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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
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 2005年に限定しなくとも、イギリスのインターナショナルステークスG1に挑んだゼンノロブロイ(牡5歳)の戦い振りは、日本馬の海外遠征全般を通じて、屈指のものであったと感じます。

 2004年の秋冬、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念を連勝して「年度代表馬」に君臨したゼンノロブロイが、勇躍挑んだのが、英インターナショナルステークスでした。
 結果は2着でした。
 G1の中のG1と書くと、誤解を招いてしまいそうですが、とても格の高いレースでの2着。

 長い日本馬海外遠征の歴史においても、このレースに挑戦したのは、2005年のゼンノロブロイと2019年のシュヴァルグラン(8着)の2頭だけです。

 インターナショナルS2005でゼンノロブロイを破ったのは、エレクトロキューショニストでした。クビ差でした。
 
 ご存知のようにエレクトロキューショニストは、通算12戦8勝、ドバイワールドカップやミラノ大賞も勝っているイタリアの名馬です。21世紀のイタリア最強古馬の一頭でしょう。インターナショナルSを勝ってから、プリンスオブウェールズステークスG1ではウィジャボードの2着、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスG1ではハリケーンランの2着と、本場の強豪古馬相手に互角の戦いを演じています。

 そのエレクトロキューショニストとゼンノロブロイが、一歩も引かぬ叩き合いを演じたのです。

 これは、凱旋門賞1999のエルコンドルパサーとモンジュー、凱旋門賞2010のナカヤマフェスタとワークフォース、凱旋門賞2012のオルフェーヴルとソレミアに匹敵する接戦では無かったかと思います。
 ゼンノロブロイは、惜しくも大魚を逸したのでしょう。

 さて、2005年の海外での牡馬によるG1勝利は、ハットトリック(4歳)の香港マイルのみです。
 香港競馬において、着々と地歩を固めつつあった日本勢ですが、G1勝利となればやはり容易なことではありません。
 ハットトリックは、大外から豪快な追い込みを決めて、2着のザデュークに1・1/4馬身差を付け快勝しています。
 日本競馬を代表するマイラーとしての素晴らしい勝利でしょう。

 2005年の日本馬の海外遠征には、3歳牝馬シーザリオのアメリカでのG1勝利、4歳牡馬ハットトリックの香港でのG1勝利、そして5歳牡馬ゼンノロブロイの英国G1での大健闘、と素晴らしいドラマが展開されたのです。

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