフェンダーが止まっているかのように観える、一連のプレーでした。

 決勝における先制点となったゴールですが、このゴールがワールドカップ1978における最も有名なゴールとなりました。
 大会得点王(6ゴール)でありMVPにも輝いたケンペス選手を紹介する映像としても、常に使用されるシーンですし、アルゼンチン大会を紹介する際にも必ずと言って良いほど登場するのです。
 21世紀の今日でも、これからも眼にすることがある映像なのでしょう。

 「闘牛士」と称されたケンペス選手の、最もケンペス選手らしいゴールシーンでした。

 同点を目指すオランダチームは、後半も良く攻めましたが、アルゼンチンチームのGKフィジョール選手の好守もあって、なかなか得点することが出来ませんでした。
 この大会で、超ロングシュート(40m程のシュートを2本)を決めているハーン選手も積極的に打って行きますが、どうしてもゴールを抉じ開けられないのです。

 もちろん「1-0の勝利」で十分なアルゼンチンチームの守備も、とても高度なものだったのです。

 ゲームは、後半35分を過ぎました。

 左サイドから、オランダのDFボールトフリート選手がセンタリング、これを途中交代で入っていたナニンハ選手がヘディングで叩き込みました。
 オランダチームの持ち味であるサイドからの攻撃が実った、同点ゴールでした。

 ゲームは1-1のまま90分を終えました。

 アルゼンチンチームとしては「掌中にしたワールドカップ」がスルリと手からこぼれ落ちた感じだったのでしょうか。

 さすがに後半の30分過ぎからは、両チームともに疲労が観られましたが、延長が始まると「力を振り絞って」の戦いが続きました。
 そして延長前半14分、ペナルティエリア外からケンペス選手の「突進」が始まりました。オランダチームのディフェンダーを次々と交してシュート、これをGKクロル選手が弾き、跳ね返ってきたボールを、ケンペス選手が再び押し込んだのです。
 見事な2点目でした。

 そして延長後半9分にも、フリーキックFKからケンペス選手がボールを持ち、ペナルティエリアに突進、ディフェンダーに弾かれたボールがベルトーニ選手の前に落ちて、これを押し込み、アルゼンチンチームが3点目を挙げ、勝利を決めました。
 このゲームのアルゼンチンの3点は、いずれもケンペス選手から生まれたと言って良いでしょう。
 このゲームは「ケンペス選手のゲーム」だったのです。

 紙吹雪が舞い散り、無数の水色の旗が打ち振られます。
 モヌメンタルスタジアムは「歓喜の嵐」でした。
 
 それにしても、オランダチームとしては、後半45分過ぎのロブ・レンセンブリンク選手のシュート、左サイドを駆け上がり左足で放ったシュートですが、これがポストに当たりピッチに跳ね返ったのです。

 本当に惜しいシュートでした。

 「たら」は無いのですけれども、もしこのシュートが決まっていれば、この大会は「オランダの大会」になっていたでしょうし、レンセンブリンク選手は得点王にも輝き、おそらくはゴールデンボール賞(MVP)にも選ばれたことでしょう。
 そして、その後のワールドカップでも、オランダ代表チームは優勝を重ねていたかもしれません。

 「たら」は無いのですが、オランダチームにとっても、ワールドカップの歴史にとっても、とても大きなシュート不成功であったと感じるのです。
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[ラグビーワールドカップ2011準決勝] フランスチーム ウェールズチームを振り切る
NEW Topics
[競馬コラム269] オークス2020のデアリングタクトと日本ダービー2020のコントレイル
[温故知新2020-陸上競技4] 男子走り幅跳び オリンピック金メダリストの記録
[ブンデスリーガ2019~20・第27節(無観客)] バイエルン・ミュンヘン 圧勝
[温故知新2020-女子テニス2] アメリカの英雄 ビリー・ジーン・キング選手
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
Entry TAG
FIFA-WC1978決勝・アルゼンチンチーム初優勝  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930